トヨタの「メガクルーザー」とは?大きさや外装などの特徴を解説!
現在販売されている車の中で、力強さと走破性の高さを求める人から人気の車といえば、トヨタのランドクルーザーを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし同じトヨタから、過去にランドクルーザーよりも力強く大きな車が販売されていたのをご存知でしょうか。
その車の名前は、「メガクルーザー」です。
メガクルーザーの大きさは、ランドクルーザーよりも一回り大きいサイズ感になっています。
コンパクトカーに分類される5ナンバーサイズの車が多く出回っている中、街中で走るメガクルーザーを目撃すると思わず振り返ってしまうでしょう。
そこで今回の記事では、すでに新車販売は終了しているメガクルーザーに焦点を当てて解説します。
メガクルーザーは、和製ハマーとも呼ばれる大きな存在感を持つ車です。その歴史を振り返ってみましょう。
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INDEX
メガクルーザーのサイズ
メガクルーザーは1996年1月〜2001年12月にかけて、トヨタが製造・販売していた超大型のSUVです。
名前に恥じない巨大なボディと頑丈な作りが特徴のメガクルーザーは、もともと陸上自衛隊向けの高機動車として作られた車でした。
それが一般消費者向けの車として、メガクルーザーという名前で販売されたのです。
初代メガクルーザーのサイズ感は以下のようになっています。
- 全長:5,090mm
- 全幅:2,170mm
- 全高:2,075mm
- 車両重量:2,850kg
- 車両総重量:3,780kg
一方、冒頭でも紹介したトヨタのランドクルーザー(ZXグレード)のサイズ感は以下の通りです。
- 全長:4,985mm
- 全幅:1,980mm
- 全高:1,925mm
- 車両重量:2,550kg
- 車両総重量:2,825kg
ZXというのは、ランドクルーザーの中でも最も大きなサイズのグレードです。
あの大きなランドクルーザーよりさらに一回り大きいことから、メガクルーザーがいかに大きい車か分かるのではないでしょうか。
また、メガクルーザーの車両重量は2,850kgなのに対し、車両総重量は3,780kgとなっています。ランドクルーザーと比較した場合、いかにメガクルーザーに多くの物を積載できるかが分かるでしょう。
ちなみに、2017年3月12日以降に普通免許を取得した人は、その免許だけではメガクルーザーを運転することができません。
この日以降に免許を取得した場合、普通免許で運転できるのは車両総重量が3.5トン未満の車となっているからです。
メガクルーザーの外装の特徴
メガクルーザーの外装として、大きく3つの特徴を紹介します。
存在感抜群のボディ
一目見ただけでメガクルーザーと分かる存在感抜群の力強いボディが、メガクルーザー最大の特徴です。独特の角ばったボディは、現在主流になっている丸みのあるSUVとは異なり、力強さを感じさせます。
おしゃれなデザインというよりも、厳しい条件下でも耐え得る頑丈さを重視したデザインといえるでしょう。
最低地上高の高さ
メガクルーザーの特徴として、最低地上高の高さも挙げられます。
初代メガクルーザーの最低地上高は420mmとなっており、現在販売されているSUVとは一線を画す水準の高さになっています。
例えば先ほど紹介したランドクルーザーも走破性の高さを売りにしていますが、最低地上高は225mmです。
420mmという高い最低地上高を誇るメガクルーザーは、どれだけぬかるんだ道や瓦礫だらけの中であっても力強い走りができるのです。
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跳ね上げ式のバックドア
大きなラゲッジスペースを擁するメガクルーザーは、バックドアにも工夫がされています。跳ね上げ式のバックドアは操作性にも優れており、荷物の搬入などがスムーズにできるようになっています。
また高い最低地上高に伴い、ラゲッジスペースへの出入りがしやすいようにリヤステップが採用されています。リヤステップは格納式になっており、不要なときはリヤバンパー下に折りたたんでおくことができるため邪魔になりません。
外装の特徴を見てみると、メガクルーザーの名前に恥じない迫力を感じさせる車であることが分かります。
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メガクルーザーの内装の特徴
外装のワイルドさもさることながら、メガクルーザーは内装の力強さにも特徴的なものがあります。
シンプルなコックピット
余計なものが配置されていないコックピットは、運転に集中できる環境になっています。座席周りの空間が十分に確保されており、フロントウィンドウも広く視界も良好なため、ストレスを感じることなく運転できるでしょう。
パワーウィンドウやドアロックコントロールのスイッチは、シフトレバー横に機能的にレイアウトされています。
変則的な4人掛けリアシート
メガクルーザーは、リアシートで4人掛けできるという珍しい車です。
メガクルーザーのリアシートは、両端の2席はホールド性に優れたセパレートタイプのシート、中の2席が二人掛けのベンチシートタイプという変則的な形になっています。
この二人掛けのベンチシートは使用しないときに前に倒しておくことができ、フロントシートからラゲッジスペースへの移動が簡単にできるよう工夫されています。
一般的な乗用車とは一味違う内装も、メガクルーザーの魅力といえるでしょう。
メガクルーザーの走行性能について
頑強なボディと最低地上高の高さを誇るメガクルーザーは、どのような悪路でも走行できる走破性を持つSUVです。
メガクルーザーは、もともと陸上自衛隊の高機動車として開発された車です。
そのため災害時の人命救助など一般車が乗り入れるのが難しい局面でも高い走行性能を発揮します。例えば道路が冠水している場所や瓦礫の中を走行する場面では、迫力満点の走りを見せてくれます。
また車両総重量3,780kgという数字からも分かるように、多くの荷物を積めるのもメガクルーザーの特徴です。
一般車が走行困難な場所にも、メガクルーザーであれば支援品などの物品を大量に届けることができます。
メガクルーザーはこんな人におすすめ
小さめの倒木などはもろともせず走破できるメガクルーザーは、厳しい環境のアウトドアを楽しむときに大活躍する車です。現在市販されているSUVとは一段違う力強さを求める人にはおすすめできる車です。
一方で、一般人が街中で気軽に乗り回すには不向きな車といえるでしょう。超大型の車になるため、小回りがききにくいだけではなく街中での駐車場の確保も難易度が高めになっています。
アウトドアでの使用をメインと考え、車の見た目や走りに力強さを求める人であればメガクルーザーを一度検討してみても良いかもしれません。
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まとめ
記事では、かつてトヨタから販売されていたメガクルーザーについて、車の概要や内外装の特徴などを解説しました。
メガクルーザーは、とにかく巨大で重厚感のある外装が特徴的な車です。ランドクルーザーよりも一回り大きいボディに迫力を感じない人はいないでしょう。
また力強い走りで悪路での走破性が高い点もメガクルーザーの特徴です。もともと陸上自衛隊の高機動車として開発された車でもあるため、本格的な厳しい環境のアウトドアを楽しみたい人でも満足できるSUVといえるでしょう。
普段使いの街乗りの車としては使い勝手がよくないものの、アウトドア専用で使用する車としては最高の相棒になり得る車です。
メガクルーザーが気になった人は、新車での購入はできないため中古車の中から探してみましょう。
画像出典元:トヨタ自動車WEBサイト