わくわくゲートが廃止された理由とは?新型ステップワゴンの概要も紹介
ホンダが製造・販売しているステップワゴンは、ファミリーカーとして人気のミニバンです。
2015年4月発売の5代目モデルには「わくわくゲート」という独自のドアが搭載されていましたが、最新モデルでは廃止されています。
わくわくゲートはファミリー層からの評判がよく、廃止を惜しむ人も多いようです。
ではなぜわくわくゲートは廃止されてしまったのでしょうか。
この記事では、わくわくゲートの概要と廃止された理由について、またわくわくゲートの魅力や新型ステップワゴンについても解説します。
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INDEX
わくわくゲートとは
わくわくゲートとは、ホンダ技研工業株式会社が1996年から製造・販売しているステップワゴンのテールゲート(車の後方のドア)のことで、2015年発売の5代目モデルから搭載されました。
わくわくゲートには以下のような特徴があります。
二分割開閉
一般的な車のテールゲートは上側に開きますが、ステップワゴンのわくわくゲートにはサブドアがついており、通常通り上に開くだけでなく、冷蔵庫のように横にも分割して開けることができます。
また、横に開ける場合の開度は用途に応じて3段階で調節可能です。
テールゲートから乗り降りできる
通常の3列シートではテールゲートからの乗り降りができませんが、わくわくゲートは後方からもスムーズに乗り降りできます。
また、3列目のシートを格納することができるため、後方に十分なスペースを確保できます。
縦に開けた場合の開口口が大きい
わくわくゲートは上に開けた場合、開口部の高さが1,270mmあり、低床設計のため大きな荷物でも抱える労力を最小限に抑えて積み込むことができます。
わくわくゲートが廃止された理由
ステップワゴンの最新モデルにはわくわくゲートが搭載されていません。
ここでは、わくわくゲートが廃止となった考えられる理由についてご紹介します。
デザイン性
わくわくゲートは横にも分割して開く構造であるため、縦に線が入ってしまいます。
この縦線に違和感があるとして購入に至らない人も多かったようです。機能性には優れていたわくわくゲートですが、デザイン性の観点ではあまり優れていなかったといえるでしょう。
ドアが重い
ステップワゴンはリアバンパーがなく、箱のようなデザインで低床設計となっているため、後方のほぼ全体がテールゲートのようになっています。
そのため、わくわくゲート自体が大きく、その分重量もあるため、上に開けるときは力が必要です。
特に女性にとっては重く感じる人が多かったようです。
上に開ける際にスペースが必要
前述のようにわくわくゲートは、リアバンパーがない分、他のミニバンのテールゲートに比べると大きいです。
そのため、上に開ける際には後方に十分なスペースが必要となります。
以上の点から、新型ステップワゴンからはわくわくゲートが廃止されたと考えられます。
わくわくゲートの魅力
最新の6代目モデルではわくわくゲートは廃止されていますが、「復活させてほしい」「オプションでつけられるようにしてほしい」という声もあるほど魅力も多くあります。
ここではわくわくゲートの魅力についてご紹介します。
乗り降りがしやすい
通常の3列シートの車の場合、3列目から乗り降りする際に不便さを感じることがありますが、わくわくゲートなら後ろのドアを横に開けてスムーズに乗り降りができます。
また、車の後ろに障害物などがある場合でも、横に小さく開けて荷物を取ることもできます。
さらに、3列目のシートを格納して後部に乗せて、乗り降りの際には後部ドアを使うなど、わくわくゲートはペットを買っている人にも使い勝手のよい装備となっています。
開口部が大きいため、荷物の積み込みがしやすい
わくわくゲートを縦に開けた場合、開口部がとても大きく低床設計となっているため、ベビーカーなどの大きな荷物の積み込みがしやすいです。
また、3列目のシートを左右に分割して格納することができるため、ベビーカーのような大きな荷物でも畳まずにそのまま収納することができます。
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新型ステップワゴンの概要を紹介
6代目の新型ステップワゴンからわくわくゲートが廃止されましたが、新型ステップワゴンにも多くの魅力があります。
ここでは、新型ステップワゴンの概要やスペック、魅力についてご紹介します。
新型ステップワゴンの概要
6代目ステップワゴンは2022年1月にフルモデルチェンジして発表されました。
モデルはベーシックなAIRとスポーティーなSPADA、さらにSPADA PREMIUMの3種類で、それぞれガソリン車とe:HEV(ハイブリッド車)があります。
新型ステップワゴンのスペックは以下のとおりです。
メーカー | ホンダ |
車名 | ステップワゴン |
ボディタイプ | ミニバン |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,830 × 1,750 × 1,840 |
車両重量(kg) | 1,840 |
総排気量(cc) | 1,993 |
使用燃料 | 電気・無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 52 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
カラー(全5種) | ・トワイライトミストブラック・パール ・プラチナホワイト・パール ・スーパープラチナグレー・メタリック ・クリスタルブラック・パール ・ミッドナイトブルービーム・メタリック |
新型ステップワゴンの魅力
特にファミリー層に大人気のステップワゴンは2023年6月時点で納車まで1年待ち(e:HEVタイプは半年待ち)とされています。
新型ステップワゴンの魅力はどのようなものがあるのでしょうか。
1つ目は新型ステップワゴンの外観はとてもシンプルなことが挙げられます。
無駄な曲線がなく、箱のような形状となっています。
そのシンプルな造形が、ナチュラルな雰囲気を好む人々の人気を集めています。内装もシンプルで、乗る人が安心感を感じられるようシートに優しい素材が使われています。
まるでリビングにいるかのような快適性が追求されています。
2つ目は車内空間の広さです。
新型ステップワゴンは車内空間がとても広々としており、簡単にシートのアレンジができます。
そのため、乗車人数や状況に応じて快適な乗り心地を実現しています。
荷物などを多く積むことができるだけでなく、小さなお子さまであれば着替えなどもできるほど、十分なスペースがあります。
子育て世代にはとても魅力的といえるでしょう。
最後の3つ目は安全性能の高さです。
新型ステップワゴンはホンダ独自の運転支援システムである「Honda SENSING」が標準搭載されています。
Honda SENSINGの内容は車によって異なりますが、新型ステップワゴンには以下の機能が追加されています。
- ブラインドスポットインフォメーション
- トラフィックジャムアシスト
- 衝突軽減ブレーキ
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
- アダプティブドライビングビーム
このようなドライバーの安全な運転をサポートする機能が充実している点も、新型ステップワゴンの魅力といえるでしょう。
まとめ
この記事では、ステップワゴンに搭載されていたわくわくゲートが廃止された理由、新型ステップワゴンについての解説をしました。
わくわくゲートはこれまで縦開きのみだったテールゲートを横にも開くことを可能にした斬新な装備で、実際に使ってみた人の間では人気の機能です。
廃止になったのは残念ですが、わくわくゲートが装備されたステップワゴンが気になる人は中古車を探してみるのもよいでしょう。