日産の新型EVアリアの航続距離は470km!スペックや魅力を紹介

アリアは、日産自動車が販売する初のクロスオーバーSUVタイプの電気自動車です。

2020年に発表され、2022年3月より販売開始されました。

既に予約殺到の上、世界的な半導体不足も影響し、2022年11月現在アリアの注文受付は一時停止しており、納期も未定の状態です。

また、アリアlimitedはすでに注文受付を終了しています。

この記事では、今後アリアが注文受付を再開したときに申し込みをスムーズにできるよう、アリアについて詳しく紹介します。

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日産が誇る次世代EVアリアのスペックとは?

日産が製造・販売するアリアは、日産初のクロスオーバーSUV型の電気自動車です。

ボディタイプは1タイプのみですが、バッテリー総電力量と駆動方式によってグレードが分かれています。

グレード名のB6・B9はバッテリー総電力量を示し、e-4ORCEは4WDを意味します。

受付停止中のグレードも含め、現在展開されているのは以下5種類です。

  • B6
  • B6 limited
  • B6 e-4ORCE limited
  • B9 limited
  • B9 e-4ORCE limited

アリアlimitedには、高速道路上での自動運転支援を行うプロパイロット2.0と、後席頭上にまで届く大開口のパノラミックガラスルーフが標準装備されています。

全グレード共通のボディサイズは全長4,595mmで、ミドルクラスの大きさになります。

全幅の1,850mmは日本国内ではややワイドに感じるかもしれません。

そして全高は1,665mm(B6グレードは1,655mm)で、クロスオーバーSUVとしてはやや低めです。

ホイールベースは、ミニバンであるセレナの2,860mmに迫る2,775mmという長さがあり、2列シート車という点を考慮すると、前後席ともゆとりある空間が実現されています。

各グレードの詳細については、以下のスペックを表をご覧ください。

日産アリア|グレード別スペック一覧

B6B6 limited
駆動方式2WD
全長4,595mm
全幅1,850mm
全高1,665mm
室内長2,075mm
室内幅1,540mm
室内高1,170mm
ホイールベース2,775mm
トレッド前/後1,585mm/1,590mm
最低地上高180mm
車両重量1,920kg1,960kg
B6 e-4ORCE limitedB9 limited
駆動方式4WD2WD
全長4,595mm
全幅1,850mm
全高1,665mm
室内長2,075mm
室内幅1,540mm
室内高1,170mm
ホイールベース2,775mm
トレッド前/後1,585mm/1,590mm
最低地上高170mm180mm
車両重量2,090kg2,100kg
B6 e-4ORCE limited
駆動方式4WD
全長4,595mm
全幅1,850mm
全高1,665mm
室内長2,075mm
室内幅1,540mm
室内高1,170mm
ホイールベース2,775mm
トレッド前/後1,575mm/1,580mm
最低地上高170mm
車両重量2,230kg

※参考元:日産アリア|諸元表日産アリアlimited|諸元表
※1:B6プロパイロット未装着車の全高は1,655mm。
※2:B6パノラミックガラスルーフ未装着車の室内高は1,210mm。

グレード別で見る日産アリアの走行性能

次にアリアの各グレードごとの走行性能を紹介します。

はじめに以下の比較表をご覧ください。

日産アリア|走行性能一覧

B6B6 limited
バッテリー総電力量66kWh
【フロントモーター】最高出力160kW(218PS)

5,950rpm-13,000rpm
【フロントモーター】最大トルク300N・m(30.6kgf・m)

0rpm-4,392rpm
【リアモーター】最高出力
【リアモーター】最大トルク
最高速度160km/h
航続距離(WLTC)470km
B6 e-4ORCE limitedB9 limited
バッテリー総電力量66kWh91kWh
【フロントモーター】最高出力160kW
(218PS)

5,950rpm-
178kW
(242PS)

6,600rpm-
【フロントモーター】最大トルク300N・m(30.6kgf・m)

0rpm-4,392rpm
【リアモーター】最高出力160kW
(218PS)

5,950rpm-
10,320rpm
【リアモーター】最大トルク300N・m
(30.6kgf・m)

0rpm-
4,392rpm
最高速度200km/h160km/h
航続距離(WLTC)460km640km
B9 e-4ORCE limited
バッテリー総電力量9akWh
【フロントモーター】最高出力160kW
(218PS)

5,950rpm-
11,960rpm
【フロントモーター】最大トルク300N・m(30.6kgf・m)

0rpm-4,392rpm
【リアモーター】最高出力160kW
(218PS)

5,950rpm-
10,320rpm
【リアモーター】最大トルク300N・m
(30.6kgf・m)

0rpm-
4,392rpm
最高速度200km/h
航続距離(WLTC)560km

参考元:日産自動車|日産アリア主要諸元
日産自動車|日産アリアlimited主要諸元

バッテリー総電力量は、ガソリン車でいうと燃料タンクの容量にあたります。

ガソリン車では燃料タンクの容量が多い方が航続距離が長くなるように、電気自動車では、総電力量が大きい方が航続距離が長くなります。

アリアには、電磁石を用いた新開発のモーターが搭載されています。

アクセルを強く踏む場面ではモーターが力強く作動し、スムーズな運転をサポートしてくれます。

一方、ゆるやかな下り坂や高速道路での巡航といったパワーを必要としない場面では、電力消費量が少なくなり、航続距離の長さにつながります。

また4WDのグレードにおいては、前後モーターとも同等のパワーのモーターを積んでいます。

多くの電気自動車では、前後どちらかのモーターが強力で、他方は補助的な役割を果たすものも少なくありません。

アリアの4WDは前後に積まれた強力なモーターにより、日産の車らしいスポーティーな走りが期待できます。

航続距離はB6 limitedグレードの460kmから、B9 limitedグレードの640kmまでとなっており、いずれも実用的です。

東京・大阪間の距離がおよそ500kmということを考えても、長距離ドライブの相棒として活躍する車といえます。

ちなみに航続距離の長さは、バッテリー総電力量に比例して長くなりますが、車両重量には反比例して短くなります。

アリアで一番航続距離が長いグレードがB9 limitedなのは、バッテリー総電力量が多く、車両重量が2,100kgと比較的軽量だからです。

長い航続距離を誇る日産アリアの急速充電性能は?

アリアには充電ポートが2口備えられています。

運転席側には普通充電ポート、助手席側には急速充電ポートがそれぞれ装備されています。

ここでは、アリアの充電にかかる時間や、充電できる場所について解説します。

アリアの充電時間

アリアの充電時間は50kW(125A)の急速充電器を使用する場合は、バッテリー残量が80%になるまでに65分かかり、90kW(200A)の急速充電器を使用すると45分かかります。

一方、普通充電器で満充電までにかかる時間は、3kW普通充電器で25時間以上、6kW普通充電器で12時間と、多くの時間を要します。

これらはあくまで理論値であり、実際に充電するときの気温や、他に充電中の車の有無などで充電時間は変わります。

自宅に充電設備がある人は、夜間電力で満充電にするスタイルの人が多いでしょう。

そのため、これまでは戸建てでないと、電気自動車の所有は難しいと考えられてきました。

しかし、充電設備を設置していないマンションでも、電気自動車を所有しやすい環境が整ってきています。

マンション派にも電気自動車はおすすめ

マンションでは電気自動車を所有しにくいという状況は、過去のものになりつつあります。

2022年時点で、全国には約30,000基の充電スポットが用意されており、そのうち急速充電スポットの数は約8,400基です。

地図上で簡単に場所を調べられるので、自宅の近くに充電スポットがある人は、マンション住まいでも電気自動車を維持できるでしょう。

また日産では「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)」というプラン用意しており、回数制限付きながら、外出先のeMP充電スポット(株式会社e-Mobility Powerが提供する充電サービス)での急速充電を定額制で提供しています。

eMP充電スポットは、自動車ディーラー、ショッピングセンター、コンビニチェーン、道の駅などに設置されています。

無料で使用できる充電スポットもある

地方公共団体の施設、道の駅、ショッピングセンターなどに設置されている充電スポットの中には、無料で充電できるものもあります。ぜひ、自宅から近い無料充電スポットをチェックしてみましょう。

用事を済ませるついでに車を充電するというライフスタイルも、実現可能な時代へ変わりつつあります。

航続距離だけじゃない!日産アリアの魅力とは

アリアは、電気自動車として高い走行性能を誇っているという点に加え、車の外観や内装も魅力的です。

エクステリア(外観)は、日本古来の伝統美に着想を得たデザインが施されており、他に類を見ない独特な存在感があります。

室内は大人4人が十分にくつろげる広さで、快適なドライブ空間を実現しています。

またB6グレードのシート表皮には、スエード/合皮コンビが、limitedグレードのシート表皮には抗菌仕様のナッパレザーがそれぞれ使用されており、車内の豪華さを演出しています。

高級車ゆえに車両本体価格は最も安価なB6グレードでも5,390,000円と高額ですが、環境に優しい電気自動車ということもあり、補助金の対象となっています。

各補助金の申請方法などについては、購入時にしっかりと確認するようにしましょう。

まとめ

この記事では、日産が製造・販売するアリアについて解説しました。

アリアは電気自動車でありながら、最大航続距離640km(カタログ値:B9 limited)を誇り、長距離ドライブも楽しめる車です。

また新時代の日産の高級車らしく、存在感のある上質な外観と、高品質で大人4人がゆっくりとくつろげる室内空間を備えています。

最新の機能面が充実していることから、車両自体は安価ではありませんが、補助金を活用することで、実質的に安く購入できます。

2022年11月現在、アリアの注文受付は停止しています。

再開された際は、今回の記事を参考にしつつ購入を検討してください。

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

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