車のキュルキュル音…ファンベルト以外の原因と対策は?
車から発生するキュルキュルという音は、どうせファンベルトだろうと思って騙し騙し運転しながらなるべく早めに工場に行こうとする方が多くいらっしゃいます。
確かにファンベルトが原因である場合が多いのですが、たまに違うこともあるので、ファンベルト以外の原因も考えてみることも大事です。
今回は、ファンベルト以外で考えられるキュルキュル音の原因とその対策について、詳細に解説しますので、ぜひご参考になさってください。
ファンベルトが原因だった場合と比べると良い場合も悪いくも知識として知っておくことが重要です。
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INDEX
ブレーキに問題がある場合
キュルキュル音の原因として考えられる箇所の一つにブレーキがあります。
まずはブレーキから原因を探っていきます。
ブレーキパッドの摩耗
キュルキュル音の一因として、ブレーキパッドの摩耗が考えられます。
パッドが摩耗すると、金属部分が露出し、ディスクローターに接触することで、特有の異音が発生する場合があります。
時には、ブレーキパッドの限界であるという、警告として捉えられる場合もあります。
対策としては、定期的なブレーキパッドの点検と、必要に応じた交換が重要です。
摩耗が進んだ状態で放置すると、異音だけでなく、ブレーキ性能の低下や事故に繋がる恐れがあります。
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ブレーキローター(ディスクローター)の歪み
ブレーキローターの歪みも、キュルキュル音の原因になりえます。
ブレーキローターの歪みは、ブレーキの不均一な負担や、熱による変形が原因で起こることが多いです。
ブレーキローターの歪みを修正するための対処法としては、自分でなんとかするというよりは、専門の整備士に見てもらうことをおすすめします。
場合によっては、ローターの交換が必要になることも多々あるためです。
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ブレーキキャリパーの固着
ブレーキキャリパーが固着すると、ブレーキパッドが正しく動かなくなり、キュルキュルとした音が発生する可能性があります。
しかし、グリスコーティングやブレーキフルードの交換も同時に行うと効率的だったり、重度の固着の場合には、部品の交換が必要になることもあるため、専門家の意見も参考にしてみることも一案です。
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タイヤに問題がある場合
次にタイヤが原因の場合を考えてみましょう。
タイヤの異常摩耗
タイヤの異常摩耗は、異音の一般的な原因です。
特にタイヤの偏摩耗が進むと、タイヤの一部が異常に摩耗してしまい、音を発する原因となります。
対策としては定期的なチェックとローテーションが挙げられます。
タイヤの摩耗状態を定期的に確認し、偏摩耗が見られる場合は早めに専門家にみてもらうことが大切です。
早期の発見と早期の解決につながります。
工場などの業者に見てもらえたら、おそらくおすすめされるのが、タイヤのローテーションです。
4つあるタイヤを均等に摩耗させるために、定期的にタイヤの前後左右のローテーションを行うことで摩耗の進行度のバランスをとります。
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タイヤの空気圧不足
空気圧が不足していると、タイヤが不均等に接地し、異音の原因となることがあります。
タイヤの空気圧は、車のメンテナンスの中でも優先度の高い項目です。
簡単ではあるものの、タイヤの空気圧不足が引き起こす症状は多岐に渡り、ブレーキ性能、運転性能、燃費性能が悪くなるだけでなく、タイヤバーストなどにより重大な事故へ繋がることもあります。
適切な空気圧を保つために、定期的にタイヤの空気圧を確認し続けなければなりません。
関連記事:タイヤの空気圧を点検する意味は?適正ではない場合に起こる危険とは?
ホイールに問題がある場合
タイヤと同一視されやすいですが、ホイールが原因となっているケースもあります。
ホイールベアリングの摩耗
ホイールベアリングの摩耗や損傷も、キュルキュル音を引き起こす一因で、特に高速道路の走行時などに音が顕著に現れることが多いです。
異音が発生したら、速やかに専門の整備士に診てもらい、必要に応じてベアリングの交換を行なった方が良いでしょう。
ホイールのバランス不良
ホイールのバランスが崩れると、不均等な回転が生じ、キュルキュル音の原因となりますので、音が鳴る前からホイールのバランスの調整を定期的にみてもらわなければなりません。
整備時や点検時にホイールバランスのチェックと調整を定期的に行った方が良いです。ホイールバランスの不良が起こる前に見てもらうことが大事です。
ホイールのアライメントが不適切
ホイールのアライメントがずれていると、タイヤの異常摩耗やハンドリングの悪化を引き起こし、キュルキュル音の原因となることがあります。
日頃の目視確認だけでなく、専門の整備士によるアライメントの確認と調整を行うと良いでしょう。
また、小石やひび割れなどによる損傷も時には異音となるケースもあるようです。
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エンジンなどに問題がある場合
オルタネーターの問題
オルタネーターのベアリングに問題がある場合、キュルキュルという発生することがあります。エンジンが作動している間ずっと聞こえるという点でファンベルトではないことを疑えるかもしれません。
異音が発生した際には、オルタネーターの点検を専門家に依頼し、ベアリングの摩耗が激しいなどの必要に応じて、オルタネーターの交換が必要になります。早めの対応で、更なる損傷を防ぐことができます。
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ウォーターポンプの不具合
ウォーターポンプのベアリングの摩耗や破損も、キュルキュル音の原因となります。 ウォーターポンプの不具合は、エンジンの冷却系統にも影響を与え、危険なため早めの措置が必要です。
エンジンからの異音や、エンジン温度の異常上昇が見られたら、すぐに整備工場で点検を受けましょう。
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パワーステアリングポンプの問題
ステアリング操作時に異常を感じる場合に特に、パワーステアリングポンプの問題であることが考えられます。
パワーステアリング液の漏れやレベルの低下を確認し、必要に応じて交換または交換を行ってください。
継続的な異音がある場合は、専門の整備士による診断が重要です。
エアコンコンプレッサーの不具合
エアコンコンプレッサーのベアリング摩耗や内部の問題も、エンジン近くでのキュルキュル音の原因になり得ます。
エアコン使用時に異音がする場合は、コンプレッサーの点検が必要です。
上記に出てきた、運転に直結するような異常ではないとはいえ早めの対処が必要です。
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エンジンを健全に保つために
エンジンからのキュルキュル音は、車の「助けを求めるサイン」です。
このような異音が発生した場合は、速やかに専門の整備士に診てもらうことが大切です。
定期的なメンテナンスと異常時の早期対応が、車の健康を長く保つ秘訣です。
車からのキュルキュル音は、様々な問題で発生します。
ファンベルト以外の原因として、ブレーキシステム、タイヤ、ホイール、エンジン関連やステアリング・サスペンションシステムの問題があります。
安全で快適なドライビングのためにも、エンジンの状態には常に注意を払い、適切なケアを心掛けましょう。
車を安全な状態にすることで、より快適なドライビングを楽しむことができます。
定期点検と正しいメンテナンスが、車の健康を守る上で最も重要です。