車の一括払いとローン払いの違いについて解説!
車は、人生の中でも高額となる買い物の一つです。
初めて車の購入を予定している人にとっては、どのような支払い方法で車を購入すればよいのか、気になるのではないでしょうか。
この記事では、車を購入する際の現金による一括払いとローン払いの違いについてや、一括払いで支払うメリット、注意点について解説します。
INDEX
車を購入する際の支払い方法について
車を購入する際には、支払い方法の選択肢として「現金一括払い」「ローン払い」が主な支払方法になります。
ここからは、それぞれの支払い方法の特徴について解説します。
現金一括払い
現金一括払いで車を購入する場合、支払いのタイミングはそれぞれの販売店によって異なります。
例えば、以下のようなケースがあります。
- 登録手続きを行うまでに諸費用相当額を現金で支払い、残りの金額を納車時に支払う
- 納車日にまとめて一括で支払う
現金一括払いで車の購入を検討している人は、現金を支払うタイミングについて事前に店舗へ確認とお金の準備をしておきましょう。
ローン払い
毎月分割で一定額を支払っていく方法、がローン払いです。
車の購入を検討している人の多くは、ローン払いで車の購入を考えていることでしょう。
ローンを申し込む場合は、自動車ディーラーや中古車販売店経由で信販会社、または自分で金融機関に申し込みを行います。
注文書を交わした時点の支払総額を月々支払うパターンや、頭金として支払総額の一部を現金で支払い、残りの金額を月々支払うパターンがあります。
さらに、ローン払いの方法として、残価設定ローンと呼ばれる支払い方法があります。
残価設定型ローンとは、申し込み時にローンが満了する時点での見込み下取り価格を残価として設定し、注文書を交わした支払総額から残価を差し引いた金額を、毎月分割で支払う方法です。
一般的なローン払いの場合は、契約した支払い期間が満了すれば毎月の分割払いが終了となり、追加支払いは不要でそのまま車に乗り続けることが可能です。
しかし、残価設定型ローンの場合は、契約した支払い期間が満了した時点で車を返却する、または申し込み時に設定した残価や手続き費用などを別途支払い、車に乗り続けるのかを選択する必要があるでしょう。
ローン払いは、注文書を交わした支払総額に利息や手数料などが上乗せされています。
そのため、ローン払いで車を購入する人は、利息や手数料を確認し、総支払額がいくらになるのかを確認して申し込み先を決めるとよいでしょう。
クレジットカード決済
販売店によっては、クレジットカードで車を購入することが可能です。
しかし、クレジットカード決済は、対応していない店舗もあるため、事前に確認しましょう。
また、クレジットカードによって利用額の設定上限が異なります。
そのため、事前にクレジットカードの利用可否や、利用上限額を事前に確認しておきましょう。
サブスクリプションサービス
サブスクリプションサービスとは、契約した期間に定められた金額を毎月支払うことで車に乗り続けられるサービスのことを指します。
各自動車メーカーやレンタカー運営会社など、さまざまな企業が車のサブスクリプションサービスを展開しています。
サブスクリプションサービスは、利用できるエリアが限定されている、申し込めるのは中古車のみに限られるなど、サービス内容が各社で異なります。
そのため、サブスクリプションサービスを検討している人は、事前に確認しましょう。
ローン返済途中でも一括返済できるのか?
車を購入する際にローン払いを申し込むと、「借入期間の満了を迎えるまで毎月返済を続けていくしかない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ローンの返済途中であっても残りの借入額(支払い終えていない残りの金額)を一括で返済することは可能です。
ローンの残りの借入額を一括返済することで、以降に発生する利息や手数料を支払う必要がなくなるため、総支払額を抑えられます。
ただし、ローンを申し込んでいる会社によっては、一括返済を行うための手数料を求められるケースや、一括返済を不可としているケースがあるため、ローン払いを申し込む前に確認しておきましょう。
一括払いとローンはどちらがおすすめ?
車を購入する際の支払い方法として、「現金一括払い」「ローン払い」のどちらを選択すればよいのか、分からない人も多いでしょう。
以下では、それぞれの支払い方法に向いている人の特徴を紹介します。
現金一括払いが向いている人は?
現金一括払いの購入は、経済的に余裕がある人が向いています。
具体的に言うと、車を現金一括払いで購入後、車検やメンテナンスなどの車の維持費の支払いが問題なく、また日常生活にかかる費用も特に問題ない方は、現金一括払いをおすすめします。
理由は、無駄な利息を払わずに済むからです。
しかし現金一括払い後、生活が困窮してしまう方、手元に現金を残しておきたい方は、現金一括払いはやめた方がよいでしょう。
ローン払いが向いている人は?
ローン払いの購入は、手元に現金を置いておきたい人に向いています。
購入時に月々の支払額が確定するため、返済計画を立てやすいでしょう。
また、残価設定型ローンであれば、ローン契約満了時に車を下取りできるため、乗りたい車がいくつかある、最新の車に乗りたいなど、頻繁に車を乗り換えたい人におすすめです。
車を一括払いするメリットとは?
車を現金一括払いで購入するメリットは、利息などの追加費用を支払う必要がない点です。
ローン金利や借入期間に応じた利息や手数料などの費用が不要になるため、ローン払いよりも車を安価で購入できることが最大のメリットです。
車を一括払いで購入する際の注意点とは?
車を現金一括払いで購入する際は、数百万ほどのまとまった手元の資金が一気になくなってしまう点です。
従って、事前に生活の困窮に備えて十分な預貯金を確保できるかを確認しましょう。
支払い後の手元に残る預貯金やこれから先の収入で、車検やメンテナンス費用、自動車税、自動車保険などの車の維持費を支払い続けていくことはできるのか、事前に検討しておく必要があります。
また、将来的に起こり得る出費に対応できるのか、マネープランや生活設計をしっかりと考えた上で判断することも大切になります。
まとめ
新車・中古車でも車を購入する際の代表的な支払い方法は、現金で一括払いする方法とローンを組んで支払う方法の2種類が存在します。
現金一括払いはローン払いに比べると、利息、手数料といった追加費用が発生しないため、安価に購入できるでしょう。
しかし、一括で購入すると数百万ほどの金額をまとめて支払う必要があります。
そのため、車を購入する際はマネープランや生活設計をしっかりと考えた上で支払い方法を選択することが大切です。