ハイエースの座席配置やアレンジについて紹介
ハイエースは商用で利用されるイメージが強いですが、多くの荷物を積み込めることや、広大な車内空間をカスタマイズして利用するなど多様な使い方ができる人気車です。
この記事では、ハイエースの特徴や魅力、メリットやデメリット、シートアレンジについて紹介していきます。
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ハイエースの特徴と魅力について
商用バンのイメージが強いハイエースですが、実際はどのようなスペックを持った車なのでしょうか。
ここでは、ハイエースの特徴や魅力について紹介していきます。
ハイエースの特徴とスペック
ハイエースの歴史は長く、初代が登場したのは1967年となります。
50年以上続くトヨタのロングセラー車であるハイエースは、商用トラックであるトヨエースを小型化したのが始まりであることから、商用バンとしてのイメージが強いかもしれません。
ハイエースは商用車としての利用だけでなく、広大な車内空間からキャンピングカーや趣味のための車として利用している人も多い車となっています。
また、ハイエースには、ワゴン、バン、コミューターの3つのグレードがあり、ボディサイズや定員などに違いがあります。
ハイエースの基本スペックは次の通りです。
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メーカー | トヨタ |
車名 | ハイエース |
ボディタイプ | ロング、ミニバン |
ドア数 | 5ドア |
全長×全幅×全高(mm) | 4,695×1,695×1,980 |
車両重量(kg) | 1,690 |
総排気量(cc) | 2,693 |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 70 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 6速オートマチック |
カラー(全6種) | ・ホワイト ・ホワイトパールクリスタルシャイン ・シルバーマイカメタリック ・ブラックマイカ ・ライトイエロー ・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン |
※参考元:トヨタ公式サイト│ハイエースバン
※紹介グレードは「DX」
ハイエースの魅力
ハイエースの最大の魅力は、広大な車内空間にあります。
商用トラックを小型化したという背景があるように、一般車のなかでハイエースほど荷物の積み込みができる車種はありません。
車内をキャンピングカーや車中泊仕様など、自分好みにカスタマイズすることができます。
また、ハイエースは普通免許で運転することができるのも魅力の一つです。
マイクロバスやトラックなどをベースに作られたキャンピングカーの場合は、普通免許とは別の免許を取得しなければなりません。
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ハイエースのメリットとデメリットについて
広大な車内空間が魅力のハイエースには、メリットとデメリットがあります。
ここでは、それぞれについて解説していきます。
ハイエースのメリット
ハイエースは車両の耐久性が高いことがメリットとして挙げられます。
頑丈な造りで設計されているため、最大積載量は1,000kg〜1,250kgとなっています。
また、ハイエースは海外や商用利用でも人気があるため、リセールバリューが高いこともメリットの一つです。
昨今のアウトドアブームから、ライトキャンピングカーにカスタマイズしたい人の需要の高さもポイントです。
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ハイエースのデメリット
広大な車内空間、リセールバリューの高さなど多くのメリットがある一方で、ハイエースにはデメリットも存在します。
ハイエースのデメリットはコストの高さが挙げられます。
ハイエースは車両価格が高く、400万円以上するものもあります。
また、ハイエースを購入後に快適に自分の好みにカスタマイズする際にも費用が発生します。
また、一般的に車検は新車の場合は3年に1回、以降も2年に1回のペースですが、ハイエースは1もしくは4ナンバーであるため、毎年車検を実施しなければなりません。
点検頻度が多いことで安心して乗れるとも考えられますが、手間や費用は高くなってしまいます。
ハイエースは、使用目的にもよりますが、シンプルゆえに純正のままでは一般車として他のユーザビリティの高い車種よりも見劣りしてしまいます。
そのため、快適なカーライフを送るためには豊富なカスタムパーツを駆使して車内空間を作ることが必要不可欠です。
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シートアレンジ紹介
ハイエースは歴史の長さからカスタムパーツの種類が非常に多く、その数は7,000点以上といわれています。
自分好みにカスタマイズするには、こうしたパーツの利用だけではなく、用途に合わせたシートアレンジも必要となります。
ここでは、ハイエースのシートアレンジ例を紹介していきます。
フルフラット
フルフラットとは後部座席をすべて格納してフラットな空間にすることです。
荷物の積み込みや車中泊が快適になるフルフラットですが、ハイエースはその方法も多彩です。
後部座席を倒して、その背面をフロアとして使用する方法はもちろん、シート数を減らしてフラット用のマットを敷くこともできます。
後部座席をフラットにできる車種は数多く存在しますが、これほど広く場所を確保できるのはハイエースならではといえるでしょう。
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対面シート
2列目に回転可能なシートを使用することで、対面で座ることが可能となります。
折り畳み式のテーブルを間に装備すれば、まるで新幹線や特急列車のような気分を味わうことができます。
また、高級感溢れる素材やパーツを駆使すれば、リムジンのようなラグジュアリーな雰囲気にすることも可能です。
十分な車内空間が確保できるハイエースだからこそ実現できるシートアレンジです。
シート数を減らしてスペース確保
あえてシート数を減らして、その分のスペースを確保することもハイエースのシートアレンジの一つです。
確保したスペースにテーブル(サイドテーブル)やキッチン台を置くことで、リビングのようなくつろげる空間にすることもできます。
コンセントやWi-Fi環境を整えれば、自分だけのワーキングスペースを手に入れることができるでしょう。
ハイエースのシートの配列についての注意点
多彩なシートアレンジができることが魅力的なハイエースですが、注意しておくべき点があります。
代表的なものとして、2017年に法改正となった横向きシートの禁止が挙げられます。
2017年7月26日以前に登録されているものは横向きシートに構造変更できるため、横向きシートにしたい人は中古車から探す方法があります。
そのほか、シートを設置する位置によっては車検を通過できないことがあるため、カスタマイズを行う際には事前に禁止事項を確認してから実施するようにしましょう。
ハイエースの用途別おすすめグレードを紹介
ハイエースのグレードは複雑で、どれを選んだらよいか悩んでしまう人もいることでしょう。
ここでは、目安となる用途別のおすすめグレードを3つ紹介していきます。
商用でベーシックなモデルを探しているならDX
DXは、最低限の快適装備を搭載しているグレードであり、商用バンとして活用したい人におすすめです。
最低限の装備とはいえ、パワーウインドウやリモコンドアロック、ブレーキアシストなどが実装されているため、仕事でしか使わない人はこちらでも十分であるといえるでしょう。
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個人利用を目的としているならスーパーGL
スーパーGLは、ハイエースの数あるグレードのなかでも上級に分類されるものです。
ベーシックモデルのDXよりも快適装備が充実しているため、車内空間も過ごしやすくなっています。
カスタマイズを行えば車内テレワークでも活用できます。個人利用を目的としている人は、こちらのモデルから自身の理想通りにできるか検討してみましょう。
高級感もプラスしたい人はダークプライム2
スーパーGLの装備をベースに、内外の装飾や標準装備が拡充された特別仕様車であるダークプライム2は、高級感を味わいたい人におすすめです。
ハイエースは車内をカスタマイズすることで自室のような空間を作ることができますが、落ち着いた雰囲気のダークプライム2は動くラウンジといった雰囲気を作り出すことが可能です。
まとめ
ハイエースは、商用トラックを小型化した背景を持つことから、商用バンのイメージが強い車となっています。
しかし、広大な車内空間やシートアレンジの自在さ、カスタムパーツの豊富さから個人利用する人も多くいます。
広い車内空間だけでなく、耐久性の高さや、リセールバリューの高さなどのメリットがありますが、車両価格やカスタムパーツが高額になってしまうことや車検が毎年あるといったデメリットもあります。
ハイエースはシートアレンジが豊富で後部座席を格納しフルフラットにしたり、後部座席を回転させ対面シートにしたりすることができます。
また、後部座席の取り外しが可能となり、確保したスペースを自分好みにカスタマイズできます。
ハイエースの購入を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。