トヨタ「ヴィッツ」の燃費を徹底解説。走行性能やグレードを確認
2020年に生産を終了したトヨタ「ヴィッツ」。
コンパクトカーをお探しの方の中には、ヴィッツ、ノート、フィット、アクアなど、どの車にしようか迷う人もいらっしゃるでしょう。
この記事では、トヨタ「ヴィッツ」のカタログ燃費、実燃費を解説します。
さらにノート、フィット、アクアとの燃費数値を完全比較。
「コンパクトカーをお探しで、燃費の良い車が欲しい方」は、最後までお読みください。
INDEX
ヴィッツのカタログ燃費
ヴィッツのカタログ燃費は、以下です。
グレード | JC08モード カタログ燃費(km/L) | |
ガソリン車 | F | 21.6〜25.0 |
jewela | 21.6〜25.0 | |
U | 25.0 | |
ハイブリッド車 | HYBRID F | 34.4 |
HYBRID jewela | ||
HYBRID U |
ヴィッツのラインナップは、以下です。
- 1.0Lと1.3Lのガソリンモデル
- 1.5Lのハイブリッドモデル
1.3Lのガソリンモデルには、4WD車の設定があります。
一方、1.0Lのガソリンモデルとハイブリッドモデルは、2WD車のみです。
それぞれカタログ燃費は、JC08モード燃費で2WDのガソリンモデルが21.6㎞/L〜25.0㎞/L、4WD車は25.0㎞/L。
ハイブリッドモデルは34.4㎞/Lです。
あくまでもカタログ燃費ですが、ハイブリッドモデルは34.4と高水準の燃費の数値です。
ヴィッツの実燃費
グレード | 実燃費(km/L) | |
ガソリン車 | F | 16.48〜18.84 |
jewela | 15.12〜18.71 | |
U | 16.27〜18.84 | |
ハイブリッド車 | HYBRID F | 23.10 |
HYBRID jewela | ||
HYBRID U |
ヴィッツのハイブリッドモデルの実燃費は、23.10と20km/Lを超えています。
これはかなり高い数値です。
「燃費が良い車に乗りたい」方は、ヴィッツのハイブリッド車を選択肢に入れてみましょう。
またガソリン車の実燃費も、決して悪い数値ではありません。
ヴィッツの実燃費は、e燃費のデータを参考にしています。
車の燃費の数値は、乗り方や走行環境によって前後します。
ヴィッツのライバル車と燃費を比較
ライバル①:アクアの燃費
ライバル②:ノートの燃費
ライバル③:フィットの燃費
グレード | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費 (km/L) |
BASIC | 16.6~18.7 | 15.99 |
HOME | 16.6~18.5 | 15.99 |
RS | 17.9 | 16.73 |
CROSSTAR | 16.1~17.6 | 15.15 |
LUXE | 16.0~17.9 | 15.99 |
e:HEV BASIC | 25.4~30.2 | 22.06 |
e:HEV HOME | 25.3~29.0 | 22.06 |
e:HEV RS | 27.2 | 22.06 |
e:HEV CROSSTAR | 24.2~27.1 | 22.07 |
e:HEV LUXE | 23.5~27.6 | 22.06 |
カタログ燃費、実燃費の数値を見ると、どちらともトヨタが製造する「アクア」の燃費が優れています。
一方で、ヴィッツのハイブリッド車の実燃費は、トップクラスの燃費の良さの数値であることがわかります。
ヴィッツのハイブリッド車であれば燃費が良いため、マイカーのランニングコストを下げることが可能でしょう。
またガソリン車の場合でも、ヴィッツの実燃費の数値は1番低い水準ではありません。
実燃費は、アクセルやブレーキの踏み方など車の乗り方や、走行する道路状況にて変化します。
参考にしつつ、日々の運転から燃費が良くなるための運転技術を意識して実践すると良いでしょう。
ヴィッツの走行性能と乗り心地
ヴィッツの走行性能の特徴は、以下です。
- アイドリングストップ機能でガソリンの消費を防ぐ
- 高い静寂性
- 小回りの効く走り
2017年に登場したヴィッツのハイブリッド車は、走行性能が非常に高いです。
アイドリングストップ機能が搭載されているため、信号待ちなどの停車時でもガソリンの消費を防ぎます。
また高い静寂性も魅力の一つ。
EVドライブモードに変更すると、モーターのみで静かに走行します。
車の騒音は、近所の住民に迷惑をかけてしまいますが、ヴィッツならその心配はありません。
さらに躍動感ある走りを実現しながら、小回りの効く走行も可能です。
ヴィッツなら、街乗りでも安心して運転できるでしょう
ヴィッツのグレードの種類
ヴィッツのグレードは、5種類あります。
価格の安い順に、
- F
- Jewela(ジュエラ)
- Amie(アミー)
- U
- GR
です。
それでは、それぞれ解説します。
グレード①:F
「F」の特徴の要点は、以下です。
- 予算は1番安くて済む
- 特別仕様車「セーフティエディションⅡ」には、「Toyota Safety Sense」装備
ヴィッツの基本モデルとなる「F」グレード。
「価格を抑えたい」方は、「F」を検討しましょう。
「F」の機能性と走行性に加え、必要なオプションだけを選択すれば、購入費用の総額を抑えられます。
また「F」グレードの特別仕様車「セーフティエディションⅡ」には、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」などの安全装備がついています。
「購入費用は抑えたいけれど、衝突などの事故はできるだけ回避したい」方は、特別仕様車「セーフティエディションⅡ」を検討してみてはいかがでしょうか。
インテリアは、黒を基調としています。
シートやドアの内側部分はアイボリーの選択も可能です。
特別仕様車「セーフティエディションⅡ」のインテリアは、シートやステッチがグレーとブラックで、またエアコンのダイヤル部分にはメッキ加工が施されています。
グレード②:Jewela(ジュエラ)
「Jewela(ジュエラ)」の特徴の要点は、以下です。
- 「Toyota Safety Sense」の安全性がプラス
- ホルダーや4スピーカー搭載など快適な時間を演出
- ラグジュアリーな質感
グレード「F」の機能性に、「Toyota Safety Sense」などの先進安全性がプラスされたのが「Jewela(ジュエラ)」です。
さらに運転席・助手席におけるバニティミラーや運転席チケットホルダー、4スピーカが標準装備されています。
「Jewela(ジュエラ)」は、価格を抑えながら、運転の安全性と快適性に優れている車と言えるでしょう。
また「Jewela(ジュエラ)」のインテリアは、ラグジュアリーな質感です。
そのため女性にも人気があるとのこと。
「予算を抑えつつも安全性は求めたい」「インテリアの雰囲気はシンプルなものより、ラグジュアリーな質感がいい」方は、「Jewela(ジュエラ)」を検討してみましょう。
グレード③:Amie(アミー)
「Amie(アミー)」の特徴の要点は、以下です。
- 疲れづらいシートを採用
- 豊富なカラーバリエーション
「F」や「Jewela(ジュエラ)」と比較し、さらなる快適な乗り心地の良さを実現するグレードが「Amie(アミー)」です。
「Amie(アミー)」は、運転手や同乗者の快適な乗り心地のため、シートにスエード調と合成皮革の素材を使用しています。 長時間乗ることにより体への疲労を軽減し、疲れづらい車時間を演出してくれます。
またブラウンのステッチや豊富なカラーバリーエーションなど、車に乗ることが楽しくなる工夫も盛りだくさん。
あなたらしい一台を選び、快適で気分が上を向くカーライフを実現してください。
グレード④:U
「U」の特徴の要点は、以下です。
- 乗車時間をとにかく上質にしたい方向け
- 快適温熱シート、ナノイー標準装備
乗車時間をとにかく快適で上質なものにしたい方は、グレード「U」を選びましょう。
なぜなら、ヴィッツのオプションで用意されていた機能がひと通り装備されているからです。
運転席における「快適温熱シート」や空気環境を整え髪の毛や肌に優しい「ナノイー」など、運転手も同乗者も嬉しくて快適になる機能ばかり。
またシフトノブには、ライトグレーステッチの本革巻きが追加されているなど、内装もグレードアップ。
「予算に余裕があり、上質なカーライフを実現したい」方は、ヴィッツのグレード「U」を要チェックです。
グレード⑤:GR
「GR」の特徴の要点は、以下です。
- 走行性能が非常に優れている
- アクセル操作に対する反応良い
- 費用は高額になりやすい
グレード「GR」は、走行性能が非常に優れています。
スエード調と合成皮革を使用した専用のスポーティーシートの搭載、カーボンのインパネオーナメントなど、車で走る楽しさを何倍にもしてくれる機能が満載です。
また、トランスミッションには「CVT」を採用しています。
アクセル操作に対する反応が良く、運転しながら車との一体感を得られるでしょう。
さらにコンパクトカーの中では、広めの室内スペースとなっています。
運転席から後部座席まで、シートの足回りに余裕があり、圧迫感もありません。
世界中のモータースポーツに参戦する「TOYOTA GAZOO Racing」の技術と情熱が詰まったヴィッツ グレード「GR」で、最高の走りを実現しませんか。
最後にヴィッツの歴史を確認
トヨタが製造・販売しているコンパクトカー、ヴィッツ。
1999年に初代が発売されて以降、一部改良やフルモデルチェンジを経て3代目まで発売されました。
ダイハツと共同開発されたルーミーやパッソとは異なり、ヴィッツは設計から製造までトヨタが手がけています。
そして、2020年に生産終了。現在は、「ヤリス」へと車名が変更され、販売されています。