6代目ダイハツムーヴ(2014年モデル)の燃費をカタログ燃費や実燃費と比較して紹介
ムーヴは、ダイハツから1995年に初代モデルが発売された軽トールワゴンで、5回のフルモデルチェンジが行なわれ、2023年の販売終了時には6代目が販売されていました。
そんなムーヴですが、人気車種がゆえに、新型ムーヴの話題も尽きることがなく、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ダイハツ ムーヴの燃費性能や走行性能などを解説します。
また、ほかの軽自動車とのカタログ燃費比較も紹介しますので、購入を検討している人は参考にしてください。
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INDEX
ダイハツ ムーヴの燃費性能の詳細を解説!
ムーヴのカタログに記載されている燃費や、実燃費はどのくらいなのでしょうか。
さっそくここでは、ムーヴの燃費性能を解説します。
燃費性能の特徴
ムーヴには、「CVTサーモコントローラー」が採用されています。
CVTサーモコントローラーは、エンジンが生み出す熱を利用して、CVTフルードを最適な温度に調整することで、エンジンとCVTの効率を高めるものです。
そのほかにも、停車時のアイドリングストップやエコドライブアシスト照明により、燃費の良し悪しをインパネの照明の色で確認できるようになるなど、燃費向上に関するさまざまな技術が採用されています。
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ムーヴのカタログ燃費
ムーヴには4種類のグレードがあります。
ここでは、グレードや駆動方式ごとにカタログ燃費を紹介します。
Xターボ“SA Ⅲ”/CVT | 駆動方式:2WD |
WLTCモード(km/L) | 19.5 |
市街地(km/L) | 16.4 |
郊外(km/L) | 21.1 |
高速道路(km/L) | 20.1 |
X“SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”、L/CVT | 駆動方式:2WD |
WLTCモード(km/L) | 20.7 |
市街地(km/L) | 17.0 |
郊外(km/L) | 22.5 |
高速道路(km/L) | 21.6 |
Xターボ“SA Ⅲ”/CVT | 駆動方式:4WD |
WLTCモード(km/L) | 18.8 |
市街地(km/L) | 16.0 |
郊外(km/L) | 20.1 |
高速道路(km/L) | 19.4 |
X“SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”、L/CVT | 駆動方式:4WD |
WLTCモード(km/L) | 20.0 |
市街地(km/L) | 16.5 |
郊外(km/L) | 21.6 |
高速道路(km/L) | 20.9 |
ムーヴの実燃費
車の所有者によって燃費情報が共有されているWebサイト「e燃費」によると、ムーヴの実燃費は、以下のような数値となっています。
カタログ燃費と実燃費には、運転の仕方や走行環境によって1〜4割程度の差が出ることがありますが、ムーヴの場合は、カタログ燃費以上の実燃費を計測しているグレードもあります。
グレード | カタログ燃費WLTCモード(km/L) 実燃費(km/L) |
Xターボ“SA Ⅲ”(2WD) | 19.5 20.42 |
X“SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”、L(2WD) | 20.7 17.94 |
Xターボ“SA Ⅲ”(4WD) | 18.8 19.76 |
X“SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”、L(4WD) | 20.0 17.24 |
他のメーカーの車と燃費を比較
ムーヴとよく比較される車と燃費を比較してみましょう。
今回は、日産・ホンダ・スズキの軽自動車を比較対象に挙げました。
日産デイズとの比較
デイズは、2013年に日産が初めて商品開発から設計・デザインに携わった軽自動車です。
提携している三菱自動車と協力のもと、開発されました。
今回比較した各車のグレードは以下の通りです。
ムーヴ:Xターボ“SA Ⅲ”/2WD
デイズ:ハイウェイスターGターボ/2WD
カタログ燃費 | ムーヴ デイズ |
WLTCモード(km/L) | 19.5 19.2 |
市街地(km/L) | 16.4 16.8 |
郊外(km/L) | 21.1 20.4 |
高速道路(km/L) | 20.1 19.7 |
市街地モードはわずかにデイズが上回っていますが、そのほかはムーヴの方が低燃費です。
関連記事:日産デイズの燃費はよい?悪い?運転・走行性能を他メーカー車と比較して解説!
ホンダ N-WGN との比較
N-WGNは、ホンダの軽自動車の「Nシリーズ」と共通の基礎部分が採用されている軽自動車です。
N-WGNは、運転の快適さや荷室の使いやすさを求めて作られました。
今回比較した各車のグレードは以下の通りです。
ムーヴ:X“SA Ⅲ”/2WD
N-WGN:G(ターボ車除く2WDの中から抜粋)/2WD
カタログ燃費 | ムーヴ N-WGN |
WLTCモード(km/L) | 20.7 23.2 |
市街地(km/L) | 17.0 20.1 |
郊外(km/L) | 22.5 25.1 |
高速道路(km/L) | 21.6 23.6 |
カタログ燃費の比較では、ムーヴの方が劣っているといえます。
スズキ ワゴンRとの比較
ワゴンRは日本の軽ワゴンの市場を牽引してきた人気の車で、ムーヴと同じく「軽トールワゴン」の一種として分類され、根強いファンが多い車です。
今回比較した各車のグレードは以下の通りです。
なお、ワゴンRの「FX」にはCVTと5MTの2種類のミッションがありますが、今回の比較では条件をそろえる目的で、CVTの燃費を参照しています。
ムーヴ:X“SA Ⅲ”/2WD
ワゴンR:FX/2WD
カタログ燃費 | ムーヴ ワゴンR |
WLTCモード(km/L) | 20.7 24.4 |
市街地(km/L) | 17.0 20.2 |
郊外(km/L) | 22.5 26.2 |
高速道路(km/L) | 21.6 25.5 |
ワゴンRと比較した場合、ムーヴにとっては厳しい結果となりました。
カタログ燃費のみで購入する車を判断したい場合は、ワゴンRを選択してもよいかもしれません。
ムーヴの燃費以外の魅力については、次項で解説します。
関連記事:スズキ「ワゴンR」はどのような車?カタログ燃費と実燃費を調査
ダイハツ「ムーヴ」とはどのような車?
ダイハツのムーヴにはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは、ムーヴの概要や特徴、便利な機能について紹介します。
ムーヴの概要
2014年にデビューした現行の6代目ムーヴは、樹脂化ボディによる車体の軽量化や、以下に紹介する停車前アイドリングストップなどの性能の向上により、低燃費を実現し、ムーヴはダイハツを代表する車となりました。
関連記事:ムーヴのスペックとは?燃費性能やグレード別の違いなどを紹介
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軽トールワゴンの中でも人気があるムーヴには、燃費性能以外にもさまざまな魅力があります。
ここではムーヴの魅力を紹介します。
関連記事:ムーヴのグレードごとの違いは?価格や装備・選ぶ際のポイントを解説
乗り心地がよい
ムーヴの魅力の一つは、乗り心地のよさです。
新開発のD モノコックとD サスペンションにより、振動を抑えたフラットな乗り心地を味わえます。
また、吸音材の配置の最適化などによって走行中のノイズを低減しています。
広々とした室内空間
ムーヴは、軽自動車とは思えないほどの広々とした室内空間を実現しています。特に後席の足元スペースはゆとりがあり、大人でも快適に過ごせます。
また、多彩なシートアレンジも可能で、様々なシーンに対応できます。
運転がしやすく、安全性も高い
ムーヴは最小回転半径が4.4mであることから、運転に自信がない人にもおすすめの軽自動車です。
また、衝突警報機能や緊急ブレーキも搭載されているため、免許を取り立ての人も安心して運転できます。
まとめ
今回は軽トールワゴンの一つである、ムーヴの燃費性能や魅力について紹介しました。
ムーヴは、低燃費な軽自動車を購入したい人だけでなく、乗り心地のよい車を求めている人や、初めての車を購入する人にもおすすめの車といえるでしょう。