中古車購入の交渉成功は準備で決まる!交渉の要点を総まとめ
中古車を購入する際には、できる限り安く購入したいものです。
安く購入する方法として値引きがありますが、値引きしてもらうには購入にかかる費用の内訳の把握や値引き交渉できる部分の見極めが大切です。
本記事では、中古車の購入を検討している人に向けて、費用の内訳や値引き交渉が可能な部分、交渉のコツを分かりやすく解説します。
併せて、損をしない買い方も紹介するため、中古車の購入時にぜひ参考にしてください。
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INDEX
中古車購入にかかる費用を整理
中古車購入には、車体価格のほかにさまざまな費用が発生します。
まずは、値引き交渉を行うための大前提として、中古車の購入時にどのくらいの費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。
具体的な費用を理解した上で、どの部分を値引きしてほしいのかをうまく伝えられれば交渉も円滑に進むでしょう。
ここでは、中古車購入の費用内訳を紹介します。
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中古車購入費用の内訳
中古車の販売サイトでは、車両本体の価格しか記載されてないものも多く、実際に購入する際のコストを想像しにくい面があります。
中古車購入にかかる費用の内訳は、以下の通り主に3つに分けられます。
- 中古車本体の価格
- 自動車税や車両重量税などを含む法定費用
- 登録手続き代行費用、納車手数料などを含む代行費用
購入時の費用の大半を占めるのが、中古車本体の価格です。
車の購入を検討する際に、車両価格だけで済むと考えている人もいるかもしれません。
しかし、実際の購入時には車両価格以外にも、法定費用や代行費用が発生します。
そのため、上記3つをしっかり把握して中古車を選ぶようにしましょう。
法定費用
法定費用には自動車税や車両重量税、自賠責保険料、環境性能割、リサイクル料金、消費税などが挙げられます。
法定費用は主に税金を指し、中古車の重量や排気量によって定められた金額を支払わなければなりません。
代行費用
次に代行費用には、車両登録代行費や納車費用、車庫証明代行費、クリーニング費などが含まれます。
これらの代行費用は、中古車販売店によって設定金額が異なります。
また、中古車販売サイトで詳細が開示されておらず、具体的な金額を把握できないケースもあるでしょう。
一方で、代行費用は法定費用と違い法律で定められていないため、値引き交渉で安くすることが可能です。
また、個人売買で中古車を購入する場合、販売店が受け取る手数料や消費税が発生しないため、比較的安く購入できる可能性が高いです。
ただ、売主の加減で金額を設定できてしまうことから、内訳が曖昧になりトラブルにつながるリスクも考えられます。
中古車費用の交渉で値引きできるのはどの部分か
中古車購入にかかる費用を把握した上で次に大切なことは、どの部分が値引きの対象になるかです。
具体的な値引き対象を理解しておけば、賢く値引き交渉を進められるでしょう。
一般的には、車両価格が比較的安い中古車でも、値引き交渉に対応してくれる場合がほとんどです。
販売店によっては、値引きをすることを想定して車両価格を高めに設定していることもあります。
そのため、最初に提示された車両価格は、値引きの余地があると考えておいてよいでしょう。
車を所有する際に国に納めなければならない自動車税や車両重量税などの法定費用は、値引きの対象外です。
法律で支払いが義務付けられているため、中古車の購入時に法定費用を値引き交渉するのは控えましょう。
もし、法定費用も安く抑えたい場合は、車の重量や排気量を確認し税金が安い中古車を購入することをおすすめします。
法定費用を除く代行費用に関しては、値引き交渉に応じてもらえる可能性があります。
例えば車両登録や車庫証明は、本来自分でできる手続きを販売店に代行してもらう際の手数料です。
納車費用も、販売店に自分で車を取りに行けば無料にできます。これらの金額は販売店が独自に設定しているため、交渉することで安く抑えられるでしょう。
そのほかにも、オプション品や取り付けの手数料、ローンを組む際の諸費用においても値引きの対象になることが多いため、積極的に交渉してみることをおすすめします。
中古車の値引き交渉で見極めるポイント
中古車の値引き交渉を行う場合は、車両本体価格の5〜10%を目安に交渉するのが現実的です。
10%を超える値引き交渉により、販売店に悪い印象を持たれてしまう可能性も考えられます。
最悪の場合、値引き自体に応じてもらえなくなる恐れもあります。
双方に損のない範囲で交渉をするのが、うまく値引きをしてもらうためのポイントです。
ここでは、値引き交渉で見極めるポイントを紹介します。
車種ごとの値引き率の目安を知る
中古車の値引き交渉は、車種によって値引きの範囲が変わってきます。
例えば軽自動車やコンパクトカーは、新車でもリーズナブルな価格が多く大幅な値引きは難しいでしょう。
中古車でも、販売店に多少利益が出る程度の価格に設定されていることがほとんどです。
値引き率は、軽自動車やコンパクトカーの場合3%程度が目安となっており、それ以上の値引きを希望しても対応してもらえない可能性があります。
セダンやステーションワゴンは10%程度、ミニバンや人気のSUV車などは15%程度の値引きを期待できるでしょう。
ちなみに、人気車種は多めに利益が出るよう価格設定が高い傾向にあります。
最初の提示価格では、20~30%前後の利益が出るように設定されているケースが多いことから、10%前後の値引きに対応してくれる可能性は高いでしょう。
希望する中古車の相場を調べる
希望するモデルがある場合は、まずは中古車市場でどの程度の価格で販売されているのかを事前に調べることが大切です。
一箇所だけで判断するのは時期尚早で、複数の中古車販売の検索サイトで価格を調べれば、希望するモデルの相場をしっかりと把握できます。
その金額をもとに値引き交渉をすると、販売店が大きく損をすることもないため、値引きに対応してもらえる確率が高まるでしょう。
中古車は値引きできない?
値引き交渉自体は可能です。
値引き交渉をしても、問題ありません。販売価格に対してご自身の予算が足りない場合は、販売店に値引きの相談してみてください。
値引きの幅は大きくない。中古車値引きの相場は?
中古車を購入する際、値引き交渉は重要な要素ですが、相場を知っておくことが大切です。
一般的には、車両本体価格の10%程度が限界とされています。例えば100万円の中古車なら、10万円程度の値引きが期待できるとされています。また、100~150万円の価格帯では、最高で10万円程度の値引きを目指すのがベストです。
しかし、あまりにも高額な値引きを求めると、販売店から嫌がられる可能性があります。
たとえば、20万~30万円の値引きを要求すると、交渉が難航するかもしれません。車を見つけた喜びを台無しにしないためにも、適切な値引きを目指しましょう。
中古車の値引きがうまい人の交渉術
中古車の購入時、値引きがうまい人はどのように交渉しているのでしょうか。ここでは、値引き交渉を成功させた人の方法やポイントを紹介します。
下調べで調査した金額を伝える
店舗に出向いて担当者と話す際やメールで値引き交渉をする際は、前もって複数のサイトで下調べを行い相場を知っていることを伝えることが大切です。
そうすると、相場についてある程度把握している人だと担当者が認識し、値引きをすれば購入してくれるのではと考えます。
購入者側にも多少の知見があることをアピールすれば、本格的に値引き交渉に応じてくれるでしょう。
また、対象の販売元で車を購入する際にかかる諸費用についても、調査しておくと安心です。
代行費用や諸費用の内訳も把握していることが分かれば、適正な金額で割引をせざるを得なくなります。
費用を調べる中で分からない部分があれば、来店時や問合せ時に質問をするのもおすすめです。
月末や年度末のタイミングを狙う
月末や年度末のタイミングで、中古車購入を検討し値引き交渉を持ちかけるとうまくいく可能性が高いです。
中古車販売店は販売数のノルマを設定されていることが多く、その月や年度末にノルマの達成が厳しいと判断した場合、値引きをして少しでも多くの台数を販売したいと考えているためです。
販売元の状況を考慮して購入時期を決めると、大幅な値引きにも応じてもらえるでしょう。
中古車の値引き交渉以外にも費用を抑える方法はある
中古車の購入費用を安く抑える方法として、値下げ交渉以外にもいくつかの方法があります。
例えば、オプションサービスや自分で対応できる代行サービスは、積極的に自分で行うようにして、そもそも費用を発生させない方法が挙げられます。
ほかにも、車の重量や排気量で左右する税金や維持費を把握した上で、購入する車を選定する方法もあります。
購入時の値引き交渉だけに重点を置くのではなく、本当に必要なサービスなのか、ランニングコストはいくらなのかを事前に調べて、取捨選択することをおすすめします。
まとめ
今回は、中古車の購入にかかる費用の内訳や値引き交渉について解説しました。
交渉をして中古車を安く購入することができれば、その後の支払いも安く抑えられます。
しかし、販売店にも値引きできる範囲が決まっているため、無理に大幅な値引きを強要しないよう注意しましょう。
値引き率の目安や費用相場をリサーチした上で、双方に負担のない適切な交渉を進めることが大切です。
これから値引き交渉を検討している人は、今回紹介した内容を参考に中古車の購入を進めてみてはいかがでしょうか。