トヨタ新型ランドクルーザー“250”!歴代モデルを振り返りながら紹介!
2023年8月2日、10時にトヨタのYouTubeチャンネルで、トヨタの新型ランドクルーザーのワールドプレミアの映像が公開されました。
今回は、そんな期待感の大きい新型ランドクルーザーについて速報で解説するとともに、噂になっている「ランドクルーザープラド」の廃止などについての真偽の程を紹介します。
また、歴代のランドクルーザーの紹介も合わせていたしますので、ランクルの歩んできた道を辿っていきましょう。
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新型ランドクルーザーまとめ
2023年8月2日のワールドプレミアでは、以下のような点が紹介されました。
70年の歴史を記した映像が流れた後、サイモン・ハンフリーズ氏が登壇し、現在では、ランクルは170の国と地域で販売され、ランクルがトヨタの名前を広めてきたたという、ランクルだけでなくトヨタの歴史を語りました。
トヨタ70系について触れ始め、アップデートされた70系ランドクルーザーが登場しました。
70系がランドクルーザーらしさを表すモデルなら、300系はランクルのフラッグシップとなります。
そこで、今回の新型70系のランクルは、主力となるコア・モデルとなり、原点回帰を果たすべく今回の70系の生産に踏み切ったのです。
そこで以下の5つのポイントを重要視していました。
- 命を預かる堅牢性:信頼性と耐久性を兼ね備えた上に実用性も実現しました。
- 新たな選択肢:ランクル初のハイブリッドも登場し、ランクルらしさを失うことなくカーボンニュートラルの実現に貢献しました。
- 極限での直感的操作:感覚的に操作できるコクピットを実現しました。
- 機能美こそ究極の美:美しいランクルのデザインは、機能性の実現の元成り立っています。
- より多くの人に新しいランクルを届けられること:アメリカでの販売について言及しています。日本では2024年前半に発売予定です。
ランクルの開発を通じて、移動は贅沢ではなくライフラインという原点回帰に気づいたとのことでより手に入れやすく、移動の自由を高める可能性についても言及しています。
「クルマの未来を変えていこう」と締め括りました。
ランドクルーザーの特徴
トヨタのランドクルーザーは、1951年から生産されている大型クロスカントリーSUVで、日本では「ランクル」の愛称で親しまれています。
日本国内でも人気が高く、その高い耐久性と悪路走破性能で日本のみならず世界中で高い評価を得ています。
ランドクルーザーの主な特徴は以下の通りです。
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高い耐久性と悪路走破性能
ランドクルーザーは、その高い悪路走破性能と耐久性で、雪道や砂漠などの悪路、過酷な環境でも走り続けることができます。
「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」車として、日本の舗装された道路だけでなく世界中のあらゆる場所で活躍しています。
この「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というコンセプトは、JAXAと提携した「ルナ・クルーザー」などにも継承されています。
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広い室内空間と充実した装備
ランドクルーザーは、広い室内空間を備えており、モデルによっては最大7人まで乗車することができます。
また、充実した装備を備えており、ナビゲーションシステムや、シートヒーター、サンルーフなどをオプションで装着することができます。
ランドクルーザーは、その高い耐久性、悪路走破性能、広い室内空間、充実した装備などから、多くの人に愛されている車なのです。
ランドクルーザーの変遷
ランドクルーザーは70年もの歴史ある車です。
初代から見ていきましょう。
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1951年 トヨタジープ BJ型
1951年、警察予備隊向け車両として誕生したトヨタジープBJ型は、ランドクルーザーの前身モデルであり、富士山の6合目まで到達するなど、当時から悪路走破性の高い車でした。
1954年 ランドクルーザー 20系
1954年に車種名を現在の「ランドクルーザー」に変更。
現在までの約70年間「ランドクルーザー」として活躍しています。
同一ブランド名で70年間という期間は、日本製車種としては最も長い歴史を持っており、翌年の1955年には、海外展開も開始しています。
1960年 ランドクルーザー 40系
ランドクルーザー 40系は、「40(ヨンマル)」の愛称で親しまれ、24年間もの間販売されることとなります。
そして、現在もファンの多いモデルです。
30系ではないのは、20系が30番台の数字をすでに使っていたためです。大きく第1期から第4期に分かれます。
1967年 ランドクルーザー 55型
1967年には、40系の4ドアバンモデルに代わり、独自のデザインを持つ本格的ステーションワゴン「FJ55」が発売されました。
日本国内ではバン(商用車)として設定されつつも、海外では乗用車としての新たなニーズを開拓しました。
1980年 ランドクルーザー 60系
1980年8月、50系の後継モデルとして登場した60系は、フロントの独立フェンダーを廃止することで、当時北米で人気だったステーションワゴンのようなスタイルに生まれ変わり、拡大されたボディーの恩恵を最大限に利用して居住性の向上が図られました。
先代までのベンチタイプから新たにセパレートタイプに変更されたフロントシートや、エアコン、パワーステアリング、ファブリックシートなど、インテリア面でもそれまでのモデルからラグジュアリー性が高められており、室内カーペットなど乗用車化が進みました。
1984年 ランドクルーザー 70系
1984年には40系の後継モデルとして70系が発売開始されました。
レジャーでの利用などの新たな需要にも応えられるよう、40系のイメージを継承しながらもスタイルを一新し、翌年にはワゴンタイプの「ランドクルーザー・ワゴン」も追加されました。
2014年には、30周年を記念して、期間限定で復活しました。
1990年 ランドクルーザー プラド 70系
1990年、それまで3ドア車のみだった70系ワゴンとバンに5ドア車が新設定され、これを機に「ランドクルーザー・ワゴン」は「ランドクルーザープラド」と呼ばれることになります。
1989年 ランドクルーザー 80系
60系の後継モデルとして1989年10月に発売された80系は55型以来のトラック然とした成り立ちから、内外装の質感向上と装備の充実により、高級スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)へと変化した最初のモデルです。
従来の強靭なラダーフレームと前後リジッドアクスルという構成を維持し、さらに、サスペンションスプリングがリーフスプリングを凌ぐ乗り心地と長大なストロークを持つコイルスプリングとなったため、オンロードでの快適性と操縦安定性が大きく向上しました。
このことから、オフロードにおいても従来型を超える高い走破性を持つこととなり、高級SUVとしての性格を強めながらも、その高い性能と耐久性で広く世界で支持された。
1996年 ランドクルーザー プラド 90系
1996年5月に発売され、2代目ランドクルーザープラドとなります。
この世代からエンジン、ドライブトレインだけでなく、フレームとサスペンション(独立懸架サスペンション)もハイラックスサーフと共用になり、より乗用車的な性格を備えた4WDになりました。
また、先代より大型化され、3ナンバーサイズとなりました。
1998年 ランドクルーザー 100系
80系の後継モデルとして1998年1月に発売されました。
同年12月には最上級グレードの“シグナス”も追加となるなど、高級4WDとしてのさらなるプレステージ性を高めることになります。
実際に、さらにタフネスさを高めつつ高級車の素養をも身につけたプレミアムSUVへと飛躍したモデルであり、トヨタ自らが「トップ・オブ・SUV」と宣言し、トヨタSUVの最高峰とされていました。
2002年 ランドクルーザー プラド 120系
2002年10月に発売された3代目ランドクルーザープラドには、新設計の高剛性フレーム、リヤ電子制御エアサスペンションなど電子制御も積極的に採用し、オフロード走破性・オンロード性能を両立させ大幅に性能が向上しました。
デザイン面では、欧州をメインマーケットとするため、トヨタ モーター ヨーロッパ(TME)のデザイン拠点である、ED2(イーディースクウェア)のデザイン案が採用されています。
2007年 ランドクルーザー 200系
100系の後継車として2007年9月に発売。
プラットフォームが刷新され、世界初のクロールコントロール、新開発のトルセンLSD付トランスファーなども標準装備され、優れた走破性を備える高級SUVとして100カ国以上で販売されました。
200系は歴代のランドクルーザーを意識させるデザインであり、これまでのランドクルーザーの走破性はそのままにしながらも、豪華な内外装が与えられている点が特徴で、国内価格も400万円を大きく上回る価格となりました。
2009年 ランドクルーザー プラド 150系
2009年9月におよそ7年ぶりにモデルチェンジを果たし、4代目ランドクルーザープラドとなりました。
国内向けはロングホイールベースモデルのみとし、ショートホイールベース仕様は海外向けに継続され、クロールコントロール、マルチテレインセレクトなども新たに設定されました。
この代から日本国内向けは3ドアショート車が廃止され、廃止されたハイラックスサーフの受け皿をも兼ねることとなります。
プラットフォームやエンジンは先代を踏襲しつつ発展させ、「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を備えた車となったと発表されました。
この2009年モデルのランドクルーザープラドからはフルモデルチェンジは行われておらず、そのことが今回のプラド廃止説の発端となりました。
2014年 ランドクルーザー 70系
先述の70系の30周年記念復刻モデルです。
2014年のランドクルーザー“70”シリーズは、元から持っていた高い走破性などの、これまでのランドクルーザーの特長はそのままに、時代に合わせた内外装デザインや安全装備などにより、時代の要請に合った仕様を実現しました。
2021年 ランドクルーザー 300系
誕生70周年となる2021年、200系の後継としてフルモデルチェンジされました。
強靱かつ軽量化・低重心化も実現したラダーフレーム、新開発のV6ツインターボエンジン(3.3Lディーゼル、3.5Lガソリン)、セキュリティ機能や先進の安全装備をはじめ、数々の最新技術を導入され、まさに新時代のフラッグシップの誕生となりました。
日本国内においては公式発表前の予約の段階で注文が相次ぎ、年間計画台数の3.6倍となる18,000台を受注。
納車が5年待ちになる上に、納車を待っている最中に仕様変更も行われ「新車なのに仕様が古い」という事態が起こりそうになり、受注を一旦停止することを発表するなど、異例の事態が相次いでいます。
ランドクルーザー
今回のモデルチェンジで、これからも期待の持てる車であることは間違いないと確信できました。
70年の歴史を継承した今回のモデルも歴史を紡いでいくことでしょう。
画像出典元:トヨタ自動車株式会社