4人家族の食費はどれくらいかかる?理想額やおすすめの節約術を紹介
食費はお子さまが成長するにつれて高くなるため、どんどん家計を圧迫する一方です。食費は家計の重要な項目であり、バランスのとれた食事を提供するためには適切な予算管理が必要でしょう。
自分の家の食費が一般的なのか、また適正な食費はどの程度なのか気になるところです。
今回は、4人家族の場合を例に挙げて理想的な食費の目安やおすすめの節約術を紹介します。
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4人家族の食費は?
4人家族の一般的な食費はどの程度でしょうか。政府が統計をとっているデータを調査すればその基準を確認できます。それでは具体的な内容を見ていきましょう。
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4人家族の平均食費と内訳
政府統計の総合窓口であるe-Statのサイトにて国民の平均的な食費を調べると、月当たり88,102円という金額が確認できます。また食品の内訳は以下のとおりです。
2022年度 4人世帯の食費内訳
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
穀類 | 7,506円 | 9% |
魚介類 | 5,235円 | 6% |
肉類 | 9,982円 | 11% |
乳卵類 | 4,492円 | 5% |
野菜・海藻 | 8,600円 | 10% |
果物 | 2,375円 | 3% |
油脂・調味料 | 4,257円 | 5% |
菓子類 | 8,436円 | 10% |
調理食品 | 12,778円 | 15% |
飲料 | 5,715円 | 6% |
酒類 | 3,218円 | 4% |
外食 | 15,508円 | 18% |
食費合計 | 88,102円 | 100% |
お子さまに中学生や高校生がいると食費が増える?
お子さま一人あたりの食費は一見、安く見られがちですが、中学生や高校生になると食費が急激に増えます。
小学生の場合、お子さま一人あたりの食費は約2万円/月ですが、中学生以上になると約3万円/月となります。中学生や高校生がいる家庭では6万円程度の食費を覚悟しなければならないでしょう。
4人家族の食費の理想額は?
4人家族の適正な食費とその理想額の考え方について解説します。食費の理想額を算出する方法として、エンゲル係数を使った方法と世帯収入別の考え方についても説明します。
エンゲル係数で算出
エンゲル係数とは、収入に占める食費の割合を意味します。そしてエンゲル係数を使って食費の理想額を算出する場合、すべての消費支出金額のうち、食費に使用した金額の割合を計算します。
計算方法は、エンゲル係数(%)=食費÷消費支出合計×100です。総務省のデータによるとエンゲル係数の平均は約25%程度です。また、手取り収入の15~20%程度という考え方もあります。
注意すべき点としては、エンゲル係数は収入や物価の影響を受けやすい数値のため、その時代によっては、極端な影響を受ける数値です。あくまで食費を見直すための参考値として捉えましょう。
関連記事:エンゲル係数とは?食費や消費支出の目安を年収別・世帯人数別に紹介!
食費の理想額を計算しよう
政府統計の総合窓口e-Statの家計調査によると、2022年の消費支出は330,355円でした。
この金額を元に、エンゲル係数を利用して理想の食費額を計算すると以下のようになります。
理想の食費額 = 消費支出330,355円 × エンゲル係数25% ⇒ 82,588円
つまり、4人家族の理想的な食費額は82,588円といえるでしょう。
世帯収入別の考え方
一方、世帯年収からエンゲル係数を用いて食費を算出した場合、以下のような数値となります。世帯収入が300~600万円の場合、理想の食費金額である82,588円には届かない状態となります。
世帯収入別月当たりの食費想定(世帯収入×15%÷12)
世帯収入 | 食費 |
300万円 | 37,500円 |
400万円 | 50,000円 |
500万円 | 62,500円 |
600万円 | 75,000円 |
700万円 | 87,500円 |
800万円 | 100,000円 |
900万円 | 112,500円 |
1000万円 | 125,000円 |
4人家族の食費のおすすめ節約術
食費は必要な出費ですが、抑えられるのならばできる限り安く抑えたいものです。食費を安く抑えるには節約することが大切です。
以下では、食費を抑えるためにおすすめの節約術を4つ紹介します。
1か月の食費を確定させる
食費を節約するためには、まずは1か月にどの程度食費を使っているかを把握したうえで、どれくらいまで抑えるかを検討する必要があります。
家計の食費に予算を設定することで無駄な出費と必要な出費の線引きがはっきりするため、結果として節約につながるでしょう。
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食費の履歴をとる
食費の履歴を継続的に記録すると、どの部分に食費を使っているのかが明確になります。たとえば食後のために大量のお菓子を買い込んでいる、外食が多いなど、節約できる部分が明らかになるでしょう。
原因が分かれば、あとはその解決策を見つけるために行動に移すことができます。
コンビニで購入しない
コンビニは24時間365日営業しており、気軽に買い物ができるため便利です。しかし、売られている商品の販売価格は定価が設定されているため、スーパーで購入する場合と比べて大きく金額に差が出ます。
たとえば、500mlのペットボトル1本でも、コンビニでは150円以上かかるのに対して、スーパーでは100円以下で購入できることもあります。これらは小額の違いですが積み重なれば大きな金額差となるため注意が必要です。
見切り品や値引き商品を狙う
スーパーでは賞味期限が近付いた商品を値引きして販売したり、売れ残ったものを見切り品として安価で販売したりすることがあります。
上手に利用することで普段よりも安価で購入できるでしょう。普段から見切り品、値引き品がないかをしっかりとチェックすることも大切です。わざと遅い時間に入店して、値引き品を購入するといった戦略も効果的でしょう。
外食を制限する
外食は、自炊するよりも高価なことが多いため、外食を制限することで、食費を大幅に削減できます。
自炊を行う、テイクアウトを利用することで、家庭で食事する機会を増やし、支出を抑えます。
また、外食を制限し続けるのでなく、特別な機会に外食を楽しむなどすることで、より食事の楽しみが増します。
季節の食材を活用する
季節の食材は、通常の食材よりも安価な傾向です。
また春夏秋冬で品揃えが変わり、新鮮で風味豊かであるため、料理の美味しさも増します。
季節の食材カレンダーを確認したり、ローカル市場や直売所に寄ってみたり、季節の食材を冷凍保存するなど工夫することで食費を抑えることができます。
自家菜園を行う
自家菜園で野菜を栽培することで、食費を大幅に削減できます。
また、自分で育てた野菜は、新鮮で安全であるというメリットもあるため安心して食材に扱えます。
自家菜園を始めるために、庭やベランダを活用したり、季節に合わせた作物を選んだり、ガーデニングの知識を習得するなどして楽しみましょう。
クーポンを活用する
クーポンを活用することで、食費を節約することができます。
また予算意識を高め、節約の習慣を養う手助けにもなります。
クーポン情報を取得するために、クーポンアプリやウェブサイトを活用する、食品店の電子メール登録をする、新聞やチラシをチェックするなどで必要なものを安価で手にいれる工夫を行いましょう。
4人家族の生活費を抑える方法
生活費を抑えるには、どのように支出を減らすのかが重要なポイントです。節約の方法はさまざまですが、国の制度や控除を上手に活用する方法や、単純に光熱費や水道代などの消費量を減らす方法もあるでしょう。
ここでは、4人家族の生活費を抑える方法について解説します。
制度や控除を活用
住んでいる自治体によって異なりますが、4人家族の場合、税金の控除制度や補助制度が存在します。自分で調べて理解し、上手に制度を利用することが必要です。
以下に一例を紹介します。
制度や控除の一例
- 配偶者控除・配偶者特別控除
- 扶養控除
- 出産・子育て応援交付金
- 地方自治体による子育て支援
- 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金
水道光熱費の削減
生活費の中でも水道光熱費は必要不可欠なものですが、できるだけ節約したいところです。無理のない範囲でできる工夫として、冷房の温度を1度上げたり、毎日湯船にお湯を溜めていたのを2日に1回にしたりするなどがあります。
通信費の削減
通信費は家計に対して意外と大きなウェイトを占めます。家族全員が携帯電話を持っているだけで月額1~2万円程度かかることもあります。
通信費を削減するためには、プランの見直しが効果的です。たとえば昔からプランを変更していない場合、必要のないサービスが含まれていることもあります。それらを確認することで月に500円でも減らすことができれば、年間で6,000円の節約につながるため、細かく見直すことをおすすめします。
保険料の見直し
保険料は、もしものときのために用意する費用ですが、過剰に支払い続けることは避けたいものです。いくつかの保険に加入していて内容を細かく把握していない場合、保障が重複している可能性もあるため、見直してみましょう。
まとめ
今回は、4人家族の理想的な食費の目安や節約術を紹介しました。
4人家族の食費は、さまざまな要素によって異なりますが、月に約50,000円から80,000円程度が理想といえるでしょう。
節約術としては、食材の計画的な購入、食事の事前の計画、外食の制限、無駄の削減、食品ロスの最小化などが効果的です。また、クーポンやセールの活用、安価な食材の選択、自家製料理の導入などもおすすめです。情報を取得できる環境づくりを徹底しましょう。
家族全員が協力することで、予算を守りながらも栄養価の高い食事をすることもできます。食費の管理は家計の健全な運営に欠かせないため、これらの節約術を実践してみてください。