中古車の買い時とは?お得に中古車を買うためのポイントを紹介

中古車は新車と異なり定価が存在しないため、価格が変動します。
中古車の価格は需要供給や季節によって変化することもあります。

車は高価な買い物のため、できるだけ出費を抑えたいもの。

本記事では、中古車の価格の決まり方やお得に買うためのタイミング、買う際の注意点について紹介します。

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中古車の価格はどのように決まる?

中古車の価格イメージ

中古車は、車の状態や走行距離、人気度などさまざまな基準から価格が設定されます。

ここでは、中古車の価格がどのように決まるかを解説します。

需要と供給で価格が決まる

まず中古車の価格は、市場の需要と供給によって決まります。

需要が増えれば価格が上がり、需要が減れば価格が下がります。
そのため、新車より高くなる中古車もあります。

具体的には、大型連休前はレジャー用に車が必要な人が増え、連休後には需要が落ち着きます。

また、販売業者の決算期に多い3月や中間決算期の9月などには、販売台数を増やすために価格に変動が出るとも言われています。

モデルチェンジ後に価格変動がある

フルモデルチェンジ後は、旧モデルの価格が下がります。

理由としては、一定数が新型に乗り換えるため、旧モデルが中古車市場に出回ることが挙げられます。

また、新モデルの登場による旧モデルの需要低下も価格が下がる理由の一つです。

最近は円安や円高も関係している

最近は、海外需要や円相場が中古車の価格に影響を与えることがあります
理由としては、海外で日本の中古車の人気が伸びているからです。

円安で海外での日本の中古車の販売価格が下がると日本の中古車の需要が増えます。
その結果、国内での販売価格が上昇するケースがあります。

特に海外で人気の高い旧車やスポーツカー、4WD車などは為替の影響を受けやすいと言われます。

中古車の販売価格は年間ではどのように変動する?

中古車価格相場イメージ

ここでは、中古車が年間を通してどのように価格変動するのかを解説します。

需要が多い春と落ち着く初夏

中古車は年明けから3月の年度末にかけて需要が伸びる傾向にあります。
これは年度末に移動する人や就職、入学など新たな生活のために車を必要とする人が増えるためです。

3月は1年で最も中古車の流通量が増え、市場が活発な時期となります。

一方で、新たな年度が始まった後の4月は需要の低下とともに価格が落ち着きます。その後の7月から8月にかけてはボーナスやお盆などが続くため、中古車の需要は再度伸びます。

秋や冬の変動について

お盆を終えると価格は落ち着きます。
特に9月の決算期は中古車が1年で最も安価になる可能性があります。

これは中古車販売店の決算期が近づき、販売店が売りたい時期でありながら需要が減退している時期のため、価格を下げて販売台数を伸ばそうとするからです。

この決算期を終えると、ボーナスや長期休暇が重なる12月にかけ需要は伸びます。

中古車を安く買う時期について

秋のクルマイメージ

上記のように、中古車は1年を通して価格が変動しますが、季節以外にも中古車を安く買うのに適した時期はあるのでしょうか。

モデルチェンジのタイミング

モデルチェンジが行われるタイミングは買い時です。
モデルチェンジに伴い、現行モデルが旧型となり、価格が下がります。

また、モデルチェンジだけでなく、外観デザインの一部が変わるようなマイナーチェンジのタイミングも狙い目です。
デザインや機能が改善されるため、旧モデルが安価になります。

ボーナス前や長期休暇後も狙い目

ボーナス前は買い時の時期です。

理由としては、ボーナスを頭金に車を買い換える人に向けて、中古車販売店がセールをすることがあるためです。

また、ボーナスを頭金にすることで値引き交渉がしやすくなることもあり、中古車の買い時と言えるでしょう。

特に冬のボーナス時期の12月は、年式が落ちて価格が下がることがある1月を控えているため、セールと価格改定の両方が狙える時期です。

ボーナス以外では、長期休暇の後も中古車の買い時です。

帰省などの長距離移動やレジャー目的で増えた需要が落ち着くため、価格が下がります。

特に8月のお盆後は9月の決算シーズンが控えているため、価格が下がりやすくなります。

決算期前後は購入のチャンス

決算期となる3月と9月は、中古車購入のチャンスです。

価格の安さのみを狙うのであれば需要が減る9月の決算期ですが、特定の中古車が欲しい場合は3月の決算期が狙い目です。

流通台数が増え、狙っていた中古車が出る可能性が高くなるためです。

さらに、3月の決算期後の4月は「新古車」と呼ばれる登録(届出)済みの中古車が出てくる時期でもあるため、注目しておくとよいでしょう。

関連記事:新古車とはどんな意味?新車や中古車との違いや購入のメリットを解説

安価な中古車を買う際の注意点

車イメージ

安価な中古車には思わぬ落とし穴もあります。ここでは安い中古車を買う際の注意点について紹介します。

支払い総額を確認しよう

安い中古車を買う際に注意すべきポイントは、支払い総額です

車検までの期間が短い中古車は安くなりますが、後に車検費用がかかります。

ほかにもタイヤやエンジンオイルなど消耗品の状態は必ず確認しましょう。

水没車は避ける

水没車は、豪雨などで水没した車を指します。

水没車の場合、外観はきれいな状態でも電装系や排気系、エンジンが浸水することにより正常に動作できなくなっている可能性があるため、注意が必要です。

また、不具合の症状が現れるタイミングにばらつきもあるため、故障個所の選定が難しく、購入後の修理代が高額になる可能性があります。

さらにフロア周りの浸水は、見た目は問題なくても異臭やサビの原因になるため、車両価格が安くても避けるほうが無難です。

保証内容の確認をする

中古車は、新車と比べてパーツの劣化による故障が起きやすいため、購入後の保証は確認しましょう。

ディーラーが販売する認定中古車はアフターサービスが充実していますが、車両価格は高めです。

中古車販売店の中にも購入後の保証をしているところがありますが、保証内容は販売店によって異なるため、確認しておきましょう。

特に、走行する上で重要なエンジンやミッション、ブレーキ周りが保証対象に含まれているかを確認することをおすすめします。

さらに、保証期間が6ヵ月から1年、走行距離が納車後10,000㎞以内などの保証であれば、安心でしょう。

車両の状態を確認する

最後に車両状態を確認しましょう。

販売店には「整備記録簿」があります。
整備記録簿とは、過去に実施した整備や修理が細かく記録されている書類です。

注意するべきポイントは、定期的に整備や点検を受けているかです。
そのうえで、具体的な修理や整備の内容を確認するようにしましょう。

関連記事:失敗しない中古車の選び方とは?押さえるべきポイントを解説

まとめ

車イメージ

本記事では、中古車の価格の決まり方やお得に買うためのタイミング、買う際の注意点について紹介しました。

中古車は車両ごとに状態や走行距離、人気度などが異なるため、価格の差が生まれます。
また、需要と供給の関係からも中古車の価格は変動します。

中古車を買う際は需要と供給のタイミングや販売店の決算時期、季節などを見極めて購入することで、お得に手に入れることができるでしょう。

本記事で紹介したおすすめの購入時期や購入の際の注意点を参考に、中古車の購入を検討してみてください。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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