ホンダ アコード復活?北米で新型 ACCORD を発表!…北米?
2022年8月、ホンダのアコードとインサイトの生産が終了しました。
2車ともに人気が高かったために、残念に思った方も多いことでしょう。
さらにこのことで、ホンダのセダンのラインナップがなくなるという状態に陥ってしまいました。
しかし、2022年11月11日、北米のアメリカン・ホンダモーターから、北米で新型アコードが発表されました。
今回はアコードについて解説します。
関連記事:セダンを選ぶメリットとデメリットを解説!特徴やおすすめの人も紹介
INDEX
アコードの歴史とホンダの技術力
アコードは本田技研工業が生産していた中型高級車で、一時期はホンダのフラッグシップモデルとなっていた時期もあります。
初代アコード

1976年、中型ハッチバックとして販売が開始されました。
当時制定されたばかりの環境法である、マスキー法やエネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)を意識しており、昭和51年排出ガス規制をクリアしたエンジンを搭載していました。
1977年にはノッチバック型の4ドアサルーンを追加販売しました。後のセダンタイプとなります。
環境問題が提起され出して間もない頃に、低燃費、低公害を主眼に設計されており、ホンダの先見の明が伺えます。
関連記事:ハッチバックとセダンの違いは?それぞれの特徴を徹底比較!
2代目アコード


1981年にフルモデルチェンジを行い、2代目アコードとなりました。
オプションで二段階の車高変化ができる「オートレベリングサスペンション」が搭載されていたり、世界初のカーナビゲーション(自社開発のジャイロケーター)が用意されていたりと、やはりホンダの技術力が伺えます。
また、日本車としては初めてアメリカのオハイオ州メアリーヒルズ工場で生産され、アメリカでも高い人気があります。
3代目アコード



1985年に、セダンのフルモデルチェンジにより3代目アコードが誕生しました。
鋳鉄がメインだったシリンダーブロックにアルミニウムを採用することで、重量あたりの出力効率は当時世界一となりました。
ボディタイプも増え、4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアハッチバック(エアロバックとファストバック)の4モデルと展開しました。
関連記事:ハッチバックドアの特徴とは?クーペとの違いやおすすめ車種を紹介
4代目アコード

1989年、フルモデルチェンジを行い4代目となります。
3ドアハッチバックが廃止されますが、サイズは5ナンバーフルサイズまで拡大し、4ドアセダン、2ドアクーペ、5ドアステーションワゴンの3モデルでの販売となりました。
SRSエアバッグ、現行のようなタイプのカーナビがオプション装備で追加されていたり、欧州仕様の4ドアセダンが販売されたりと、技術力、世界を見据えた動きが垣間見えます。
5代目アコード

1993年、セダンをフルモデルチェンジしました。
アメリカの安全基準である、FVMSS(Federal Motor Vehicle Safety Standards:全米自動車安全基準)に合わせ全車が3ナンバーのサイズとなります。
ステーションワゴン型をベースに、あのオデッセイが誕生し、ミニバンが世に浸透しました。
関連記事:オデッセイの燃費が気になる!カタログ燃費や実燃費・他車との差を解説
6代目アコード

1997年、セダン、ワゴンをフルモデルチェンジしました。
世界共通のプラットフォーム、各地域の文化やニーズに合わせた車両寸法で生産が可能となり、グローバル化に対応をしています。
車両挙動安定化システムVSAや、オーディオにBOSEサウンドシステムを採用するなど、車内空間の快適性も進化しました。
関連記事:かっこいいセダンの特徴は?おすすめの国産車&外国産車10選
7代目アコード

2002年にフルモデルチェンジを行いました。
6代目から、各地域ごとに異なるモデルを販売する方針を続けますが、日本仕様とヨーロッパ仕様が統合されました。
ホンダ・インテリジェントドライバーサポートシステム(HiDS)が導入され、車線検知、前方車両検知の機能も装備されています。
自動運転のレベル0から一歩踏み出した形になります。
関連記事:知っておきたい自動運転の知識!レベル分けや国内メーカーの最新技術を紹介
8代目アコード

2008年に誕生しました。
高速道路での運転負荷を軽減するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)をオプション設定するなど、かなり現在に近づいてきています。
オーストラリア仕様は「アコード・ユーロ」、中国仕様は「スピリア」と命名されるなど世界展開が当たり前になってきました。
北米仕様は、日本でインスパイアとして販売されました。
9代目アコード

2013年にフルモデルチェンジを行い誕生しました。
新たなハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載し、燃費性能は30km/L(JC08モード:当時はWLTCモードがなかったため)と発表されています。
プラグインハイブリッドが搭載されるなど、EV化も見えてきました。
関連記事:EVとはどのような車なのか?EVの種類やメリットやデメリットを解説
10代目アコード

2017年にアメリカ、カナダで販売開始され、2018年には中国で「インスパイア」の名前で発表されました。
日本仕様車は2020年にフルモデルチェンジにより誕生しています。
今でこそよく見る「e:HEV」が搭載されました。
しかし、2022年8月、販売不振のためインサイトとともに販売が終了してしまいました。
関連記事:ステップワゴンの初代から現在までの歴代モデルの魅力や特徴を解説!将来はソニー・ホンダモビリティも?
新型「ACCORD」発表

2022年11月11日、Hondaは北米で2023年年初に新型アコードを販売予定と発表をしました。
発表内容を軽く解説します。
エクステリア

流麗なフロントから、全長に対して後ろ寄りにシャープな流線形を描いています。
傾斜したリアピラーにより、のびやかで動きのあるスリークなシルエットを表現しました。
インテリア

統一感のあるコーディネートで上品な印象を与えます。
心地良くくつろげる室内空間が実現されています。
Google built-in
Honda初となるコネクテッドサービスを搭載。
Google搭載により、現行のHonda connectがバージョンアップしているのではないでしょうか。
車内で使用する機能がシームレスに操作できるようです。
Honda SENSING
現行のHonda SENSINGには、以下の機能があります。
・衝突軽減ブレーキ:前方の車両や歩行者を検知し衝突を予測してブレーキがかかる機能
・誤発進抑制機能:誤って前へ急発進することを抑制する機能
・後方誤発進抑制機能:誤って後へ急発進することを抑制する機能
・近距離衝突軽減ブレーキ:前後方に障害物に衝突しそうな場合、ブレーキ操作を支援する機能
・歩行者事故低減ステアリング:歩行者と衝突しそうになった場合、ステアリング制御し回避操作を支援する機能
・路外逸脱抑制機能:車線を逸脱しそうになった場合、ステアリングを制御し回避操作を支援する機能
・アダプティブクルーズコントロール:先行車を追跡し自動で加減速する機能
・車線維持支援システム:高速道路などを走行しているとき車線を逸脱しないようアシストする機能
・先行車発進お知らせ機能:先行車が発進したことを知らせてくれる機能
・標識認識機能:走行中に道路標識を認識し知らせてくれる機能
・オートハイビーム:先行車や対向車を検知し自動で切り替えてくれる機能
・ブラインドスポットインフォメーション:走行中、斜め後ろの車を検知し知らせてくれる機能
・パーキングセンサーシステム:前後・斜め前・斜め後ろの障害物が接近すると知らせてくれる機能
・後退出庫サポート:バックで駐車場から出る場合、車が近づいてくると知らせてくれる機能
これらの性能向上に向け、視野角90度のカメラと視野角120度の広角レーダーを採用しました。
その他にも性能向上が期待できます。
関連記事:ホンダの次世代技術!Honda SENSING 360とHonda SENSING Elite!今までの技術もおさらい!
日本での販売は?
北米以外でも日本を含めたグローバルで販売が予定されていますが、現状いつになるかはわからないようです。
ソニー・ホンダモビリティ
北米でホンダと聞くとソニー・ホンダモビリティが思い浮かびます。
「北米で第一弾EVを販売する」という発表があったからです。
2023年販売開始予定のアコードには関与するのでしょうか?
元々の発表では、2025年に受注開始、2026年発売の予定なので、2023年に販売予定のアコードにはソニーの技術は入らない可能性が高いでしょう。
しかし、新たな技術を盛り込んでくるのはほぼ確実と言えそうなので期待が高まります。
関連記事:ソニー・ホンダモビリティに作って欲しい車を考えてみよう!
まとめ

アコードは深い歴史を持ちつつ、EV、自動運転と未来の期待まで詰まった車です。
振り返ってみるとホンダの技術力と先見の明がはっきりとわかる結果となりました。
新技術を期待して待ちましょう。
参考サイト、画像引用元:本田技研工業株式会社