ブレーキホールドとは?使用する方法や注意点について解説
近年の車には、さまざまな便利機能が装備されています。
その機能の一つがブレーキホールドです。
名称は聞いたことあるが、詳細な内容は説明できないという人もいるでしょう。
この記事ではブレーキホールドの概要や使い方、使用するメリット・注意点などを解説します。
ブレーキホールド機能を正しく理解しておきましょう。
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INDEX
ブレーキホールドとは
ブレーキホールドとは、ブレーキペダルを踏んで車を停止させた後に足を離してもブレーキが効き続ける機能のことです。
通常、車を停止したままの状態にするときは、ブレーキペダルを踏み続ける必要があります。
対してブレーキホールドを有効にした場合は、一定時間ブレーキをかけたままの状態を維持することが可能です。
ブレーキホールドを活用することにより、渋滞や信号待ちなどで一定時間停止する場合の、足の疲れやストレスを軽減できます。
なおアクセルを踏めば解除されます。
またブレーキホールドは、車両の安全性を高めるためにも有用です。
ブレーキホールドを使用せず上り坂の坂道発進をする場合、ブレーキから足を離すタイミングで車が後ろに下がってしまうことがあります。
後ろに下がって焦りを感じた経験がある人もいるでしょう。
ブレーキホールドを活用すれば、車を発進させる直前のタイミングまでブレーキをかけた状態にできるため、安全に発進できます。
ブレーキホールドの使い方
ここでは、ブレーキホールドの基本的な使い方を説明します。
なお車種によっては、今回解説する内容と操作方法が異なる場合があるため、取扱説明書などで正しい使い方を確認してください。
ブレーキホールドボタンをONにする
ブレーキホールド機能が備えられた車では、通常「HOLD」や「AUTO HOLD」と書かれたブレーキホールドボタンが配置されています。
このボタンを押して、ディスプレイにHOLDが表示されるのを確認しましょう。
ブレーキを踏み込む
ONにした後は、通常通り運転します。
車を停止する際、ブレーキをしっかり踏み込んで停止しましょう。
ブレーキホールドの確認
ブレーキホールドが有効になると、ダッシュボードに「ブレーキホールドON」などの文字が表示されます。
文字を確認できたら、ブレーキから足を離しても車が停止した状態になるかを慎重に確認します。
車を発進する
再び発進する際は、通常通りアクセルペダルを踏んで発進します。
ブレーキホールド時のブレーキは、通常アクセルペダルを踏んで車を動かすと自動的に解除されます。
ブレーキホールド機能の解除
ブレーキホールド機能自体を解除する場合は、ブレーキホールドボタンを再度押しましょう。
また一般的には、エンジンをOFFにした場合ブレーキホールド機能もOFFになります。
次回運転時で有効にするには、エンジンをかけたタイミングでブレーキホールドボタンを押す必要があることを覚えておきましょう。
ブレーキホールドを活用するメリット
ここでは、ブレーキホールドを活用する主なメリットについて解説します。
疲労軽減
ブレーキホールドを使用することで、信号待ちや渋滞中などの停止時にブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなります。
足の疲れの軽減につながるでしょう。特に長時間車を運転するような場合は、重宝する機能といえます。
安全性向上
ブレーキホールドは、安全性向上にもつながる機能です。
活用することで、停止中にうっかりブレーキから足を離してしまい、前方の車に追突してしまうといった事故を防げるでしょう。
坂道発進の簡易化
ブレーキホールドを活用することで、坂道発進時の手順が簡略化されます。
通常AT車で坂道発進をする場合は、以下の手順を踏む必要があります。
1.パーキングブレーキ(ハンドブレーキ)を有効にする
2.シフトレバーが「D」になっているか確認する
3.アクセルを踏みながらパーキングブレーキを元に戻す
ブレーキホールド機能を活用した場合、ホールド機能が有効な状態からアクセルペダルを踏むだけで発進することが可能です。
運転に不慣れな人でも安心できるでしょう。
操作性の向上
ブレーキホールド機能がない場合、アクセルとブレーキを交互に踏み続ける必要があります。
対してブレーキホールドを使うと、ブレーキから足を離してもブレーキが常にかかっているため、アクセルとブレーキの切り替え操作をストレスなく行えます。
これにより、踏み間違いによる事故防止が期待できるでしょう。
なお運転状況によっては活用しない方がよい場合もあるため、適宜状況を見て使用するかを決めましょう。
ブレーキホールドを使用する際の注意点
運転時の疲労軽減や安全性・操作性の向上など、多くのメリットがあるブレーキホールドですが、使用時には注意すべき点もあります。
ここでは、ブレーキホールドを使用する際の主な注意点について解説します。
長時間の使用はしない
ブレーキホールドは、あくまでも信号待ちなどで一時的に車を停止させるための機能です。
長時間停止する場合は、使用しないようにしましょう。
長時間停止時に使用した場合、誤ってアクセルを踏むなどの誤発進を引き起こす危険性もあります。
長時間停止する必要がある際は、シフトレバーを「P」に入れ、パーキングブレーキ(ハンドブレーキ)を使用しましょう。
ブレーキペダルをしっかり踏む
ブレーキホールドを使用する際は、ブレーキペダルをしっかり踏み込むことも重要なポイントの一つです。
しっかり踏めていないと、そもそもブレーキホールドが作動しないことがあります。
ブレーキホールドが作動していない状態でブレーキから足を離すと、車はそのまま進み、前の車と衝突するでしょう。
エンジンを切る前に解除する
車の仕様によって異なるものの、ブレーキホールドをONにしたままエンジンを切ると、次回運転時までブレーキホールド機能がONになり続ける車もあります。
次回運転時に車が意図しない動きをして事故につながることも考えられるため、車のエンジンを切る前には、ブレーキホールドを解除しましょう。
取扱説明書を確認する
今回は一般的なブレーキホールドの仕様を元に解説しましたが、車ごとに操作方法が異なることも考えられます。
取扱説明書やディーラーでブレーキホールドの適切な使用方法を確認し、正しい方法で使用することが重要です。
特にレンタカーやカーシェアリングのように、普段運転しない車を操作する際は十分注意しましょう。
まとめ
ブレーキホールドとは、車を停止させた際にブレーキを自動的にかけ続ける機能です。
適切に使用することでブレーキペダルを踏む時間が減り、疲れにくくなるだけではなく操作性や安全性が向上するなどのメリットがあります。
便利な機能であるブレーキホールドですが、使用する際の注意点も押さえておきましょう。
なお運転状況によっては、通常ブレーキやパーキングブレーキを活用した方がよいケースもあります。
ブレーキホールド機能は周囲や運転状況に気を配りつつ、正しく適切な方法で活用するようにしましょう。