【ダイハツ】キャストが生産終了!その理由について紹介
ダイハツから販売された「キャスト」は、好みや用途に応じて3つの異なるタイプから選択でき、シンプルで飽きのこないデザインが特徴です。
ただし、2020年から各タイプが段階的に生産終了し、2023年6月には全タイプが生産終了となりました。
この記事では、キャストが生産終了となった理由について詳しく解説します。
さらに、キャストの特徴や強み・弱みについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
ダイハツ「キャスト」が2023年6月上旬で生産終了
2015年9月に販売がスタートしたキャストは、ダイハツが販売している軽自動車です。
キャストは「スタイル」「アクティバ」「スポーツ」3つのタイプを展開しています。
それぞれのタイプやグレードによりデザインやキャラクターが異なるため、幅広い層から支持を得ていました。
しかし、キャストは、残念ながら2020年から順次生産が終了しています。
最初にアクティバとスポーツが終了し、2023年6月にはスタイルも生産終了となりました。
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スタイル(2023年6月生産終了)
キャストの「スタイル」は、レトロな雰囲気と都会的なテイストを組み合わせたデザインで、欧州車のようなおしゃれさが際立っているモデルです。
メッキパーツがスタイリッシュな雰囲気を演出しており、外観に独自の魅力を加えています。
インテリアには、スエード調のファブリック地が使用されており、質感が高く、座り心地もよいです。
インパネはシンプルでありながらも落ち着きがあり、上質な雰囲気を醸し出しています。
エッジを効かせすぎず、飽きのこないデザインで長く愛用できます。
スタイルは、アクティバやスポーツが生産終了となった2020年以降も生産が続いていましたが、残念ながら2023年6月に生産終了となりました。
アクティバ(2020年3月生産終了)
キャストの「アクティバ」は、フロントとリアのバンパーアンダーガードやガンメタリックのドアモールなどを特徴とし、SUVのテイストを取り入れたモデルです。
他の2つのモデルよりも最低地上高が30mm高く設定されており、ダウンヒルアシストコントロール制御やグリップサポート制御を備えています。そのため、少し荒れた路面でも安心して走行できるのが魅力です。
内装はシンプルながら高級感があり、自発光式2眼メーターが採用されています。
シートにはボーダー柄のフルファブリック地が使用されており、光沢感が漂っているのが魅力です。
ただし、アクティバも残念ながら2020年3月に生産が終了しています。
スポーツ(2020年3月生産終了)
キャストの「スポーツ」は、スポーティーな外観と性能が特徴です。
専用のエアロパーツやフロントLEDイルミネーションが採用されています。
また、インテリアは黒を基調としながらも赤が差し色として使用されているほか、MOMO製の本革ステアリングが搭載されているため、スポーティーでありながらも上質な雰囲気を演出しているのが魅力です。
テールゲートにはキャストスポーツのバッジが設けられ、デザインも非常にスタイリッシュで人気がありましたが、スポーツもアクティバ同様に2020年3月に生産が終了しています。
ダイハツ「キャスト」が生産終了になった背景
ダイハツが販売していたキャストが生産終了になった主な要因は、キャスト独自の魅力が少なかったことと、ライバル車に比べて販売不振であったことです。
ここでは、キャストが生産終了になった背景について詳しく見ていきましょう。
キャストならではの魅力が少なかった
キャストが生産終了になった理由として、キャスト独自の魅力が少なかったことが挙げられます。
キャストはレトロな雰囲気と可愛らしいデザインを特徴とし、内装も比較的シンプルで落ち着いた雰囲気が広がっています。
しかし、市場にはさまざまな軽自動車が存在し、多様なデザインが提供されているため、ユーザーの興味を引きつけるデザインでなければ印象に残りません。
キャストもデザインは魅力的であっても、他車のインパクトや個性的な外観に埋もれがちになっていたため、ユーザーの選択肢から外されていたのでしょう。
さらに、カラーバリエーションの少なさもユーザーの興味が湧かなかった一因といえます。
キャストはシンプルで飽きが来なく、長く愛用できるデザインを持っていますが、そのデザインが多くのユーザーには受け入れられなかった可能性があるでしょう。
同系統のほかの車種より売れなかった
キャストは「アルト」と「ハスラー」といったライバル車に比べて売上が伸び悩んでいたことも、生産終了の一因といえます。
以下は、キャスト・アルト・ハスラーの年度別の販売台数です。
年度 | キャスト | アルト | ハスラー |
2022 | 16,088 | 67,494 | 71,276 |
2021 | 15,452 | 59,584 | 72,639 |
2020 | 18,270 | 61,414 | 85,426 |
2019 | 35,010 | 72,162 | 62,831 |
2018 | 41,141 | 75,516 | 64,464 |
2017 | 42,535 | 83,439 | 64,767 |
2016 | 58,029 | 96,043 | 84,624 |
2015 | 57,855 | 106,852 | 93,212 |
上記でわかる通り、キャストの販売台数はアルトやハスラーと大きな差があり、売れ行きが順調ではなかったことが明らかです。
ダイハツ「キャスト」のスペック
キャストのスペックは、以下の通りです。
メーカー | ダイハツ |
車名 | キャスト スタイル |
ボディタイプ | 軽-RV系 |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,600 |
車両重量(kg) | 840 |
総排気量(cc) | 658 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 30 |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT(無段変速車) |
カラー(全7種) | パールホワイトIII ファイヤークオーツレッドメタリック ダークエメラルドマイカ ブラックマイカメタリック プラムブラウンクリスタルマイカ ディープブルークリスタルマイカ ライトローズマイカメタリック |
※紹介グレードは「X」
ダイハツ「キャスト」の強みと弱み
キャストの強みと弱みを把握すると、自分に合った車なのかを判断しやすくなります。ここでは、キャストの強みと弱みについて詳しく見ていきましょう。
ダイハツ「キャスト」の強み
キャストの強みは、以下の通りです。
- 「スタイル」「アクティバ」「スポーツ」の3つの異なるタイプから選択可能
- シンプルで飽きのこないデザイン
キャストは、都会的な「スタイル」、SUVのテイストを取り入れた「アクティバ」、そしてスポーティーな「スポーツ」の3つの異なるタイプから選べます。
そのため、好みや用途に応じて最適なモデルを選択することが可能です。
また、エクステリアとインテリアのデザインがシンプルで、飽きがこないという特徴もキャストの強みといえるでしょう。
ダイハツ「キャスト」の弱み
キャストの弱みは、以下の通りです。
- デザインがシンプルすぎる
- 車内空間は広くない
キャストはシンプルなデザインが特徴ですが、逆に印象に残りづらく、個性的なデザインを求めるユーザーには物足りなさを感じさせるかもしれません。
また、スクエアタイプの軽自動車のような車内空間の広さはなく、車中泊といったアウトドアでの使用を検討するユーザーには向かない可能性も否めません。
まとめ
この記事では、キャストが生産終了となった理由について解説しました。
キャストは、好みや用途に応じて3つの異なるタイプから選択でき、シンプルで飽きのこないデザインが特徴的です。
主張しすぎないデザインの車を探している方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
2023年6月をもって全タイプの生産が終了していますが、中古市場で入手可能であり、新車のときよりも手頃な価格で手に入れられます。
キャストに興味がある方は、この機会にぜひ検討してみてください。