伊藤かずえさんの愛車である日産のシーマとは?レストアの経緯を解説
2021年に、日産は伊藤かずえさんの愛車であるシーマのレストアを完了しました。
30年以上乗り続けた車であり、8ヶ月かかったレストアですが、シーマとはどのような車なのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、シーマのレストアについて解説しますので、ぜひ愛車を大事になさってください。
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INDEX
伊藤かずえさんとは
伊藤 かずえ(いとう かずえ)さんは1966年生まれの女優で、11歳の時に「ひとりぽっちの村祭り」でレコードを発売し芸能界デビューしました。
その後もドラマや映画への出演を続け、大映ドラマで欠かせない存在となっていた1990年にシーマを購入しました。
「多くの車に乗ってきたが、これが一番自分に合っている」と評価しています。
2022年に開設したYouTubeチャンネルはタイトルが「やっちゃえ伊藤かずえ」と日産愛が溢れています。
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シーマとは
1988年に「セドリック」「グロリア」の上級仕様として3ナンバーの規格でデビュー。
トヨタのクラウンが3ナンバーもリリースしたことや、3ナンバー自動車税の変革などの税制改革による、高級車の販売競争の激化を読み切った日産は急遽開発を開始しました。
セドリック、グロリアとの同時発売はできずに半年遅れの発売になったものの、そのことがセドリック、グロリアとの差別化に成功し上級仕様としての地位を確立。
セドリック、グロリアのCMは「きっと新しいビッグカーの時代が来る」とシーマ誕生を予感させるものであり、CM戦略も成功したと言えます。
また、5ナンバーと3ナンバーのイメージを同じように販売したクラウンとの差別化にも繋がりました。
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シーマ現象
販売台数は、ライバルと想定していた3ナンバークラウンを抜くだけでなく「シーマ現象」を巻き起こしました。
「シーマ現象」により、同じ日産の「ローレル・セフィーロ」や「シルビア・ブルーバード」だけでなく、他社の「ソアラ」「クラウン」「マークII」「レジェンド」などの高級車へも影響を与え、自動車市場そのものを活性化したのです。
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シーマのレストア
伊藤かずえさんは、シーマを乗り続け、走行距離10万km達成時にエンジン(VG30DET)と足回りの部品を全て新品に交換し、乗り続ける姿勢を続けました。
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きっかけはSNS
2020年10月、伊藤かずえさんのシーマの一年点検の際のTwitterへの投稿がきっかけとなり、伊藤さんが30年以上、シーマを愛車として大切にされていることが話題となりました。
日産社内で、有志によるチームが立ち上がり、伊藤かずえさんへの「日産からの感謝の想い」をレストアという形でお応えする取り組みが開始しました。
レストア
伊藤かずえさんは、大事に丁寧に、シーマを運転おしていて、また定期的なメンテナンスや点検なども実施されており、大きな不具合などは一切なかったようです。
一方で、再塗装をされた外装や、外からは見えない細かいパーツなどの経年劣化、汚れなどは、多くの箇所で発見されました。
今回のレストアは、今後も伊藤さんに愛車「シーマ」を長く乗り続けて頂けるよう、作業が必要な箇所を洗い出し、新しくするべき部分と、補修をすることで対応できる部分とを組み合わせて実施しました。
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ビフォーアフター
30年以上前の車両だからこその風格を残しつつ、新車のような美しさに仕上がっています。
30年の年月が経って色褪せている部分はあるものの、レストア前の状態も良いです。
模範として、大切に車を運転することの大切さを教えられた気がします。