軽自動車のナンバープレートを黄色から白に変更できる?やり方や費用を解説!
ナンバープレートは軽自動車と普通車を瞬時に見分けることができる特徴的な部分です。
そのため、おしゃれな方は好みの問題として黄色のナンバープレートを嫌う人もいるようです。
また、軽自動車を自分で改造したために軽自動車の基準を満たさなくなることもあります。
この記事では、ナンバープレートの概要や軽自動車の特徴である黄色のナンバープレートから白いナンバープレートに変更する方法と費用、図柄入りナンバープレートなどを紹介していきます。
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INDEX
ナンバープレートの色の意味とは
ナンバープレートは自動車の分類によってカラー分けされています。
ここでは、種類によって異なる色の意味を紹介します。
白いナンバープレートは乗用車とバイク
白いナンバープレートは自家用の普通乗用車がつけるナンバープレートです。
白いナンバープレートの普通乗用車に使用されるナンバープレートの大きさは中版と呼ばれるサイズであり、横が330mm、縦が165㎜となっています。
軽自動車で使用される黄色のナンバープレートについても、これと同じサイズになっています。
また、バイクでも白のプレートが使用されていますが、大きさなどが異なります。
車検が必要ない250cc以下のバイクは緑で縁取りされており、251cc以上の車検が必要となるバイクは縁がない乗用車と似たデザインとなっています。
黄色いナンバープレートは軽自動車
排気量が660cc以下であり、全長が3,400m以下、全幅1,480m以下、全高が2,000m以下の基準を満たす軽自動車である場合は黄色のナンバープレートとなります。
軽自動車と普通車のナンバープレートの色が異なる理由は軽自動車と普通乗用車を見分けやすくするためです。
導入が始まったのは1975年で、高速道路で係員がすぐに判断できるようにするために始まったと言われています。
1975年1月以前の軽自動車は普通車より小さなサイズの小さなナンバープレートが付けられていましたが、1975年1月以降は普通自動車に使用されるナンバープレートと同じサイズの黄色のナンバープレートとなりました。
黒や緑は事業用の車
黒に黄色の文字のナンバープレートや緑のナンバープレートは、事業用自動車につけるものとなります。
緑に白文字のナンバープレートは普通車用、黒に黄色の文字のナンバープレートが軽自動車用となります。
ナンバープレートが区別されている理由は、貨物自動車運送事業法と呼ばれる法律で自動車が事業用車と自家用車に区別されているためです。
この法律では「他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運送する事業」に使用する車が事業用車両に区分されるため、緑や黒のナンバーの車は荷物や人を有償で運ぶ営業用の車両と判断ができます。
また、事業用車は自動車税や重量税が安くなりますが、車検の有効期間が短く、3か月点検が義務となっているという点で違いがあります。
軽自動車を白いナンバープレートに変更できる?
軽自動車の特徴である黄色いナンバープレートですが、いくつかの方法によって白いナンバープレート
に変更することができます。
ここでは、黄色いナンバープレートから白いナンバープレートに変更する方法を紹介します。
図柄入りナンバープレートであれば可能
軽自動車のナンバープレートを白色にする方法として知られるているのが、図柄入りナンバープレートをつけることです。
図柄入りナンバープレートとはその名の通り、イラストなどが描かれたナンバープレートです。走る広告塔として、大会を盛り上げることや、地域を元気にすることなどを目的にスタートしました。
2023年3月現在、交付申し込み受付中の図柄入りナンバープレートは3つあります。
- 大阪・関西万博ナンバープレート(期間限定)
- 全国版図柄入りナンバープレート(期間限定/令和4年度版)
- 地方版図柄入りナンバープレート
過去にはラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックの際にも発行されました。
こうした図柄入りナンバープレートの場合、デザインの関係から軽自動車と普通車が共通となるため、記念ナンバープレートを希望することで黄色から白のナンバープレートへと変更することができます。
なお、この場合においては白いナンバープレートであっても軽自動車税などの税金は変更されません。
大阪・関西万博の記念ナンバープレートを交付中
2023年3月現在において、2025年に行われる大阪・関西万博を記念した特別仕様のナンバープレートが交付されています。
特別仕様のため交付期間が定められており、2022年10月から2025年12月までが交付期間となっています。
大阪・関西万博ナンバープレートの申込みは全国から地域を問わず可能であり、費用(交付手数料)はナンバープレートの種類、地域によって異なりますが、8,000〜16,000円前後です。
また、東京オリンピックやラグビーワールドカップの際の記念ナンバーとは異なり、軽自動車は黄色の枠取りが塗装される仕様です。
完全な白いナンバープレートとはなりませんが、背景が白いナンバープレートに変更がすることできます。
全国版・地方版図柄入りナンバープレートも交付中
大阪・関西万博ナンバープレート以外で白いナンバープレートに変更する方法として、図柄入りナンバープレートがあります。
全国版と地方版があり、全国版は日本全国から申し込みができますが、地方版は本拠地の住所によって申し込める図柄が異なります。
全国版は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートの後継として登場したもので、デザインは全国47都道府県の花をモチーフとしています。
地方版は、各地域の風景や観光資源、ゆるキャラなど、その地域の魅力がデザインされています。
こちらも大阪・関西万博の記念ナンバープレートと同様、軽自動車には黄色の枠取りが塗装される仕様となっています。
完全な白ナンバーは構造変更を行えば可能
記念ナンバー以外の方法で白いナンバープレートに変更する方法としては、構造変更による区別変更があります。
軽自動車の基準である排気量が660cc以下、全長が3,400m、全幅1,480m、全高が2,000m以下に対して、排気量を増やすボアアップや車体にエアロパーツなどの装着を行えば軽自動車の枠から外れ、普通車として白ナンバーをつけることができます。
ただし、この方法の場合は自動車税等の税金や車検の費用が普通車と同じ水準となるため、車両の維持費が上がってしまいます。
また、構造変更を行うためには車検場に多くの書類の提出が必要となるだけでなく、変更後に再度車検が必要となるため手間も費用もかかります。
これらの負担を考慮し、ナンバープレートの色を変更することを検討しましょう。
図柄入りナンバープレートに変更する方法
軽自動車の黄色いナンバープレートから図柄入りナンバープレートに交換するためには、申込み書類の提出や手数料の支払いなど手続きを行う必要があります。
ここでは、全国版図柄入りナンバープレートを例に方法を紹介します。
ナンバープレートの変更には手続きが必要
全国版図柄入りナンバープレートを始めとする図柄入りナンバープレートは、Webサイト(図柄ナンバー申込サービス)または地域の車検場などに併設される予約センターの窓口から申請ができます。
また、ディーラーや整備工場、行政書士に相談することで変更手続きの代行をお願いできる場合があります。
申し込みの際には、図柄入りナンバープレート交付のための手数料の支払いが必要となります。
受注生産のため、受け取りまで2週間程度かかる
図柄入りナンバープレートは受注生産です。
そのため、即日発行はできず、希望ナンバーを取得する場合と同様にナンバープレートの発行まで2週間程度かかります。
また、新たな図柄が申し込み可能になった直後や交付直後は窓口が混み合うことから、交付までに時間がかかるケースもあります。
交付までの期間の目安はWebサイトに記載があるため、事前に確認しておきましょう。
ナンバープレートの受け取りは地域の予約センターや車検場で行います。
交付済みナンバープレートも交換可能
ナンバープレートは新車や中古車購入時にしか交付されないというイメージを持つ人が多くなっていますが、図柄入りナンバープレートは既に交付済みのナンバープレートでも交換という形で申し込むことができます。
手続き手順はナンバープレートの交付料金を支払った後、申請書を印刷し車検場で書類を確認し古いナンバープレートと交換する形で変更となります。
また、交換時に変更事項がなければ同じ番号のナンバープレートが使用可能です。
変更する際の費用(手数料)
図柄入りナンバープレートへ変更するための費用は自治体によって異なります。
全国版図柄入りナンバープレートを例にどのくらいの費用がかかるのかを確認しましょう。
必要な費用はどのくらいか?
図柄入りナンバープレートは受注生産のナンバープレートのため、交付にあたっては費用がかかります。
交付費用は自治体やナンバープレートの種類によって異なりますが、全国版図柄入りナンバープレートの軽自動車用ナンバープレートの場合、大体8,000円前後で設定されています。
例えば、新潟ナンバーは7,720円と比較的安いのに対し、岡山ナンバーは10,010円が必要となります。
地域によって金額差があるため、交付費用については自分の住んでいる地域の費用を確認しておきましょう。
寄付金を払えばカラー版にできる
全国版図柄入りナンバープレートはカラーデザインとモノクロデザインを選ぶことができます。
モノクロのデザインは交付費用のみで交付されますが、カラーデザインは交付に必要な費用の他に1,000円以上の寄付が必要です。
寄付金は全国版図柄入りナンバープレートの場合、日本デザインナンバー財団によって観光地の道路整備や交通事故削減のための整備に活用されます。
まとめ
軽自動車の象徴とも言える黄色のナンバープレートですが、場合によっては白色のナンバープレートに変更することができます。
以前は車の構造変更による普通車への変更といった方法しかありませんでしたが、最近は図柄ナンバーなどを利用し、手続きを行って手数料を支払うことで比較的簡単に白いナンバープレートへ変更することができます。
また、現在乗っている軽自動車のナンバープレートがあっても、費用はかかりますが、図柄入りナンバープレートへの変更が可能です。
黄色いナンバープレートを白いナンバープレートに変更したい人は、まずは自分の住む地域のものを検索し、費用や手続き方法を調べてみましょう。
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