交通違反の点数はリセットされる?リセットされる条件や点数の確認方法も解説

交通違反すると点数をつけられますが、安全運転を続けるなどの条件を満たすことでリセットされることをご存知でしょうか。

リセットされる条件を把握することで、条件を満たすために安全運転を強く意識するようになり、免許停止や免許取り消し処分を避けられます。

この記事では交通違反の点数がリセットされる条件や、自分の点数を確認する方法などをご紹介します。

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交通違反の点数とは

交通違反には、違反行為ごとに点数が決められていれています

例えば20km/h未満のスピード違反では1点、一時停止すべき場所での不停止は2点などです。

運転者が交通違反すると、違反行為に応じた点数が加算されます。

点数を引かれてしまったという表現をする人が多いことから減点方式だと思われがちですが、0点からスタートし、交通違反するたびに加算されていく方式です。

なお過去3年間の違反による点数を合計するルールということを覚えておきましょう。

過去3年間よりも前の点数は、合計点数に含まれません。

例えば4年前にスピード違反して1点加算、2年前に信号無視で2点加算、1年前に一時不停止で2点が加算された場合、4年前のスピード違反による点数は含まれないため、合計4点になります。

合計点数が6点以上14点以下になれば免許停止となり、15点以上になると免許取り消しです。

ただし、過去3年間に免許停止や免許取り消し処分を受けたことがある場合は、さらに低い点数で免許停止や取り消しの処分が下されます。

通常、合計点数が6点以上にならなければ免許停止とはなりませんが、過去3年間に免許停止されたことがある人は、合計4点になった時点で60日間の免許停止処分が下される点を覚えておきましょう。

このように交通違反の点数制度は複雑なため、ルールを把握していなければ違反行為を繰り返しているうちに免許停止や免許取り消しになってしまいます。

仕事で車を使用している場合、運転できなくなると仕事にも支障をきたすため注意しましょう。

交通違反の点数がリセットされる条件

交通違反の点数は、過去3年間の違反による点数を合計します。

ただし、3年間でつけられた点数がすべて合計されるわけではなく、一定条件を満たせば途中でリセットされる特例が設けられている点を押さえておきましょう。

ここでは、点数がリセットされる条件を3つご紹介します。

交通違反から1年間無事故無違反だった場合

交通違反してしまい点数をつけられたとしても、その後の1年間事故を起こさずかつ違反もしなければ、点数はリセットされます。

例えばスピード違反で1点が加算された場合でも、スピード違反から1年間事故を起こさずかつ違反もしなければ、2年後に一時不停止で2点が加算されたとしても合計は3点ではなく2点です。

免許停止や免許取り消しなどの処分を受けた後も同様です。
行政処分を受けた場合、点数はリセットされますが、前歴1回とカウントされます。

前歴があると、通常よりも低い点数で免許停止や免許取り消し処分の対象になるため注意が必要です。

ただし、処分を受けた後から1年間事故を起こさず違反もしなかった場合、前歴はリセットされます。

2年以上無事故無違反で、3点以下の違反行為をした場合

2年以上事故や違反をしていない人が1~3点の違反をした場合で、その後3ヵ月以上事故や違反をしなければ点数はリセットされます。

長期間安全運転していた人が点数の低い違反行為をしても、再び3ヵ月以上安全運転を心がけることで点数は累積対象外となることを覚えておきましょう。

違反者講習を受講した場合

違反者講習を受講した場合も、点数はリセットされます。

違反行為を繰り返して合計点数が6~14点になってしまうと、免許停止となり一定期間運転できません

ただし、1~3点の違反行為を繰り返して合計点数が6点になってしまった場合は、違反者講習を受講することで免許停止処分を避けられ、かつ点数もリセットされます。

違反者講習では、安全運転講習や交通安全活動体験などが行われます

ただし、過去3年以内に違反者講習を受講したことがある人や、免許停止処分を受けたことがある人などは受講できません。

点数がリセットされたら違反歴もなくなる?

条件を満たすことで、つけられた点数はリセットされます。

しかし、違反点数として合計点数に含まれなくなるだけであり、違反歴としては残る点に注意が必要です。

違反歴は、運転免許証の色や有効期間に影響します。

運転免許証には、5年以上無事故無違反の人を対象とした有効期間5年のゴールド免許、3点以下の違反が1回あった人を対象とした有効期間5年のブルー免許、違反回数が複数ある人を対象とした有効期間3年のブルー免許などがあります。

運転免許証の色や有効期間は、誕生日の40日前から過去5年間の違反歴をもとに決まる点を押さえておきましょう。

免許停止や免許取り消し処分の対象となるかを判断するための点数は、過去3年間の違反行為による点数が対象となり、条件を満たせばリセットされます。

しかし、点数がリセットされても、運転免許証の色や有効期間には過去5年間の違反歴が反映されます。

例えばゴールド免許の人が、20km/h未満のスピード違反などの3点以下の違反を1回してしまったと仮定しましょう。

その後1年間事故を起こさず違反もしなければ点数はリセットされますが、運転免許証を更新したときにはゴールド免許ではなくブルー免許で発行されます。

交通違反の点数を確認する方法

1回の交通違反であれば、自分が何点加算されているか覚えていられる人も多いでしょう。

対して何回か違反行為をしている場合、自分の合計点数が今何点なのか分からなくなる人も出てきます。

自分の点数を把握していなければ、違反行為を繰り返しているうちに免許停止や取り消し処分を下され、車を運転できずに困ってしまう可能性があるでしょう。

自分の違反点数は、累積点数等証明書や運転記録証明書を発行してもらうことで確認できます

累積点数等証明書とは、交通違反や事故による点数の合計点数が記載された書類です。

対して運転記録証明書とは、過去5年・3年・1年の交通違反や処分の記録が記載された書類のことです。

これらの証明書に関しては、証明書申込用紙に必要事項を記入し申請することで発行してもらえます。

証明書申込用紙は、警察署や交番、運転免許センターで入手可能です。

証明書申込用紙に必要事項を記入し、運転免許センターに提出しましょう。

なお最寄りのゆうちょ銀行や郵便局から申請することもできます

加えてインターネットから申請することも可能なため、申請する時間が取れない人はぜひチェックしてみてください。

申請から1~2週間後に発行され、郵送または運転免許センターで直接受け取れます。

まとめ

交通違反してしまうと、違反行為に応じた点数が加算されます。

合計点数が一定に達すると免許停止や免許取り消しとなり、一定期間車を運転できません。

なお点数をつけられても、1年間事故や違反をしないなどの条件を満たせばリセットされます。

一方で、合計点数には含まれなくなるだけであり、違反歴として残る点には注意しましょう。

違反歴は運転免許証の色や有効期間に反映されます。
ゴールド免許だった人は1回の違反でブルー免許になってしまう点に注意が必要です。

交通違反の点数制度は安全運転の意識を高め、危険行為を防ぐために設けられています。

交通違反は事故を引き起こす要因となる恐れがあるため、日ごろから安全運転を心がけましょう

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