【トヨタ】クラウン「ロイヤルサルーン」はどういう車?クラウン歴代モデルについても紹介!

トヨタの代表的な車種の一つであるクラウンのグレード「ロイヤルサルーン」は、トヨタとともに歴史を歩んできた代表的な一台です。

かつてない高級感と新技術の搭載を繰り返しながらユーザーのニーズに応えてきたロイヤルサルーンは、多くのファンに愛されてきました。

この記事では、トヨタの代表作であるクラウン「ロイヤルサルーン」について詳しく解説します。

クラウン歴代モデルについても紹介するので、購入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

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クラウン「ロイヤルサルーン」はどういう車?

トヨタ クラウン4ドアピラードハードトップ2600ロイヤルサルーン
出典:トヨタ自動車WEBサイト

まずは、クラウン「ロイヤルサルーン」の概要や特徴について解説します。

クラウン「ロイヤルサルーン」の概要

クラウン「ロイヤルサルーン」は、1974年に発売され、クラウン5代目から登場したグレードです。

1999年に発売されたスポーツタイプのクラウンアスリートが登場するまでの25年間、ロイヤルサルーンはクラウンの定番グレードでした。

その後も「ロイヤルサルーン」と「アスリート」の2つがクラウンの代名詞でしたが、2018年に発売された15代目の登場によって販売が終了しました。

クラウン「ロイヤルサルーン」の特徴

クラウン「ロイヤルサルーン」は、ハイブリッド車とガソリン車の2タイプが用意されています。

また、2WD・4WDも選択できたため、地域問わず愛用されたグレードです。

ロイヤルサルーンには、「ロイヤルサルーンG」というワンランク上のグレードも用意されています。

外観に大きな差はありませんが、オプションの選択が可能であるほか、電子機器をなしにすると車両価格を抑えられ、その他のオプションを追加するなど自由度の高いカスタムが人気を集めました。

ロイヤルサルーンは新型クラウンのラインナップから外れた

ロイヤルサルーンは40年以上クラウンの看板となっていましたが、2018年6月発売の15代目クラウンの登場によりラインナップから外れました

その理由の一つとして考えられるのが、クラウンユーザーの高齢化が進み、トヨタがユーザーの若返りを目的としたことです。

ロイヤルサルーンは1974年から登場し、長年愛されてきました。

その時代にクラウンを購入した方は、「クラウン=ロイヤルサルーン」というイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、その世代が高齢となり、若者世代の一般的なニーズである近代さがロイヤルサルーンには薄れてきたため、トヨタは新たに業績や利益率を上げるために若返りという策を練る必要が出てきました。

そのため、トヨタは2018年から知名度の高いロイヤルサルーンをラインナップから外す決断をし、新型クラウンを生み出しています。

クラウンの歴代モデル

ここでは、クラウンの歴代モデルについてロイヤルサルーンを中心に初代から15代目までを詳しく紹介します。

初代(1955年式モデル)~4代目(1971年式モデル)

トヨタ 初代クラウン
出典:トヨタ自動車WEBサイト

1955年に登場した初代クラウン・RS型は、トヨタ独自の技術だけで製造した車で、トヨタの歴史が始まったきっかけです。

ロンドンから東京50,000キロドライブを、8ヶ月かけて完走するなど耐久性に優れている点が当時の人気に火を付けました。

当時は自由に乗り降りできる扉が人気で、タクシーやハイヤーの定番車として全国で使用されたようです。

7年後に登場した2代目クラウン・RS40系は、クラウンの特徴である「王冠」のエンブレムが初めて付けられた車です。

初代の人気が続く中、設計の古さに目を付け、全長4,610mmのロングフォルムがより美しさと高級感を際立たせました。

1967年に発売した3代目クラウン・MS50は高速道路の開発の影響に伴い、長距離でも走れるセダンをテーマとした車です。

4ドアではなく2ドアにすることで、スポーティかつスタイリッシュなデザインになりました。
さらに、自家用車の需要を高めるために、白のクラウンが登場したのも3代目からです。

5代目(1974年式モデル)~10代目(1995年式モデル)

トヨタ 10代目クラウンマジェスタ
出典:トヨタ自動車WEBサイト

1974年に登場した5代目クラウン・MS80系は、ロイヤルサルーンが誕生したトヨタの歴史的な車です。

「美しい日本のクラウン」をキャッチフレーズに製造された5代目クラウンは、落ち着きと安定感のある高級車に進化を遂げました。

また「オーバードライブ付4速A/T」など、高級感のある装備を搭載したのも5代目からです。

ロイヤルサルーンが登場してから5年後の1979年には、6代目クラウン・MS110系が発売されました。
「高級車=クラウン」というイメージを確立したトヨタですが、より威厳を感じる佇まいへと変化します。

さらに、トヨタ初のターボ車も発表するなど、地位を確立してもなお進化を止めることはありませんでした。

7代目クラウン・MS120系は、セダンタイプと4ドアハードトップタイプの2種類のボディを展開し、エンジンは11種にのぼるなど、外装だけでなく装備や機能にもこだわった車です。

加えて、日本で初めてスーパーチャージャーを搭載するなど、先進的な進化を遂げました。

1987年に登場した8代目クラウン・MS130系は7代目クラウンと外装は似ているものの、電子制御エアサスペンション・エレクトロマルチビジョンなどハイテク技術を導入しています。

クラウンにしかない高級感を残しつつ、最先端の技術を搭載した新たな車へと進化を遂げました。

1991年には「品格・歴史・個性」をテーマにされた9代目クラウン・JZS140系が登場しています。
同時にV8エンジンを搭載したマジェスタも新登場し、世界最高レベルの静粛性を実現させました。

1995年に登場した10代目クラウン・JZS150系では、VSC(車両安定制御システム)など安全や環境を守る技術が惜しみなく搭載されています。

5代目〜10代目の歴史をたどると、1974年頃から日本の進化に合わせてクラウンも進化を続けている背景がわかるでしょう。

11代目(1999年式モデル)

トヨタ 11代目クラウンロイヤルサルーンGフロスティホワイトトーニング
出典:トヨタ自動車WEBサイト

1999年式モデルである11代目クラウン・JZS170系は、20世紀最後のクラウンです。

「クラウン=ロイヤルサルーン」のイメージを貫いてきたトヨタは、新たに「アスリート」を発表しています。

高級感に加えてスポーティな仕上がりになっており、21世紀も高級車として走り続ける決意を感じられます。

さらに、マイルドハイブリッドシステムを搭載したタイプも発売しました。

12代目(2003年式モデル)

トヨタ12代目クラウン アスリートとロイヤルサルーンG
出典:トヨタ自動車WEBサイト

21世紀を迎えた2003年に、12代目クラウン・GRS180系が登場しました。

時代が変わる背景で若い世代がクラウンに興味を示さなくなり、その危機感からトヨタは「原点からのクルマづくり」に挑戦しています。

これにより過去数十年の歴史を残しつつ、若者が惹かれるデザインへと進化を遂げました。

13代目(2008年式モデル)

トヨタ  13代目クラウン3.0ロイヤルサルーンG
出典:トヨタ自動車WEBサイト

2008年に登場した13代目クラウン・GWS200系は、12代目クラウンの再評価を得て製造されたクラウンの伝統と最新技術を取り入れた車です。

最新技術のポテンシャルを引き出すために外装にもこだわり、感動につながるほどの性能を手に入れることに成功しました。

14代目(2012年式モデル)

トヨタ14代目クラウン ハイブリッド ロイヤルサルーンG
出典:トヨタ自動車WEBサイト

14代目クラウン・AWS210系は、ロイヤルサルーンが最後に登場したクラウンです。

登場から今までの歴史を背負いながら、「CROWN ReBORN」というキャッチフレーズをもとに製造されました。

これまで黒や白のイメージが強かったクラウンに赤みがかった塗装を施すなど、強い個性を感じるデザインになっています。

さらに、新開発の2.5L ハイブリッドシステムを搭載し、爽快な走りとともに環境への配慮を実現しました。

15代目(2018年式モデル)

トヨタ15代目クラウン RSアドバンス
出典:トヨタ自動車WEBサイト

「未来とつながるか」をキャッチフレーズに製造された15代目クラウン・ARS220系は、ロイヤルサルーンをライナップから外した初めてのクラウンです。

TNGA(※)にもとづくプラットフォームを新採用するなど、車両性能に強くこだわり大きく飛躍しました。

※TNGA:「Toyota New Global Architecture」の略であり、車を骨格から変えて、基本性能と商品力を向上させる開発方針のこと

ロイヤルサルーンを外したことで悲しむ声がある中、進化を続けるクラウンに大きな歓声が上がったモデルであり、トヨタが自信を持って発表した一台です。

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まとめ

ロイヤルサルーンはクラウンを代表するグレードで、約半世紀という長い歴史を歩んできました

2018年発売の15代目以降ラインナップから外されましたが、今もなお根強い人気がある一台です。

生産は終了しているため新車の購入はできませんが、オーナーにより大事にされた中古車は販売されています。

ロイヤルサルーンに興味のある方は、この記事でクラウンの歴史を知り、中古車市場でロイヤルサルーンを見つけてみてはいかがでしょうか。

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