子どもはなぜチャイルドシートを嫌がる?有効的な対処法や便利グッズをご紹介
車に乗る子どもの安全を守るために、チャイルドシートは欠かせない存在です。
しかしチャイルドシートを嫌がる子どもも多く、対応に困っている人も多いのではないでしょうか。
子どもが嫌がる場合でも、チャイルドシートに乗せないわけにはいきません。
抱っこした状態で車に乗せたくなるかもしれませんが、この行為は危険なだけではなく法律違反となってしまうためです。
この記事では、子どもがチャイルドシートを嫌がる理由や有効な対処法、おすすめの便利グッズを紹介します。
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子どもがチャイルドシートを嫌がる理由
チャイルドシートを嫌がる子どもに対する対処法を知るには、まず子どもがチャイルドシートを嫌がる理由を知ることが重要です。
ここでは、子どもがチャイルドシートを嫌がる理由を3つ紹介します。
思い通りに動けない
チャイルドシートを使用する際は、安全のために子どもの身体を専用のシートでしっかり包み込み、シートベルトで固定します。
そのため、思い通りに動けないことを不快に感じる子どもが多いようです。
長時間身体を固定されていると、退屈になり不機嫌になる子どももいます。
好奇心旺盛で自由に動き回りたい子どもが、長時間身体を固定されじっとするのは簡単ではないでしょう。
親と離れるのが不安になる
チャイルドシートは一般的に後部座席に設置するため、隣に親が乗る状況でなければ子どもは不安になってしまいます。
親の顔が見えないことで、不安が抑えきれず泣いてしまう子どもも多いようです。
安心感を得られなければ、子どもはチャイルドシートを嫌がってしまいます。
暑くて不快感を感じる
チャイルドシートは子どもの身体にフィットする形状をしているため、すき間が少なく風通しが悪くなりがちです。背中に熱がこもりやすく、その暑さを不快に感じる子どもも多くいます。
特に夏の暑い季節には、チャイルドシートを嫌がる子どもも多いでしょう。
一般的に子どもの体温は大人よりも高く、体温調整機能も発達していません。
そのため、チャイルドシートと子どもの間にこもった熱を、こまめに解放してあげることも大切です。
チャイルドシートを嫌がらないために気を付けること
子どもがどれだけ嫌がったとしても、安全のためにはチャイルドシートに乗せなければなりません。
そこで、子どもがチャイルドシートを嫌がらないために有効な対処法を紹介します。
楽しい雰囲気作りをする
子どもはチャイルドシートに座ることで不安や退屈な状況になるため、座るのを嫌がる場合があります。
そのため、チャイルドシートに乗ると楽しいと感じられる状況を作ることが大切です。
たとえば、おもちゃを持たせたりお菓子を食べさせてあげたりするなど、楽しい雰囲気作りを心がけましょう。
子どもが楽しいと感じる要素には、いろいろなものがあります。子どもに合うぴったりの方法を見つけましょう。
すぐに抱っこしない
チャイルドシートを嫌がり、すぐに泣いてしまう子どもも多くいます。
子どもが泣いてしまうと、抱っこして泣き止ませる親も多いでしょう。
しかしこのような場面で、すぐに抱っこしないことも大切です。
「チャイルドシートに乗せる→子どもが泣く→抱っこする」ということを繰り返すと、泣けばチャイルドシートから降ろしてもらえると子どもは考えます。
その結果、次の機会にスムーズに乗せることが余計に難しくなるのです。
空腹を避ける
多くの子どもは、空腹の状態だと機嫌が悪くなります。
この状態でチャイルドシートに乗せようとすると、普段よりも嫌がる可能性が高くなります。
出かける前に授乳を済ませるなどして空腹を避けられると、よりスムーズにチャイルドシートに乗ってくれるでしょう。
ただし授乳後すぐにチャイルドシートに乗せると、お腹が締め付けられて子どもが苦しむ可能性もあります。
チャイルドシートに乗せるのは、お腹を満たしてから30分程度時間を置いてからにしましょう。
【年齢別】チャイルドシートを嫌がる子どもへの対処法
チャイルドシートを嫌がる子どもへの有効な対処法は、年齢によっても異なります。
ここでは、0歳児、1歳児、2~3歳児別に、子どもの特徴と対処法を紹介します。
0歳児
0歳児はチャイルドシートに乗ること自体に不安を感じやすいため、まずは慣れてもらうことが大事です。
そのためには、いきなり車の中でチャイルドシートに乗せるのではなく、家の中などのリラックスした状態で乗せてみましょう。
乗せた状態で親と一緒に過ごすことで、子どもも少しずつ慣れてきます。
家の中でチャイルドシートに座ることに慣れれば、車の中で乗る場合も不安を感じにくくなるでしょう。
1歳児
1歳児はチャイルドシートに乗らなければならない必要性について、まだ理解できない年齢です。
チャイルドシートに固定されることで思い通りに動けず、不快になる子どもも多いでしょう。
そのため、おもちゃなどで気を紛らわせて子どもが楽しい気持ちになるよう工夫しましょう。
おもちゃだけでは解決しない場合は、DVDなどの映像コンテンツを利用するのも有効な対処法です。
2~3歳児
2~3歳児になると理解力が高まってくるため、「チャイルドシートに乗るとよいことがある」と覚えてもらいましょう。
たとえば、チャイルドシートに乗れば公園などの楽しい場所へ行けることを教えてあげましょう。
実際に「チャイルドシートに乗ってお出かけしよう」と声をかけることも有効です。
チャイルドシートに乗ると楽しいことがあると分かれば、子どもも徐々に嫌がらなくなってきます。
子どもの成長度合いや性格などにより対処法は異なるため、上記で紹介したものを参考にしつつ、ぴったりの方法を見つけてください。
チャイルドシートを嫌がる子どものための便利グッズ
チャイルドシートを嫌がる子ども用に、便利なグッズが多く販売されています。
このようなグッズもうまく活用して、対処しましょう。
ベビーミラー
ベビーミラーは、チャイルドシートに乗った子どもが親の顔を見られるように車内に設置できるミラーです。
親の顔が見えなくなると不安になりチャイルドシートを嫌がる子どもも多いため、親の顔が見えることで安心できる子どももいるでしょう。
また信号で停止したときなど、運転席からでも子どもの表情が確認できるため、親の立場から見ても嬉しいアイテムです。
おもちゃ
多くの子どもはおもちゃが大好きです。
おもちゃで気を紛らわせることで、チャイルドシートに乗った退屈な状況を改善できるでしょう。
おもちゃには、音が鳴るものや頭上でゆらゆら揺れるものなど、さまざまな種類があります。
ハンドル状のおもちゃもあり、チャイルドシートに乗った状態で車を運転しているような楽しみ方ができる子どももいるでしょう。
DVDプレーヤー
おもちゃが気に入っている子どもでも、短時間で飽きてしまう可能性があります。
長時間のドライブのような場面では、DVDプレーヤーで映像を流すことで子どもが楽しめる空間が作れます。
映像であれば、子どもでも長時間集中して見続けられるケースも多いでしょう。
中には、チャイルドシートの前に設置できるタイプのDVDプレーヤーもあります。
子どもの年齢が上がれば、タブレットなどを渡しておくのも1つの手段です。
チャイルドシート専用の冷感アイテム
チャイルドシートに長時間乗ると、背中に熱がこもり不快に感じてしまう子どももいます。
そのため、暑くない快適な環境を作ることも大切です。
チャイルドシート専用の冷感アイテムは、数多く販売されています。
たとえば、メッシュ生地のシートや保冷シート、送風ファン付きのベビーシートなどを取り入れるだけで快適になります。
また車内の空調も、子ども目線で涼しくなるような温度に調整してあげましょう。
大人が暑いと感じる状況では、子どもはもっと暑さを感じています。
まとめ
子どもがチャイルドシートを嫌がる主な理由は、不安・不快な気分や退屈さ、窮屈さを感じるからです。
そのため、ベビーミラーで親の顔を見えるようにして不安を和らげたり、おもちゃで楽しい雰囲気を作ったりすることが重要です。
その他にも、暑さを軽減するアイテムを導入するなど、子どもがチャイルドシートを嫌がらなくなる環境にしてあげましょう。
チャイルドシートを嫌がる理由は、子どもの年齢や性格によっても異なります。
何が嫌なのかを考え、自分の子どもに合う方法をいろいろと試してみましょう。
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