デフロスターの役割とは?車の窓が曇る原因やデフロスターが効かない原因も解説
車に詳しくない人の中には、車の装置の一つとして搭載されている「デフロスター」について、役割や正しい使い方が分からない人もいるでしょう。
この記事では、デフロスターの役割やデフォッガーとの違い、故障や異臭がする際の対処法などを解説します。
車の窓が曇る原因についても紹介するため、参考にしてみてください。
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INDEX
デフロスターの役割
ここでは、デフロスターの役割や似た名称であるデフォッガーとの違いについて解説します。
デフロスターの役割とは
デフロスターとは、フロントガラスをはじめとした車の窓の曇りを取る装置を指します。
扇形に温泉マークのようなスイッチで、デフロスターのスイッチはエアコンの操作パネル周辺に設置されていることが多いです。
デフロスターのスイッチを入れるとフロントガラスやドアミラー側から温風を送って結露を乾燥させることで、短時間で窓の曇りを解消することができます。
最近の車はオートエアコンが搭載されている種類も多いため車の窓が曇る機会も減りましたが、車の窓ガラスが曇って運転中の視界を妨げる場合にはデフロスターが役立つでしょう。
デフォッガーとの違いは?
デフロスターはフロントガラス周辺の窓の曇りを解消する装置ですが、デフォッガーはリアウインドウの曇りを解消するための装置です。
デフォッガーはデフロスターと名称が似ていますがマークも似ています。
デフォッガーのスイッチは四角の枠の下から3本線が入っているようなマークであるため、押し間違えないようにしましょう。
また、デフロスターは温風によって湿気を除去しますが、デフォッガーはリアガラスに貼られた電熱線の熱によって曇りを解消するという違いもあります。
車の窓が曇る原因と危険性
デフロスターは車の窓の曇りを取り除くための装置ですが、車の窓が曇る原因が気になる人もいるでしょう。
ここでは、車の窓が曇る原因と危険性について解説します。
車の窓が曇る原因
車の窓が曇る原因の一つが窓ガラスの結露です。
結露とは窓ガラスの外側と内側の気温の差によって空気中の水蒸気が凝結して水滴になる現象を指します。
そのため結露は、冬の時期や雨の日、車の中と外の気温差が大きい時などに車の窓ガラスに発生しやすいです。
特に、乗車人数が増えると人の呼吸や汗などで車内の水蒸気量が増えるため結露が発生しやすく、車の窓が曇りやすくなります。
また、結露以外に車の窓が曇る原因として窓の汚れが考えられるでしょう。
内窓は指紋やホコリなどで曇りやすく、外窓は車を綺麗にするために使用したワックスが油膜として残っている場合に曇りやすいです。
車の窓が曇る危険性
走行中の車の窓が曇っていると視界が遮られ、前方の確認ができず事故を起こす可能性があります。
前方車両への追突や、車の近くを通る自転車・歩行者の発見が遅れる可能性もあるでしょう。
車の窓が曇るのは結露が原因であるため、冬場のような乾燥している季節であれば換気をすることで改善も図れます。
しかし、冬場は寒く窓を開けるのをためらう人もいるでしょう。
タオルで結露を拭いて窓の曇りを取ることも可能ですが、結露が発生する原因そのものを解消できていないとすぐに曇ってしまいます。
また、窓専用のタオルを使わないと結露の拭き取り跡が残りやすく、視界もよくなりにくいでしょう。
このような状況にならないために、車の窓の曇りにはデフロスターやデフォッガーを活用することをおすすめします。
デフロスターが効かない原因
デフロスターはスイッチを押せば簡単にオンオフの操作が可能ですが、スイッチを操作しても正常に動作せずに使えないといった場合も考えられるでしょう。
ここでは、デフロスターが効かない場合に考えられる原因について解説します。
故障
デフロスターが効かない際、まず考えられるのが故障です。
フラップやヒューズ、ブロアモーターやワイヤーケーブルなどのさまざまなエアコン部品の故障が考えられます。
ヒューズ切れであれば、自身で修理することも可能です。
しかし、そのほかの箇所で故障が発生している際は、ダッシュボードを取り外しての修理や部品交換をする作業が必要になる場合があります。
車の修理や部品交換の作業に慣れた人であれば対処も可能ですが、電気系統や部品に関する知識も必要となるため、個人で対処するのは難しいでしょう。
そのため、デフロスターが正常に動作しない際はディーラーや整備工場などに修理を依頼することをおすすめします。
また、接触不良であればスイッチのオンオフを繰り返していると作動することも考えられます。
しかし、スイッチの接触不良自体が車の不具合であるため、一時的に作動したとしても点検に出した方がよいでしょう。
凍結
デフロスターから風が出ない原因には、ヒューズ切れや断線などの故障以外に、エアコン装置の一つであるエバポレーターの凍結も考えられます。
エバポレーターが不具合によって温度調整ができずマイナス温度になってしまうと、エバポレーターについている水滴が凍結し、デフロスターが正常に動作しない可能性があるでしょう。
エバポレーターの凍結を解消する方法として、エアコンを止めて自然解凍を待つ方法があります。
しかし、凍結が解消されてもエバポレーターの不具合自体は解消されていないため、再度凍結することも考えられるでしょう。
何度もエバポレーターが凍結するようであれば修理を依頼することをおすすめします。
デフロスターから異臭がする時の対処法
車でデフロスターを使用した際に異臭がする場合があります。
デフロスターの使用によって異臭が発生する原因の一つがカビです。
エバポレーターは車のエアコン部品の中でも湿気が多く、カビや細菌が発生しやすい場所でもあります。
そのため、デフロスターを使用中に異臭がした際には、エアコンのフィルターやエバポレーターを洗浄することで改善される可能性が高いです。
また、カビ胞子はアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。デフロスターを使用中にカビ臭いと感じたら早めに対処することをおすすめします。
エアコンフィルターやエバポレーターの洗浄は、ディーラーや整備工場、カー用品店などでも依頼することができるため、異臭が気になったら気軽に相談するとよいでしょう。
窓の曇りを予防する方法
デフロスターやデフォッガーは一般的に、すでに発生してしまった曇りを解消するためのものです。
そもそも窓が曇らないことが最良であることを考えると、事前に曇り止め対策をしておくことも有効な手段です。
運転中にガラスが曇って視界が遮られると、慌ててしまい、即座に対処できなければ事故につながる可能性があります。
ここでは、事前にできる曇り止め対策についてご紹介します。
エアコンを使用する
エアコンで車内の湿度を下げておくことで、ガラスが曇りにくくなります。
また、外気導入モードを使用すれば、車内の温度を車外の温度に近づけることができるため、ガラスの曇りを予防することができます。
雨の日や梅雨の時期など、窓が曇りやすい季節には予防を兼ねて走行中はエアコンを付けておきましょう。
特に寒さを感じないのであれば、温度を外気と同じにするために外気導入モードに設定してください。
曇り止めスプレーを使う
曇り止めスプレーを使用することも非常に効果的です。
スプレーは窓に水滴がつくことを防止してくれるため、車内と車外の気温差が大きい日や、湿度が高い日でも窓が曇りにくくなります。
また、スプレーは簡単に使うことができるため、湿度が高い日の運転前に使用するなど、必要な時に使用することができます。
さらに、効果も持続するところもうれしいポイントです。
まとめ
デフロスターは、車の窓の曇りを解消する役割を担っている装置です。
デフロスターのスイッチは車のエアコン操作パネルの付近に設置されており、扇形に温泉マークのようなデザインになっています。
デフロスターは、乾いた温風を当てることで湿気を飛ばし結露をなくす仕組みで、電熱線によって結露を解消するデフォッガーとは仕組みが異なります。
また、車の窓が曇る原因は、窓ガラス付近の水蒸気が水滴に変化する結露です。
結露は、湿度が高い雨天時や車外と社内の気温の差が大きくなりやすい冬場、乗車人数が多い時などに発生します。
デフロスターを動作させても風が出ない場合には、故障か凍結している可能性が高いです。
故障の場合はダッシュボードを開けて修理や部品交換をしなければならないため、個人で対処するのは難しく、専門店に修理の依頼をするとよいでしょう。
エバポレーターの凍結によってデフロスターが作動しない場合はエアコンを止め、自然解凍を待つことで改善される可能性があります。
また、デフロスターから異臭がする場合はエバポレーターにカビが発生していることが原因だと考えられるでしょう。
故障や凍結を含め、デフロスターが正常に動作しない場合には、ディーラーや整備工場、カー用品店に相談することをおすすめします。
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