コペンの燃費はどれくらいか?他車とも比較

ダイハツ・コペンは2002年に初代モデルが登場しました。

軽スポーツカーの中では唯一モデルチェンジを行い、今も生産・販売されています。
根強い人気のコペンの魅力に迫ります。

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コペンの概要

ダイハツ・コペンは、軽自動車規格のオープンスポーツカーです。

エンジンをフロントに搭載し前輪が駆動するFF方式を採用しています。

屋根は電動開閉式の「アクティブトップ」を採用し、高級車を彷彿とさせる、軽自動車ながら贅沢な車です。

モデル

現在、新車で販売中のコペンのユニークなところは、外観が4種類設定されている点です。

現代的で洗練されたデザインのRobe、G-SHOCKのような無骨さが魅力のXPLAY

初代コペンのように丸型ヘッドライト採用したCero、そしてトヨタGAZOO RacingがチューニングしたGR SPORTです。

エンジン

エンジンは0.66リッターの直列3気筒DOHCインタークーラーターボを搭載し、変速機はATが7速CVT、MTが5速を採用します。

スペックは最高出力47kW(64PS)/6,400rpm、最大トルク92N・m(9.4kgf・m)/3,200rpmを発揮します。

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コペンの燃費はどのくらいか?

軽自動車とはいえスポーツカーであるコペンの燃費は気になるところです。
コペンの燃費はATとMTで差があります。

AT車の燃費

コペンのAT車の燃費は次のとおりです。

  • WLTCモード:19.2km/L
  • 市街地モード:15.4km/L
  • 郊外モード:20.4km/L
  • 高速道路モード:20.6km/L

ターボエンジンとはいえ、軽自動車だけに燃費は軒並み良好です。

MT車の燃費

コペンのMT車の燃費は次のとおりです。

  • WLTCモード:18.6km/L
  • 市街地モード:14.3km/L
  • 郊外モード:19.9km/L
  • 高速道路モード:20.3km/L

7速CVTを採用するAT車と比較すると、ギアの段数の少なさが影響してか燃費は悪化しています。

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コペンの実燃費を紹介

車の実燃費は、自動車メーカーが公表するカタログ燃費の8掛け(80%)と良く言われます。
しかし現在の燃費計測方法(WLTC)になってから、実燃費がカタログ燃費を上回るとの報告もあります。

果たしてコペンの実燃費は、どうなのでしょう。
ユーザーの報告する実燃費と、WLTCモード燃費を比較してみます。

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AT車の実燃費

コペンのAT車の実燃費は7〜26km/Lと幅広く、最も多い実燃費は18km/Lです。
カタログのWLTCモード燃費は19.2km/Lなので、カタログ数値には若干及びません。

MT車の実燃費

コペンのMT車の実燃費は11〜26km/Lと幅広く、最も多い実燃費は17〜18km/Lです。
カタログのWLTCモード燃費は18.6km/Lなので、ほぼカタログ値通りの実燃費です。

コペンの燃費や特徴を他車と比較

コペンの直接のライバルは同じ軽規格スポーツカーのホンダ・S660と、価格的に近いマツダ・ロードスターです。

ホンダ・S660

ホンダ・S660は2015年3月から2022年3月まで生産されていた、軽自動車規格のミッドシップオープンカーです。

ミッドシップとは前輪と後輪の間にエンジンを搭載することで、多くは後輪寄りに搭載されます。

前輪寄りにエンジンが搭載されると「フロント・ミッドシップ」と呼ばれます。
S660は後輪寄りにエンジンが搭載されます。

屋根は手動の巻き取り式ソフトトップ(幌)で、頭上のみオープンになります。
運転席背後のBピラーは固定式ですが、リアウインドウは開閉式で背後のエンジンサウンドを楽しめます。

エンジン

搭載エンジンは0.66リッターの直列3気筒DOHCターボで、スペックは最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf・m)/2,600rpmを発揮します。

変速機は6速MTと無段オートマチック(CVT)です。

制約の多い軽自動車用エンジンですが、コペンのエンジンより600回転ほど低い回転で12N・m(1.2kgf・m)アップの最大トルクを発揮できるのは、ターボのタービンが反応の素早いタイプだからのようです。

燃費

気になる燃費は次の通りです。(カッコ内はCVT車です)

  • WLTCモード:20.6km/L(20.0km/L)
  • 市街地モード:16.0km/L(15.2km/L)
  • 郊外モード:21.6km/L(21.1km/L)
  • 高速道路モード:22.7km/L(22.3km/L)

コペンとは逆に、MT車の方が良い燃費です。
また、MT車、CVT車ともコペンの燃費を上回ります。

これはMTが6速でコペンの5速より1段多いことと、最大トルクが低回転でより多く発揮されることが原因と考えられます。

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マツダ・ロードスター

マツダ・ロードスターは1.5リッターエンジン搭載のソフトトップ車と、2.0リッターエンジン搭載のメタルトップ車があり、メタルトップ車はロードスターRFと呼ばれます。

ここではソフトトップのロードスターと比較してみます。

特徴

ロードスターは直列4気筒エンジンをフロントボンネットに搭載し、後輪を駆動させるFR車です。
屋根はソフトトップで、手動で折りたたんで座席後ろに収納できます。

座席背後にピラーやリアウインドウが残らないフルオープンタイプです。

エンジン

エンジンは自然吸気の1.5リッター直列4気筒で、スペックは最高出力97kW(132PS)/7,000rpm、最大トルク152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpmを発揮します。組み合わせられる変速機は6MTと6ATです。

ロードスターの魅力は、ワイドボディを生かしたのびやかな造形とデザインです。

また初代モデルから一貫してハンドリングの良さに定評があり、コーナーでよく曲がってくれます。

燃費

気になる燃費は次の通りです。(カッコ内は6AT車です)

  • WLTCモード:16.8km/L(17.2km/L)
  • 市街地モード:12.0km/L(12.7km/L)
  • 郊外モード:17.7km/L(17.9km/L)
  • 高速道路モード:19.5km/L(19.7km/L)

6AT車の方が6MT車より燃費が良くなっています。
これはマツダ独自の6ATが賢く、きめ細やかにギアを制御しているからです。

またコペンやS660より燃費が悪いですが、車両重量が150kgほど重いことと、最大トルクの発生回転数が高く発進時にエンジンにかかる負荷が大きいためと考えられます。

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コペンの魅力とは

軽スポーツカーなのに実用的

コペンはリアトランクを装備し、クローズド時はもちろん、オープン時にも使用できます。

室内空間は割と狭いのでハンドバッグなどの小物は置けますが、ボストンバッグなど大きな荷物は2人乗車では積めません。

しかしリアトランクがあるので、クローズド時なら2人分の荷物は搭載できます。
オープン時はルーフを格納するため、トランクの高さが狭まりますが、平たい荷物なら入ります。

ゆったりと優雅な運転が似合うコペン

スポーツカーといえば、走りに重点を置いた車が多く、S660やロードスターはこのタイプです。

しかしコペンはスポーツカーで走りも良いですが、ゆったりと運転して、オープンカーの雰囲気を優雅に楽しめる車です。

S660ほどスポーツカー然としておらず、スペシャルティーカーのようなポジションです。

アクティブトップの開閉は興奮もの

コペン最大の魅力は、軽自動車ながらアクティブトップを搭載していることです。

通常は高級車のレクサスSCやLCコンバーチブル、ロードスターRFなどに搭載される上級装備です。それを軽自動車に搭載している点が、すごいことなのです。

ボタン1つで自動で屋根が折りたたまれてトランクに格納されるシーンは、何度見ても歓声を上げることでしょう。

まとめ

ダイハツが製造・販売するコペンの魅力をご紹介しました。

コペンは現在、新車で販売される国産軽自動車で唯一のオープンカーです。
4つの個性があり、それぞれにデザインが異なります。

オープンカーとしてのライバルはホンダ・S660(生産終了済み)や、マツダ・ロードスターですが、3車とも異なる個性があります。

燃費はS660には劣るもののロードスターよりは良好で、軽自動車ならではの維持費の安さもあり、オープンカー好きなら手に入れたい1台です。

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