ヘッドライトのバルブ交換はどこでできる?交換方法についてもご紹介!
車のヘッドライトは、自宅の照明器具と同様で突然点灯しなくなることがあります。
電気系統にトラブルが発生していなければ、ヘッドライトのバルブ(電球)を交換することで、ヘッドライトは再び点灯します。ヘッドライトのバルブは事業者に依頼することで交換可能であり、種類によっては自分で交換することもできます。
この記事では、ヘッドライトのバルブ交換について、バルブ交換ができる場所の紹介やバルブ交換の方法などを解説していきます。
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ヘッドライトのバルブ交換はどこでできる?
ヘッドライトのバルブ交換を依頼できる主な事業者は、自動車ディーラー・自動車整備工場・ガソリンスタンド・カー用品店です。
それぞれの事業者に特徴があるため、ヘッドライトのバルブ交換を依頼する際は、各事業者の特徴を理解して検討しましょう。
自動車ディーラー
自動車ディーラーの特徴は、交換する部品が自動車メーカー指定の純正部品であることや高い技術力を持つ整備士が交換作業を行ってくれるため安心感を得られることが挙げられます。
しかし、自動車ディーラーは交換費用が他の事業者に比べると割高になってしまうことや異なる自動車メーカーの車は対応してもらえないため、注意が必要です。
自動車整備工場
自動車整備工場の特徴としては、優れた技術力がある整備士が交換作業を行ってくれることや自動車ディーラーと比べて交換費用が安くなること、国産車であれば基本的に全自動車メーカーの車に対応してくれることが挙げられます。
しかし、各自動車メーカーの部品を全て在庫しているわけではなく、車によっては部品の在庫がなく部品を取り寄せてからの交換となるため時間がかかってしまうこともあるため、注意が必要です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドの特徴は、24時間営業をしているフルサービスの店舗であれば遅い時間帯でも交換作業を行ってくれることが挙げられます。
しかし、全ての店舗で交換作業を行えるわけではないため、事前に確認しておくのがよいでしょう。
カー用品店
カー用品店の特徴は、他の事業者に比べると交換費用が安価であることが挙げられます。
しかし、各店舗や交換する人によって、技術力が異なってしまうため、注意が必要です。
また、全国チェーン店のカー用品店の場合は交換費用が明確に決められているため、事業所を検討する際に役立ちます。
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ヘッドライトのバルブは何種類ある?
ヘッドライトのバルブとして用いられているのは、主として「ハロゲンバルブ」「HIDバルブ」「LEDバルブ」の3種類です。
それぞれのヘッドライトバルブの特徴を見ていきましょう。
ハロゲンバルブ
およそ30年ほど前、「HIDバルブ」が世に姿を現すまでは、大半の車のヘッドライトバルブとして用いられていたのが、「ハロゲンバルブ」です。
「ハロゲンバルブ」は、フィラメント(金属等で作られた細い線)に電流を流すことで淡い暖色系の光を放ちます。
3種類のヘッドライトバルブの中では最も安価であり、容易にバルブ交換を行うことができます。
一方、消費電力が多いのですが他のバルブよりも明るいわけではなく、寿命が短いといった特徴もあります。
およそ300時間~500時間が寿命の目安といわれています。
HIDバルブ
「HID」は、【High Intensity Discharge Lamp】の略称ですが、「キセノンヘッドライト」や「ディスチャージヘッドライト」などの呼称で表記をしている自動車メーカーもあります。
「ハロゲンバルブ」のようにフィラメントを用いていないため、「HIDバルブ」が発光する仕組みは「ハロゲンバルブ」よりも複雑化しており、専門知識を持たずにバルブ交換を行うと、想定外のトラブルを引き起こす恐れがあります。
「HIDバルブ」の消費電力は「ハロゲンバルブ」よりも少ないのですが、3種類のヘッドライトバルブの中ではもっとも明るく照らすことが可能です。
なお、光量が最大に達するまでに若干のタイムロス(5秒~10秒程度)が発生します。
「HIDバルブ」の寿命の目安は、およそ1,500時間~2,000時間といわれています。
LEDバルブ
「LED」は、【Light Emitting Diode】の略称であり、「LEDバルブ」とは発光ダイオードを使用したライトのことをいいます。明るさに関しては「HIDバルブ」に及ばないものの、3種類のヘッドライトバルブの中で消費電力がもっとも少ないため寿命が長く、およそ30,000時間~50,000時間が寿命の目安といわれています。
標準装備となる「LEDバルブ」を用いたヘッドライトの多くは、「LEDバルブ」とヘッドライト本体が一体化しており「LEDバルブ」のみの交換できない仕様のため注意しておきましょう。
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ヘッドライトのバルブ交換は自分でできる?
全ての車が可能というわけではありませんが、ヘッドライトのバルブ交換を自分で行うことができます。ここでは、ヘッドライトのバルブ交換を行う際の手順を確認しましょう。
バルブ交換を行う際に気を付けるべき3つのポイント
- 車を使用した直後にバルブ交換をしない
- バルブを素手で持たない
- 部品を失くさない
バルブ交換で気をつけるべきポイントは上記の3点です。
詳しくみていきましょう。
まず、バルブ交換を行う際には車を使用した直後にバルブの交換作業を行わないようにしましょう。
車を使用した直後は、エンジン本体を含めエンジンルーム内のさまざまなパーツが高温になっており、火傷を負ってしまう恐れがあります。
また、ヘッドライトを点灯して走行していたのであれば、ヘッドライトの「ハロゲンバルブ」や「HIDバルブ」は熱を持っている状態のため危険です。そのため、バルブ交換を行う際は、エンジンが十分に冷めた状態で行いましょう。
2つ目のポイントは、交換するバルブを素手で持ち、ガラス部に手についている油分を付着させないことです。ガラス部に付着した油分には、熱が集まってしまい、バルブが破損する可能性があります。
そのため、バルブ交換を行う際は、ゴム製の手袋を利用し、バルブのガラス部に手が触れないようにしましょう。
3つ目のポイントは、取り外した部品を絶対に無くさないことです。
ヘッドライトの裏側からバルブを取り外すために部品を取り外す必要がある場合は、ネジ等の小さい部品を紛失しないよう、取り扱いや周囲の状況には十分気を付けましょう。
バルブ交換を行う手順
自分でバルブ交換を行う際には、以下の手順を参考に進めましょう。
- ヘッドライトのスイッチがオンになっていないこと、エンジンが掛かっていないことを確認し、ボンネットを開く
- ショートや感電防止のため、バッテリーのマイナス端子を外す
- ヘッドライトの裏側から、接続プラグ(コネクター)を外す(国産車の場合は、大半が引っ張るだけでツメ等でロックされていないため、引っ張るだけで外れます)
- 防水のために取り付けられているゴム製キャップを外す(ゴム製キャップが破損や変形しないよう慎重に外しましょう。外す際には、ゴム製キャップの上下を覚えておくことが大切です)
- バルブを固定する留め金具を外してから、バルブを取り外す
- ヘッドライト本体に合わせて、新しいバルブを取り付ける
- 留め金具でバルブを固定し、ゴム製キャップ、接続プラグを取り付ける
- バッテリーのマイナス端子を取り付け、ボンネットを閉じる
- エンジンを掛けてヘッドライトのスイッチをオンにし、ヘッドライトが点灯するかチェックする
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まとめ
ヘッドライトのバルブ交換を依頼できる事業者は、自動車ディーラー・自動車整備工場・ガソリンスタンド・カー用品店です。
それぞれの事業者によって作業内容や費用面などの特徴が異なるため、ヘッドライトのバルブ交換を依頼する際には各事業者の特徴を理解して検討を進めましょう。
自分でヘッドライトのバルブ交換を行う際は、車を使用した直後にバルブの交換作業を行わないこと。素手でバルブをつかんだり触ったりしてガラス部に油分を付着させないこと。取り外した部品を絶対に失くさないこと、の3点を押さえ、手順を守って交換しましょう。