トヨタポルテのカタログ燃費と実燃費について徹底解説
ポルテは自由なシートアレンジや、助手席の大きな開口部が特徴の使い勝手のよいトールワゴン・ハイトワゴンです。
新車の販売は終了していますが、子どもや高齢のご家族がいる家庭でも便利に使えると人気があります。購入を検討しており、燃費が気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事ではポルテのカタログ燃費や実燃費を中心に、ポルテの概要や特徴、魅力やおすすめの人などを解説します。使い勝手のよい車を探している人は、この記事を読んでぜひ参考にしてください。
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INDEX
ポルテの概要
トヨタが製造・販売していたポルテは、助手席側の大きな電動スライドドアが特徴的な5人乗り3ドアのトールワゴン・ハイトワゴンです。
ユニバーサルデザインにこだわり、2004年に販売が開始されたポルテは2012年のフルモデルチェンジを経て2021年1月まで販売されていました。
運転席ドアは通常のヒンジドアで、メーター類はセンターに設置されています。
グレードを問わず標準装備である助手席側のワイヤレス電動スライドドアは、高さ1250mm幅1020mmの大きな開口部を備え、フロア地上高を300mmと低く設定したことも手伝い、老若男女問わず誰もが乗り降りしやすい仕様になっています。
室内空間は全長2160mm室内高1380mmと十分に余裕を持って設計されており、助手席は前後に700mmスライドさせることができます。
「X」グレードを除き、リヤシートにはリクライニング・クッションチップアップ機能を持った6:4の分割可倒式シートが採用されており、さまざまな荷物に応じたシートアレンジが可能です。シートアレンジ次第では26インチの自転車を載せることもできます。
発売初期は2WDのみのラインナップでしたが、2005年12月に4WDがラインアップに追加されました。
エンジンは1300ccと1500ccが用意されていましたが、2015年の7月発売モデルではマイナーチェンジに伴い1300ccエンジンは廃止されました。代わりに燃費性能を高めた新しいエンジンが搭載され、これによりグレード問わず全車1500ccエンジンとなりました。
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ポルテのカタログ燃費と実燃費
ポルテのカタログ燃費は以下の通りです。
ポルテ/G/F/Y/X | 駆動方式:2WD | 駆動方式:4WD |
WLTCモード(km/L) | 19.0 | 14.8 |
市街地モード(km/L) | 14.4 | 11.0 |
郊外モード(km/L) | 20.0 | 16.0 |
高速道路モード(km/L) | 21.2 | 16.4 |
燃費性能は、走り方や車の状態によって変化します。ここでは「e燃費(実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されているWebサイト)」の情報とカタログ燃費を比較しました。
駆動方式 | グレード | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費(km/L) |
2WD | G/F/Y/X | 19.0 | 14.3 |
4WD | G/F/Y/X | 14.8 | 11.4 |
カタログ燃費と比べ実燃費では走行環境や気温などの影響を受けるため、カタログ値ほどの燃費は期待できません。
2WDでは4.7 km/L、4WDでは3.4 km/L数値が低いですが、WLTCモードの市街地モードと比較した場合、ほぼ同等の燃費性能を保っています。このことからWLTCモードの市街地モードは実燃費に近い数値であることがわかります。
ポルテとよく比較される車の燃費
ポルテとよく比較される車としてスズキ ソリオ、トヨタ タンクがあります。この2台のカタログ燃費と実燃費を解説します。
ソリオのカタログ燃費
ソリオのカタログ燃費は以下の通りです。
ガソリンorハイブリッド/グレード /WLTCモード(km/L) | 駆動方式 | |
2WD | 4WD | |
HYBRID SZ | 22.3 | なし |
HYBRID MZ/MX | 19.6 | 18.4 |
G | 19.0 | 17.8 |
カタログ燃費ではポルテよりもソリオが燃費性能に優れているのがわかります。
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ソリオの実燃費
駆動方式 | グレード | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費(km/L) |
2WD | HYBRID SZ | 22.3 | 18.7 |
2WD | HYBRID MZ/MX | 19.6 | 16.1 |
4WD | HYBRID MZ/MX | 18.4 | 18.0 |
2WD | G | 19.0 | なし |
4WD | G | 17.8 | なし |
ポルテの実燃費と比べ、ソリオの実燃費が優れていることがわかります。
ポルテに比べソリオの排気量は250ccほど小さくボディも小柄で車両重量も小さいです。排気量とボディサイズがひと回り小さいソリオが燃費性能で上回っています。
タンクのカタログ燃費
タンクのカタログ燃費は以下の通りです。
ガソリンorハイブリッド/グレード /JC08モード(km/L) | 駆動方式 | |
2WD | 4WD | |
カスタムG-T/G-T | 21.8 | なし |
カスタムG/G/S/X | 24.6 | 22.0 |
タンクのカタログ燃費はJC08モードであるため、WLTCモードであるポルテのカタログ燃費と比較できません。
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タンクの実燃費
駆動方式 | グレード | カタログ燃費 JC08モード (km/L) | 実燃費(km/L) |
2WD | カスタムG-T/G-T | 21.8 | 13.3 |
2WD | カスタムG/G/S/X | 24.6 | 14.3 |
4WD | カスタムG/G/S/X | 22.0 | なし |
ポルテとタンクの実燃費を比較した場合、2WDのポルテが14.3 km/L、ターボモデルのタンクが13.3km/L、2WDのノンターボモデルのタンクが同じ14.3 km/Lでした。
タンクに比べポルテはボディサイズが大きく、車両重量も重いことに加えエンジンも500ccほど大きいことから、ポルテはタンクに比べて燃費性能が優れていることになります。
ポルテの魅力について
ここではポルテの魅力について解説します。
自由なシートアレンジ
ポルテの魅力としてまず思い浮かぶのがシートアレンジの自由度の高さです。前述した通り、シートアレンジによっては自転車をそのまま積めるほどの広い空間を確保することもできます。
また、フロア地上高も300mmと低く設定されているため、観葉植物や電気スタンドなどの高さがあるものも横にすることなく積むことができ、大きなものの買い物で悩むことがなくなります。ライフスタイルが変わっても、自由なシートアレンジはずっとあなたの味方でいてくれるでしょう。
使い勝手のいい収納スペース
ポルテの魅力として、使い勝手のいい収納スペースの多さがあります。
運転席周りには小物入れとしても使えるアッパートレイ、ポストカードホルダーがあり、助手席周りにはティッシュの取り出し口を設けた助手席アッパートレイ、買い物フック、助手席後ろには傘を収納するアンブレラホルダーもあります。
運転席のシートバックにはティッシュバケットやポケットフックも用意されています。
運転席周りに収納がない車種も多く、ドライブを快適にしてくれるこのような収納スペースはポルテの魅力のひとつです。
ポルテはこんな人におすすめ
ポルテはその使い勝手のよさからどんな人にもおすすめできる車ですが、なかでも特におすすめできるのがファミリー層です。
広々とした室内空間はベビーカーを畳むことなく積み込むことができ、助手席の広い開口部からは赤ちゃんを抱いたまま乗り込むのも苦になりません。
また、ポルテはユニバーサルデザインをコンセプトに設計された車であるため、広い開口部やフラットなフロアで足腰の弱ったお年寄りの乗り降りの負担軽減に大きく貢献します。
まとめ
この記事ではポルテのカタログ燃費や実燃費を中心に、ポルテの概要や特徴、魅力やおすすめの人などを解説しました。
ポルテの実燃費は2WDで14.3km/L、4WDで11.4km/Lでした。スズキのソリオと比較した場合、ボディ・エンジンともにサイズがひと回り小さいソリオの燃費性能が高いことがわかりました。
タンクとの比較ではボディ・エンジンともにひと回り大きいポルテと、ひと回り小さいタンクが同等の燃費性能を持っていることがわかりました。
ポルテの魅力は自由なシートアレンジと使い勝手のいい収納スペースです。選ぶグレードによっては、収納スペースが付いていないものもあるため注意が必要です。
「Y」グレードは唯一フロントシートがベンチシートになっています。また、古い型では1300ccと1500ccのエンジンがあるため、こだわりたい人は注意しましょう。