車についた水垢はクエン酸で落とせる?洗車時に活用できる日用品や水垢対策も紹介
車に乗る人であれば、誰もが経験する悩みの一つがガラスやボディについてしまう水垢です。
普段から車をきれいにしていたとしても雨が降った翌日には、ボディやガラスなど幅広い範囲で水垢ができていることも珍しくありません。
すぐに洗車できれば問題ありませんが、長い間放置してしまうとこびりついてしまい、なかなか取れない頑固な汚れとなってしまいます。そうならないためにも車についた水垢は早めの対処が必要です。
この記事では、水垢の落とし方や対策方法などについてご紹介します。
関連記事:車のフロントガラスの曇りを止めるボタンとは?窓が曇ってしまう原因も解説
INDEX
車に水垢がつく原因とは
「水垢」と一言でいってもその原因は様々です。
水垢の主な原因として、以下の3点が挙げられます。
- 水性の汚れ
- 油性の汚れ
- イオンデポジット
きれいに水垢を落とすためにはそれぞれ違ったアプローチ方法があるのです。
以下で詳しくご紹介します。
1:水性の汚れ
水性の汚れとは、大気中に舞っているホコリやチリ・排気ガスなどを含んだ雨水が乾燥することでできる汚れを指します。
目には見えませんが、雨には多くの汚れが含まれています。
雨は水分であることから時間が経てば蒸発しますが、含まれている汚れは蒸発しません。
汚れの溶け込んでいた水が蒸発し、汚れだけが残り車のボディやガラス部分にそのまま付着することで水垢になります。
なお、初期段階であれば車用洗剤で簡単に落とすことが可能です。
2:油性の汚れ
油性の汚れとは、ワックスなどに含まれる油分が雨によって流れることで発生する汚れです。
車を汚れから守るための「コーティング剤」や「ワックス」が水垢の原因になることもあるという点を覚えておきましょう。
油性の汚れはその他の汚れを付着させやすいという特徴を持っています。
油性の汚れに大気中のホコリや排気ガスなどの汚れが混ざり、黒い筋のような水垢になります。
油性の水垢を放置してしまうと固着し落としにくくなるため、水性の汚れ同様、早めに車用洗剤で落とすようにしましょう。
3:イオンデポジット
イオンデポジットとは、雨水や水道水に含まれる不純物が残った結果できる白い輪っかのような水垢のことです。雨水の汚れだけでなく、水道水に含まれるカルキや塩素も水垢の原因になることがあります。
イオンデポジットは、エンジンの熱により水分が蒸発しやすいボンネットの上に発生することが多いです。
放置してしまうとウォータースポットへと悪化してしまうため注意しましょう。
ウォータースポットとは
ボディなどに付着した水滴がレンズの役割を果たして日光を集めることにより、その部分の塗装が焼けてしまったり、凹凸ができてしまうことがあります。こういったものをウォータースポットと呼びます。
ウォータースポットへと悪化してしまうと簡単な洗車では落とすことができず、ワックスなどによる研磨作業が必要になります。なおイオンデポジットの段階であれば車用洗剤できれいにできるため、早めに落とすことが大切です。
関連記事:車のボディにコーティングはした方がよいのか?費用感やメンテナンス方法も紹介
関連記事:車の水垢はなぜ付く?手軽な落とし方やおすすめグッズを紹介
関連記事:車の水垢落としグッズのおすすめランキングTOP5を紹介!
車の水垢はクエン酸で落ちる?
クエン酸は台所やトイレなどの水垢を落とす際によく使用されますが、車の水垢にも有効なのでしょうか?
ここでは、クエン酸が使用できる場所と、その使用方法についてご紹介します。
クエン酸で水垢は落とせるが窓ガラスだけにしておいた方がよい
クエン酸とは、柑橘類に含まれる酸の一種です。販売してあるクエン酸は食用と掃除用のものとがあるため間違えない様に購入しましょう。
上記の通りクエン酸は酸性です。そのため、アルカリ性の性質を中和して落とすことができるため、アルカリ性である水垢に特に効き目があるといえます。
ただし、注意点として車に使用する場合は、窓ガラスのみにした方がよいことを覚えておきましょう。
ボディや金属部分に使用すると、塗装が剥がれたりサビが発生したりする可能性があるためです。
また、ガラス部分に使用しているときにもボディや金属部分に付着しないよう用心しましょう。
なお、クエン酸は、ドラッグストアで簡単に購入できます。
クエン酸で水垢を落とす方法
- クエン酸水を作る
- クエン酸水をかけるところ以外をカバーする
- ティッシュなどにクエン酸水を浸し、水垢部分に貼り付ける
- 15〜30分後、ティッシュを剥がす
- 洗い流して完了
まず、1Lの水におよそ25gのクエン酸を加えて、クエン酸水を作りましょう。「水40:クエン酸1」の割合と覚えておくと、応用が効きます。
次に、ボディや金属部分にクエン酸水がかからないよう養生(マスキング)しましょう。
そして、ティッシュやキッチンペーパーなどをクエン酸水に浸し、水垢部分に貼り付けて15~30分程度放置します。
時間が経過した後、貼り付けたティッシュペーパーを剥がし水で洗い流して終了です。このときワックスなどの油分がついている場合は、クエン酸だけでは落とせない可能性がある点に注意しましょう。
クエン酸で水垢を落とすことはできますが、可能であれば専用洗剤の活用がおすすめです。専用洗剤は、塗装が剥げにくい加工が施されています。また擦らなくても汚れが落ちやすいよう、界面活性剤や研磨剤などが配合されていることが一般的です。
クエン酸以外で水垢を落とす日用品
クエン酸以外にも活用することで、水垢を落とせる日用品はあります。以下で詳しくご紹介します。
重曹・食器用洗剤
重曹や食器用洗剤はアルカリ性であることから、油性の水垢を落とす際に有効です。
重曹に関しては、粒子が細かく塗装を痛めにくい点が魅力として挙げられます。
スポンジやタオルを水に濡らし、少量を塗布して馴染ませるよう擦りましょう。
なお、食器用洗剤は洗浄力が非常に強力なため、薄めて使用しましょう。
また、ゴム部分は食器用洗剤に弱いことから、しっかりと洗い流す必要があります。
お酢
意外に感じられるかもしれませんが、お酢を活用するのもおすすめです。お酢も酸性であることからクエン酸水の活用方法と同じ要領で水垢が落とせます。
ティッシュやキッチンペーパーなどに染み込ませて水垢部分に貼り付け、15~30分程度放置した後に洗い流しましょう。なお、ボディや金属には使用しないという点を忘れないようにしましょう。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジとは、メラミン樹脂で作られたスポンジのことを指します。
通常のスポンジよりも硬度が高く、かつ網目状の構造になっているため、水に濡らして擦るだけで頑固な汚れでも簡単に落とせます。
ただし、研磨して汚れを落とす方法のため、力を入れすぎると傷つけてしまう可能性がある点に注意が必要です。
加えて、ボディのコーティングや塗装が剥がれてしまうことを避けるためにも、ボディ部分には使用しないことをおすすめします。
新聞紙
新聞紙でも水垢を落とせます。新聞紙のインクに含まれる油分が水垢の汚れを浮かし、紙の繊維で取り除くことができるためです。使いやすい大きさに折りたたみ、水を浸して擦るだけで簡単に水垢を落とせます。
なお、使用後は必ず乾拭きして、水分を拭き取るようにしましょう。
関連記事:車のフロントガラスにヒビが入ったらどうすればよい?原因や対応策について解説
水垢がつかないようにするための対策
水垢を落とす方法をご紹介しましたが、そもそも水垢がつくのを防止できれば、こまめに水垢落としをする必要はありません。
ここでは水垢がつかないようにするための対策についてご紹介します。
カバーをかける
1番手っ取り早い方法として、カバーをかける方法が挙げられます。屋外で車を保管している場合、どうしても雨風にさらされてしまうため水垢ができやすいです。
カバーをかけるだけで水垢もつきにくくなるでしょう。なお屋内駐車場や屋根付きの駐車場に保管できる人は、そちらに保管することをおすすめします。
定期的に洗車する
定期的に洗車することで、頑固な水垢になるのを防げます。特に雨が降った後は水垢ができやすいため、水洗いして乾拭きするようにしましょう。洗車に関しては、月に1回程度のペースで行うのがおすすめです。
コーティングする
ワックスがけしたり撥水コーティングしたりするのも水垢を防ぐ方法の一つです。コーティングすることで雨水を弾くことができ、汚れの付着を防げます。またコーティングすると汚れが落ちやすくなるため、洗車も楽になります。
関連記事:コーティング車の正しい洗車方法とは?手順とポイントを解説
まとめ
車の水垢を完全に防ぐことは難しいですが、対策や落とし方を把握しておけば、車をきれいな状態で維持できます。しかしすでについてしまったものは仕方がありません。正しい方法で除去することで、再びきれいな状態に戻しましょう。
水垢がついてしまった際は、この記事でご紹介した「クエン酸を活用する方法」や「重曹を活用する方法」などをぜひ実践してみてください。