車のライトはいつ交換すべき?交換方法やセルフで交換する際の注意点についても解説

車のライトには、夜間に道を照らす目的以外にも進行方向を合図するためなどさまざまな役割があります

ライトは電球を使用しているため、何年も使い続けると電球が切れしてしまい、ライトが点灯しなくなってしまいます。

車のライトはいつ交換すればいいのか、自分でも交換はできるのか分からない人もいるでしょう。

この記事では、車のライトの交換時期の目安について詳しく紹介します。

また、ヘッドライトの交換方法やセルフで交換する際の注意点についても解説するためぜひ参考にしてください。

関連記事:車のヘッドライトの黄ばみの落とし方とは?原因と対策についても解説

代表的な車のライトの種類

車にはライトが多く使用されていますが、代表的な場所は以下の通りです。

  • ヘッドライト(前照灯)
  • フォグライト
  • スモールライト・ポジションライト・テールライト
  • ウインカー(方向指示器)
  • ブレーキライト

それぞれの場所で異なる役割を持つライトですが、使用されている電球の色や明るさも違います。

ここでは、代表的なライトの役割や特徴について解説します。

ヘッドライト(前照灯)

ヘッドライトで夜間前方を照らすために利用します。
電球には以下3種類の電球があります。

  • ハロゲン
  • HID
  • LED

どのライトも前方を照らす役割は変わりませんが、光量や明るさが異なります。

2023年現在の新車では、LEDのヘッドライトが使用されていることが多く、電球切れも少ないのが特徴です。

フォグライト

フォグライトは、ヘッドライトよりも下部に取り付けられており、霧や雨など視界が悪いときに使用するライトです。

車によっては付いてない場合もありますが、ヘッドライトだけでは視界が悪いときに使用するライトです。

スモールライト・ポジションライトテールライト

スモールライト・テールライトは車幅灯とも呼ばれており対向車に自分の車の存在を示します。

また、テールライトは後方の車に自分の車の存在を示すためのライトです。

スモールライトとテールライトは連動しているため、ライトのスイッチを入れると同じタイミングで点灯します。

ウインカー(方向指示器)

ウインカーは方向指示器とも呼ばれ右左折や車線変更する際に、全後方へ合図するためのライトです。

ヘッドライトは白や黄色で点灯しますが、ウインカーはオレンジ色で点灯する特徴があります。

ブレーキライト

ブレーキライトは、ブレーキペダルを踏んだときに点灯するライトで、後方の車にブレーキをかけていることを知らせる役割があります。

また、テールライトやブレーキライトは赤色に点灯するのが特徴です。

ライトを故障したまま運転するのは違反

車に装備されているライトは、どのライトも故障したまま運転することは違反になります。

「道路運送車両法第四十七条の二:自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点灯、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等により自動車を点検しなければならない。」

道路交通法 第62条第1項:整備不良車の運転の禁止

上記の法律から車のライトを故障したまま運転するのは違反となるため、車の運転をする場合は、ドライバーはすべてのライトが点灯しているか確認した上で運転しなければなりません。

整備不良で警察官に止められた場合、「違反点数1点 反則金7,000円もしくは9,000円」が課せられます。

反則金は車が普通車と大型車で異なります。

ライトの交換時期の目安や費用相場

ここでは、車のライトの交換目安や費用の相場を紹介します。

車のライトの交換時期はいつ?

ライトの交換目安は3年前後です。

ヘッドライトの場合、新車で保証されている範囲は「新車登録後3年間、または走行6万km以内のいずれか早い方」となっています。

新車のヘッドライトの保証はどの車も変わらないため、どの車でも3年前後を目安に交換されることをおすすめします。

また、ヘッドライト以外のライトの交換時期も3年前後を目安に交換されることをおすすめします。

バルブの交換時期とも重なるため、バルブの交換に合わせてライトも交換するとよいでしょう。

車のライトの費用相場

車のライト交換の費用は、依頼する業者によって金額が異なります。

車のライト交換できる業者は主に以下の4つの業者です。

  • ディーラー
  • 整備工場
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド

ライトの部品代はどこの業者でも変わりませんが、工賃で金額が変わってきます

下記の表では車に装備されている代表的なライトの費用相場を紹介します。

ヘッドライト

部品代

  • ハロゲンランプ:2,500円前後
  • HID:7,000円~20,000円前後
  • LED:20,000円~30,000円前後
ディーラー工賃4,000円前後
整備工場工賃2,000円前後
カー用品店工賃1,000円前後
ガソリンスタンド工賃1,000円前後

フォグライト

部品代

  • ハロゲンランプ:3,000円前後
  • HID:7,000円~20,000円前後
  • LED:20,000円~30,000円前後
ディーラー工賃4,000円前後
整備工場工賃3,000円前後
カー用品店工賃2,000円前後
ガソリンスタンド工賃2,000円前後

スモールライト・テールライト

部品代:1,000円前後

ディーラー工賃1,000円前後
整備工場工賃1,000円前後
カー用品店工賃1,000円前後
ガソリンスタンド工賃1,000円前後

ウインカー

部品代:1,000円前後

ディーラー工賃1,000円前後
整備工場工賃1,000円前後
カー用品店工賃1,000円前後
ガソリンスタンド工賃1,000円前後

ブレーキライト

部品代:1,000円前後

ディーラー工賃1,000円前後
整備工場工賃1,000円前後
カー用品店工賃1,000円前後
ガソリンスタンド工賃1,000円前後

※上記の価格は相場のため、実際に整備する店舗によって金額は異なります。

バルブ交換はセルフでもできる?

ライトのバルブ交換はセルフでも簡単に作業が可能です。

ハロゲンランプやHIDで交換方法は異なりますが、ここではHIDのヘッドライトバルブをセルフで交換する際の手順を例に紹介します。

  1. ボンネットを開ける
  2. ヘッドライト裏側のフタを開ける
  3. コネクターを取り外し、固定金具を外す
  4. HIDバルブを取り外し新しい部品をはめ込む
  5. 固定金具を取り付けて、コネクターを取り付ける
  6. ヘッドライト裏側のフタを閉めてヘッドライトの点灯確認

バルブ交換を行うときは、車によって目視できないほどスペースが狭い車両もあるため、注意が必要です。

ヘッドライトをセルフで交換する際の注意点

ライトをセルフで交換する際の注意点は以下2点です。

  • カバーやヘッドライトのプラスチックを割らないようにする
  • 感電やけがをしないように手袋を着用し、素手で行わないようにする

ヘッドライトだけでなく、車のライトを交換する際はプラスチックのカバーを開けて、部品を取り外す必要があります。

その際、経年劣化からプラスチックが割れてしまうことも考えられるため、カバーや部品を取り外す際は慎重に行いましょう

関連記事:車のヘッドライト交換は自分でできる?交換方法と交換費用を解説

ライトの故障や異常を防ぐためのポイント

車のライトの故障や異常を防ぐためには、定期的に電球を交換しましょう。

ライトがどのタイミングで点灯しなくなるかは、プロの整備士でも予想することができません。

車のライトが故障や異常となってしまう原因は、ほとんどの場合が電球の寿命だといえるため、車の利用方法が悪くてライトの故障や異常となるケースはあまりないといえます。

走行中にライトが点灯しない、ブレーキランプが点灯しないという事態を避けるために、車検ごとや3年に1回など定期的にライトを交換しておきましょう

さらに、車を運転する前にはすべてのライトの点灯確認をすることで、より安心できます。

まとめ

車のライトがいつ点灯しなくなるのか予想することはできないからこそ、定期的な確認と交換が必要です。

また、ライト交換の費用相場は、どこの業者に任せても金額は大きく変わらないといえます。

ライトの交換は、注意点を把握することで誰でも簡単に交換が可能です。

ライトが点灯しないという事態を避けるためにも、定期的な交換を行いましょう

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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