シエンタとフリードを子育て目線で比較!どちらが子育てに向いている?
トヨタ シエンタとホンダ フリードは、ともに人気のコンパクトミニバンです。両車はコンパクトでありながら、広い室内空間と収納力が魅力の車です。
子育て世代でコンパクトミニバンの購入を検討している人の中には、どちらを選べばよいか迷っている人も多いでしょう。
本記事では、シエンタとフリードの概要や機能性、安全性能などを紹介し比較します。
INDEX
シエンタの概要

シエンタは、2003年よりトヨタが販売しているコンパクトミニバンです。
「シエンタ」とは、スペイン語で数字の「7」を示す「シエテ」と英語で「楽しませる」を意味する「エンターテイン(entertain)」を組み合わせたもの。この車はゆとりのある車内空間が魅力で、最小回転半径は5.0mを実現しており、細い路地に入る時やUターン、車庫入れや縦列駐車時の操作がよりスムーズに行えます。
車体がコンパクトなため、ミニバンでありながら車のサイズ感をつかみやすく運転しやすい車となっています。
また、シエンタはハイブリッド車がラインナップにあります。街中での発進の際にモーターアシストの恩恵を感じられるでしょう。
関連記事:シエンタが7年ぶりのフルモデルチェンジ!新型シエンタの特徴を解説!
フリードの概要

フリードは、2008年よりホンダが販売しているコンパクトミニバンです。
無駄のない洗練されたデザインが印象的で、落ち着いた雰囲気が人気です。フリードは、3列目シートでも広々とした空間を実現する一方、6人乗りの2列目にはキャプテンシートを採用することで車内の移動が簡単にできるようになっています。
さらに、フリードは荷室も広々としています。3列目のシートを左右に跳ね上げることで、ベビーカーなどを立てて載せられるほどの空間を確保できます。さらに、キャプテンシートの間を活かすことで自転車を立てたまま積むことも可能です。
関連記事:ホンダ フリードの燃費は?トヨタの新型シエンタと比較!
子育て目線で比較!乗り降りやシート構成、荷室の違いとは?
シエンタとフリードを比較する際、子育て目線では「乗り降りのしやすさ」「シート構成
」「荷室の広さ」をが主な比較ポイントとなるでしょう。
ここでは、この3つに絞って紹介します。
乗り降りのしやすさ
シエンタの乗り込み口は地上から330mmと非常に低いため、お子さまでも安心して乗り降りできます。
また、ハンズフリーデュアルパワースライドドアにより、ハンドル下の床部にあるセンサーへ足先を出し入れすれば、お子さまを抱きあげているときや荷物で両手がふさがっていてもドアの開閉が可能です(グレードZに標準装備、グレードGにはメーカーオプション)。
さらに、乗降用リヤアシストグリップを採用しており、お子さまの安全な乗り降りが可能です。
一方、フリードの乗り込み口は地上から390mmです。シエンタと同様に高さはありませんが、シエンタと比較するとやや乗り込み口が高いといえるでしょう。
また、両側パワースライドドアが採用されており、ドアハンドルを少し引くだけで自動開閉します。
ハンズフリースライドドアも装着できますがオプションとなっています。
両車を乗り降りで比較すると、共に優れた乗降性能を持っているといえます。
ハンズフリースライドドアに関しては、シエンタが最上級グレードにおいて標準装備としています。そのほか、グレードGでメーカーオプションとしていますが、それ以外にはつきません。
一方、フリードはすべてのグレードでオプションとして存在します。
乗り込み口においても、両車大きな違いはみられませんでした。
シート構成
子育ての観点から、車内の移動性についても比較します。シエンタの車内は、車内高が1,300mmと高く、お子さまであれば立ったままの移動や着替えをしたりできます。しかし2列目がベンチシートとなっているため、ウォークスルーはできません。
一方、フリードは車内高が1,275mmとシエンタよりやや低いものの十分な高さがあります。また、6人乗りのタイプは2列目がキャプテンシートになっているため、1列目から3列目までウォークスルーが可能です。
両車のシート構成を比較すると、ウォークスルーできる点からフリードの方がおすすめできるでしょう。
キャプテンシートであればチャイルドシートを固定したままでも3列目シートまで移動できます。
荷室の違い
子育て世代にとって荷室の広さも車選びの重要なポイントです。
シエンタとフリードの荷室の広さは以下の通りです。
シエンタ | フリード | |
開口部高さ(mm) | 1,070 | 1,110 |
開口部地上高(mm) | 505 | 480 |
開口部最大幅(mm) | 1,265 | 1,080 |
ラゲッジスペース高さ(mm) | 1,105 | 1,255 |
開口部はフリードの方が40mm広く設計されています。また、ラゲッジスペースそのものの高さもフリードの方が圧倒的に高く作られています。
一方で、開口部の幅はシエンタの方が100mm以上も広く、3列目のシートを2列目の下に格納できます。よって、その分荷室を広く使える特徴があります。
しかし格納の際には2列目のシートを上げないといけないため、頻繁に3列目を出し入れする人にはあまり向きません。
フリードは、3列目シートに跳ね上げ式を採用しています。
折りたたむと荷室の上方の左右にシートがくることになるため、幅は狭くなります。3列目シートを頻繁に出し入れする場合は便利です。
関連記事:ホンダ フリードの燃費は?トヨタの新型シエンタと比較!
子育て目線で安全性能を比較!それぞれの特徴とは?
お子さまを乗せてドライブをする際、車の安全性能は確認しておきたいポイントです。
ここでは、シエンタとフリードの安全性能について紹介します。
シエンタの安全装備
シエンタの安全装備「Toyota Safety Sense」には、以下が含まれています。
- プリクラッシュセーフティ:対向車や歩行者を検知
- レーントレーシングアシスト:高速道路のクルージングアシスト
- レーンディパーチャーアラート:はみ出さないようにアラートで警告
- レーダークルーズコントロール:車間距離を取りつつ一定の車速を維持して走行
- アダプティブハイビームシステム:前方の車両光源を検出し、ハイビームをコントロール
- ロードサインアシスト:標識を検知すると通知
- ドライバー異常時対応システム:ドライバーの異常を検知して車両を自動的に停止
- プロアクティブドライビングアシスト:対象物に近づきすぎないように運転をサポート
- 発進遅れ告知機能:先行車・信号出遅れを告知
フリードの安全装備
フリードの安全装備「Honda SENSING」には、以下が含まれています。
- 衝突軽減ブレーキ:衝突を回避するように段階的なサポートを実施
- 誤発進抑制機能:操作ミスによる急発進を抑制
- 歩行者事故低減ステアリング:歩行者と接触・衝突を警告やハンドル操作で回避
- 路外逸脱抑制機能:車線からはみだしそうな時にハンドルをアシスト
- アダプティブクルーズコントロール:先行車に追従しつつ車線内を走行
- 車線維持支援システム:車線の真ん中を走行するようにハンドルをアシスト
- 先行車発進お知らせ機能:前走車の発信をディスプレイで通知
- 標識認識機能:道路標識を表示して通知
- 後方誤発進抑制機能:操作ミスによる後方誤発進を抑制
安全装備の違いを見てみると、クルーズコントロールが追従型になっていることや、車線維持システムにおいてハンドル支援がある点ではフリードが優れています。両車には十分な安全性能が備わっているため、自身の使用環境や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
まとめ
本記事では、シエンタとフリードの概要や機能性、安全性能などを紹介し比較しました。
シエンタとフリードは、コンパクトミニバンとして人気があり、子育てをしているファミリー層にも支持されています。
それぞれには特徴があるため、どちらが子育てに向いているかは一概にはいえません。乗り降りのしやすさや車内での移動性、安全性などの違いを整理し、自分や家族に適している方を選ぶとよいでしょう。