「ソリオは軽自動車ですか」といわれるのはなぜ?
スズキが製造・販売する自動車「ソリオ」を見て、コンパクトなボディから軽自動車と思われる人もいるでしょう。しかし、実際は普通車として販売されています。
この記事ではソリオの概要や軽自動車と間違えられやすい理由、ソリオの魅力、ソリオがおすすめの人などをご紹介していきます。
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INDEX
ソリオの概要
ソリオはスズキが製造・販売するコンパクトカーです。コンパクトなボディサイズでありながら広々とした車内空間が特徴で、後席は両側スライドドアになっています。
よく比較される車はトヨタのルーミー、ダイハツのトール、スバルのジャスティです。
ここでは、ソリオの歴史やスペックについて解説します。
ソリオの歴史
ソリオの歴史は、1999年に発売された「ワゴンR+」から始まります。軽自動車であるワゴンRから派生して、小型車として誕生した「ワゴンR+」は、その後「ワゴンRソリオ」という車名に変化し、2005年に現在の「ソリオ」という車名に変更されました。
現行型のソリオは2020年に発売され、「ソリオ」という車名では4代目のモデルです。また、ソリオの外装や内装に変更を加えた「ソリオ バンディット」という派生モデルも販売されています。
さらに、ソリオのOEM供給車が、三菱自動車「デリカD:2」です。OEM供給とは、自社で製造・販売している車を提供し、他社ブランドの車として販売することを指します。
ソリオのスペック(2020年モデル)
メーカー | スズキ |
車名 | ソリオ |
ボディタイプ | ワゴン |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,790×1,645×1,745 |
車両重量(kg) | 1,000 |
総排気量(cc) | 1,242 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 32 |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT |
カラー(全8種) | ・キャラバンアイボリーパールメタリック ・タフカーキパールメタリック ・メロウディープレッドパール ・フレイムオレンジパールメタリック ・スピーディーブルーメタリック ・スターシルバーメタリック ・ピュアホワイトパール ・スーパーブラックパール |
※紹介グレードは「HYBRID MZ」
ソリオのグレードは、「HYBRID SZ」「HYBRID MZ」「HYBRID MX」「G」の4種類です。「HYBRID SZ」では上記カラーに加え、ツートーンルーフのカラーが選べます。
また、「HYBIRD SZ」以外のモデルでは、は2WDと4WDを選択できるのが特徴です。
ソリオは軽自動車?
ソリオは普通自動車ですが、軽自動車と勘違いされやすい特徴があります。ここでは、ソリオはなぜ軽自動車と誤解されてしまうのか解説します。
スズキといえば軽自動車のイメージ
スズキは、軽自動車のラインアップが豊富なのが魅力のひとつです。歴史的に見ても、スズキは軽自動車を主体に販売してきたことがわかります。
スズキが製造・販売する軽自動車として挙げられるのが、「スペーシア」や「アルト」などです。スペーシアとアルトは、2023年4月時点の軽自動車新車販売ランキングで上位5位にランクインしています。
このことからも、スズキといえば軽自動車をイメージしてしまう人が多いと考えられるでしょう。
外観が軽自動車に見える
ソリオは、軽自動車にも多く採用されているトールワゴンタイプとして作られています。
同じスズキのスペーシアというトールワゴンタイプの軽自動車とサイズを比較した表が以下のとおりです。
スペーシア | ソリオ | |
全長 | 3,395mm | 3,790mm |
全幅 | 1,475mm | 1,645mm |
全高 | 1,785mm | 1,745mm |
ホイールベース | 2,460mm | 2,480mm |
車両重量 | 1,070~1,080kg | 960〜1,050kg |
荷室寸法(長さ×幅×高さ) | 2,155×1,345×1,410 | 2,500×1,420×1,365 |
乗車定員 | 4名 | 5名 |
※参考元:スズキ|ソリオ主要装備表 主要諸元表
ソリオの方が、スペーシアより全長が約40cm、全幅が約20cm大きいですが、全高はほとんど変わりません。軽自動車とほとんど変わらないサイズであることから、普通車ではなく軽自動車と勘違いする人が多いと考えられるでしょう。
ソリオ バンディットとは
ソリオ バンディットは、ソリオの派生モデルです。基本スペックの違いはほとんどありませんが、外観や内装に違いがあります。
ソリオのフロントはシンプルなつくりになっていますが、一方でソリオ バンディットは立体感のあるつくりになっています。また、内装の色は黒がメインで、インパネやドリンクホルダーの色はボルドーです。
ソリオよりスポーティーなつくりになっているため、車にスポーティーさを求める人にはおすすめの車でしょう。
ソリオの魅力
ボディのコンパクトさが特徴のソリオですが、ほかにもさまざまな魅力があります。軽自動車とほとんど変わらないサイズであれば、軽自動車を購入した方が良いのではと考える人もいるでしょう。
ここでは、ソリオの魅力について詳しくご紹介します。
運転しやすい大きさと広い車内空間
ソリオは普通車としてはコンパクトなサイズながら、全高は1,745mmと高さに余裕があり、圧迫感を感じにくいのが魅力です。
また、エンジンルームが短く運転席からの視界が良いため、初心者でも運転がしやすいでしょう。普通車の広い車内空間と軽自動車の運転のしやすさを兼ね備えた車といえます。
良好な使い勝手
ソリオは後席のドアにスライドドアを採用しています。そのため、狭い駐車場でも乗り降りや荷物の出し入れがしやすいのが魅力です。
また、後部座席は左右が独立して前後に165mmスライドできるだけでなく、最大56°リクライニングが可能です。後部座席でも快適に過ごせるでしょう。
さらに、助手席を前に倒せたり、左右別々にリヤシートを倒せたりとシートアレンジの自由度が高いため、広い車内スペースを無駄にせずに物を載せられます。収納空間が多く作られていることも魅力のひとつです。
全車標準装備品が充実
ソリオは全車にサイドエアバッグ・カーテンエアバッグなどの安全装備が標準装備されています。
また、オートエアコンも全車標準装備です。安全装備や快適装備が全車に標準装備されているため、どのグレードを選んでも快適に過ごせるでしょう。
ソリオはこんな人におすすめ
車の購入を検討している人の中には、自分に合う車がわからない人もいるでしょう。
ここでは、ソリオがおすすめの人についてご紹介します。
運転が苦手な人
ソリオは、車の運転が苦手な人におすすめの車です。安全装備が全グレードに標準装備されている安心感やゆとりのある車内空間で、運転が苦手だと感じている人でも快適に運転できるでしょう。
また、多くの荷物を載せられるため、子育て世代やファミリー層にもおすすめです。
燃費が良い車を使いたい人
ソリオは、燃費性能が高い車です。ハイブリッドかマイルドハイブリッドかを選べるのも特徴で、いずれも優れた燃費性能や走行性能を備えています。
ほかにも、アイドリングストップシステムやモーターアシスト、エコモードなどエコなドライブを意識したシステムがあります。
低燃費で環境にも配慮した車を選びたい人にはおすすめの車といえるでしょう。
まとめ
ソリオは軽自動車と間違えられてしまいがちですが普通車であり、コンパクトでも広い車内空間が魅力の車です。
2列シートの車なのに、3列シートのミニバンのような使い勝手の良さから「プチバン」とも呼ばれています。後席両側にスライドドアを採用し、多彩なシートアレンジや豊富な収納空間で車内空間を無駄なく使え、あらゆるシーンで使い勝手の良い車といえるでしょう。
人を乗せても、荷物を積んでも、人と荷物を組み合わせても便利に使えます。運転が苦手な人や優れた燃費性能を求めている人は、ソリオの購入を検討してみてはいかがでしょうか。