【日産】フーガとシーマの違いは?購入するならどっちがおすすめ?

フーガ(FUGA)とシーマ(CIMA)は、どちらも日産の高級セダンです。

どちらも見た目は似ていますが、それぞれ歴史やコンセプトなどが異なります。

この記事では、フーガとシーマの概要について紹介した上で、それぞれの違いについて解説します。

また、購入を検討する場合どちらがおすすめかについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただき購入時の参考にしてみてください。

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フーガの概要

日産フーガ(2019)
日産フーガ(2019)

まずはフーガの概要について詳しく見ていきましょう。

歴史

日産フーガ2004年モデル
日産フーガ Y50(2004)

フーガは、2004年に日産のFR車で最も人気の車であったグロリアとセドリックの後継モデルとして誕生した車です。
優雅なシルエットと静かで心地よい走行性能を持つ、高級感あふれるスポーティセダンとして誕生しました。

日産グロリアY33(1995)
日産グロリア Y33(1995)
日産セドリックY33(1995)
日産セドリック Y33(1995)

車名の「フーガ」は、「優雅さ」「力強さ」を意味するイタリア語の「Fuga」に由来しています。

また、誕生した2004年には「第14回2005年次RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているほか、優雅さ・力強さを具現化したエクステリアと上質な室内空間が高く評価され、「2004年グッドデザイン賞」も受賞した車です。

日産フーガ(2004)
日産フーガ(2004)

2009年には2代目のフーガY51型が発表されており、2010年にはシーマとプレジデントの生産終了に伴い、一時的に日産の新世代のプレミアムセダンとして注目を浴びました。

日産フーガ(2009)
日産フーガ Y51(2009)

2015年のマイナーチェンジ前までは日産のエンブレムを付けていましたが、2015年以降は「INIFINITI(インフィニティ)」のエンブレムを付け、北米や欧州、中国などグローバルなプレミアムセダンとして世界的に人気を集めた一台です。

2022年9月から騒音規制が厳格化されたことを一つのきっかけとして、2022年8月で販売は終了しています。

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コンセプト

日産フーガ Y51(2015)
日産フーガ Y51(2015)

フーガは、「ハンドルを握って楽しい車」をコンセプトとして発売された車種です。

日産の伝統的な走りを受け継いだ、運転していて楽しいドライバーズカーとして誕生しました。

特に圧倒的な加速や、わずかなハンドル操作に対しても鼻先をコーナー先へ向ける動きは、大きなボディサイズを忘れるほどの走行性能で、多くのユーザーに感動を与えました。

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シーマの概要

日産シーマ(2019)
日産シーマ(2019)

シーマは、フーガよりも先に発売された日産の高級セダンです。ここでは、シーマの歴史とコンセプトを紹介します。

歴史

日産セドリック・シーマ(1988)
日産セドリック・シーマ FY31(1988)

シーマは、1988年に発表された高級セダンです。

グロリア・セドリックの上級仕様車として、当初はセドリック・シーマ、グロリア・シーマとしてラインナップされていました。

1991年、2代目シーマFY32型の発表に伴い、セドリック・グロリアから独立した車種となりました。

日産シーマFY32(1995)
日産シーマ FY32(1995)

車名の「シーマ」は、「頂上」「完成」を意味するスペイン語の「Cima」に由来しています。発表当初から爆発的にヒットし、わずか1年ほどで販売台数36,000台超えを達成しました。

その後、日本経済の景気後退とともに販売の低迷が続き、2010年には4代目で一旦生産終了しています。

日産シーマ F50(2008)
日産シーマ F50(2008)

2012年にハイブリッド車として5代目が復活し、仕様変更を繰り返しながら生産が続けられてきたものの、フーガと同様に2022年8月で生産が中止されています。

日産シーマ(2012)
日産シーマ(2012)

コンセプト

日産シーマFY33(1996)
日産シーマ FY33(1996)

シーマは、「ゆったりとしたくつろげる空間」をコンセプトとして発売された車種です。

高級セダンであることにより後部座席を第一に考えて設計されているため、乗り心地は後部座席に重視されています。

また、「ドライバーズカー」のフーガに対して、シーマは「ショーファードリブンカー(お抱え専用車)」を目指して誕生しました。

日産シーマインテリア
日産シーマ(2014)

富裕層をターゲットとしているため、「運転する空間」ではなく、「移動空間」として考えられた一台です。そのため、一般的にはドラマや映画などで見かけるような送迎用の車というイメージが定着しています。

関連記事:伊藤かずえさんの愛車である日産のシーマとは?レストアの経緯を解説

フーガとシーマの違い

フーガとシーマは見た目がよく似ていますが、歴史やコンセプトが全く異なります。

しかし、デザイン性やスペックについては具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

ここではフーガとシーマの違いについて、外観・ボディサイズ・燃費・カラーバリエーションの観点から解説します。

外観

日産フーガY51(2017)
日産フーガ Y51(2017)
日産シーマY51(2017)
日産シーマ Y51(2017)

フーガとシーマの外観の違いとしては、主にエンブレムやヘッドライト、バンパー、ホイールなどのデザインが挙げられます。

特にエンブレムにおいては、フーガは「INIFINITI」シーマは「NISSAN」が採用されているため、一目で違いがわかるでしょう。

外観の見た目を比較すると、フーガはキリッとした強そうな印象であるのに対して、シーマは落ち着いた上品な印象を感じます。

ボディサイズ

フーガとシーマは、ボディサイズも異なります。「フーガ370VIP」「シーマHYBRID VIP」のグレードをもとにしたボディサイズは、以下の通りです。

フーガ(370VIP)シーマ(HYBRID VIP)
全長4980mm5120mm
全幅1845mm1845mm
全高1510mm1510mm
ホイールベース2900mm3050mm
車両重量1760kg1950kg
乗車定員5名5名
※参考元:フーガ|主要諸元シーマ|主要諸元

フーガは、ホイールベースが短い分クイックな動きに対応できる仕様です。

一方、シーマはフーガよりも全長・ホイールベースともに長い分後部座席の乗り心地のよさを追求した仕様になっているのがわかります。

また、フーガのグレードは、パワートレイン(エンジンの回転エネルギーを駆動輪に伝える装置類の総称)によって細かく区別されているのが特徴です。

一方、シーマのグレードは、上記の「HIBRID VIP」に加えて、「HIBRID VIP G」「HIBRID」の3種類のみとなっています。

燃費

フーガとシーマは、燃費性能にも違いがあります。「フーガ370VIP」「シーマHYBRID VIP」のグレードをもとに、それぞれの燃費を見ていきましょう。

フーガ(370VIP)シーマ(HYBRID VIP)
WLTCモード(km/L)9.212.4
市街地モード(km/L)5.89.9
郊外モード(km/L)9.910.5
高速道路モード(km/L)11.616.1
※参考元:フーガ|主要諸元シーマ|主要諸元

上記を比較すると、シーマの方がフーガよりも燃費性能が高いです。
圧倒的な差があるため、フーガは走行性能を、シーマは快適性能を重視していることが明確にわかるでしょう。

カラーバリエーション

カラーバリエーションについては、フーガは7種類、シーマは4種類となっています。

色名フーガ(370VIP)シーマ(HYBRID VIP)
エターナルスノーホワイト
クリスタルホワイトパール
ブリリアントシルバー
スーパーブラック
ブレードシルバー
ディープブロンズ
ガーネットブラック

フーガ・シーマともに、スクラッチシールドを施した塗料が使われています。

スクラッチシールドとは、日産が独自開発したボディ塗料で、軟質樹脂を配合したクリアな塗料のことです。
洗車などで細かなキズが付いても、時間の経過とともに元通りになる効果があります。

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購入するならフーガ・シーマどっち?

グロリアとセドリックに代わり、日産の高級セダンに位置付けられたフーガとシーマは、それぞれコンセプトや性能が異なる車であるため、ターゲット層も異なります。

フーガはドライバー重視の車で、上品でありながらもワイルドな走行性能を有しています。

一方、シーマは乗り心地を重視した車で、リラックスできる空間が特徴です。

そのため、自分で運転を楽しみたい人はフーガが向いており、リラックスして移動時間を楽しみたい人はシーマが向いています。

まとめ

この記事では、日産の高級セダンであるフーガとシーマの違いについて解説しました。

見た目こそ似ているといわれますが、外観からスペックまでさまざまな違いがあります。

購入者の使用目的や求める要素によってどちらが向いているかが異なるため、この記事で違いを把握し、購入の際の参考にしてください。

画像出典元:日産自動車

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