特別仕様車とは?本当にお得なの?メリット・デメリットについても解説!
近年「特別仕様車」や「スペシャルエディション」と名の付いた車が多くのメーカーから販売されています。
特別仕様車は通常のグレードよりも豪華な装備やボディカラーなどが施されている車ですが、購入に際して通常のグレードを購入するよりも本当にお得なのか気になるところです。
そこでこの記事では、特別仕様車の特徴や販売される理由を紹介するとともに、本当にお得か否かについても解説します。
また、特別仕様車を購入するメリットとデメリットも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
特別仕様車とは
特別仕様車とは、通常オプション装備に該当するパーツやグレードが高いナビゲーションシステムなどを装備した、ほかのグレードよりも特別感を感じられる車のことです。
特別仕様車にしか装備されない部品があるなど、車の魅力をさらに感じられるモデルとして高い人気があります。
新車が発売されて以降、2年から3年後に追加されるケースが多く、メーカーによっては「何周年記念車」といった限定モデルとして販売されることもあります。
特別仕様車が発売される理由
ここでは、特別仕様車が発売される理由を3つ紹介します。理由を理解したうえで、特別仕様車の購入を検討しましょう。
販売促進
特別仕様車が発売される理由の1つは、車の販売促進です。
特別仕様車は、販売台数が好調な車や、反対に販売台数が不調な車に対して採用される傾向があります。
また、特別仕様車が発売される時期も、新車発売から2年~3年程度経過した頃が多いです。
ほかにも、車の買い替えが多くなる夏や冬の季節に合わせて、特別仕様車を販売するメーカーもあります。
このように特別仕様車は、販売促進が必要となるケースで発売される傾向にあります。
限定モデルや記念モデル
各メーカーでは「発売から何周年」や「創業から何週年」などを記念して、特別仕様車を追加することがあります。
加えて、日本カーオブザイヤーの受賞記念など、特別なタイミングに応じて記念モデルを販売することもあります。
限定モデルや記念モデルは中古車市場でも高い人気が出る可能性もあり、リセールバリューの高さも魅力的です。
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旧型モデルの在庫整理
車は、一定期間でマイナーチェンジとフルモデルチェンジを実施することで、さらなる先進技術や装備が追加されます。
車によっては人気が出ずに生産終了になるケースも少なくありません。
生産終了モデルやモデルチェンジが近い車は、在庫整理を目的として特別仕様車を発売する傾向があります。
特別仕様車を購入することは本当にお得?
特別仕様車は、通常のグレードと比較して人気のオプション品や快適装備品が多数搭載されていますが、通常のグレードよりもお得なのか気になるところです。
通常のグレードを購入して、同様の装備品を付けたら同じ金額になるのではないかと考える人もいるでしょう。
結論としては、特別仕様車はお得といえます。
車によっては専用装備やアルミホイールが装備されることもあり、内外装にこだわりたい方にも通常グレードと比較してお得に感じるでしょう。
人気車の特別仕様車であれば、数年後に乗り替える際にも高い買取金額が提示されやすくなります。
ただし、車によって特別仕様車の中古車価格が異なるため、事前に確認しておきましょう。
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特別仕様車を購入するメリット
特別仕様車を購入するには3つのメリットがあります。特別仕様車を購入する際は、メリットを理解しておきましょう。
充実した快適装備やオプションを標準装備
特別仕様車には、通常グレードには追加されていない快適装備やオプションを標準装備しています。
通常グレードではオプションを追加して購入する必要がありますが、特別仕様車を選択すれば、自分が希望する装備が標準装備されているかもしれません。
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通常グレードにはない限定ボディカラー
車によっては、通常モデルでは選択できない限定カラーをラインナップしている可能性もあります。
限定カラーはほかの人や車と差別化できるポイントの1つです。
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リコール対象にはなりにくい
特別仕様車で販売されている車は、新車が発表されて以降、2年〜3年経過して販売されたものがほとんどです。
つまり、新車発売から2年〜3年経過していることで、発売当初に発表されていた不具合や初期不良も改善されており、リコール対象になりづらい可能性が高いです。
特別仕様車を購入するデメリット
メリットの多い特別仕様車の購入ですが、3つのデメリットも理解しておく必要があります。
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
標準装備にバリエーションがない
特別仕様車に装備されている部品や快適装備は、ある程度メーカーで選定されています。基本的に標準装備されている部品を取り外すことはできません。
人によっては使わない装備が特別仕様車に装備されている可能性も考えられます。
「特別仕様車を選んだものの、本来自分が求めていなかった装備を使いこなせていないため通常グレードで充分だった」と後悔しては、お得な購入方法だったとは言い難いでしょう。
ほかにも、通常グレードでは選択可能ですが、特別仕様車ではオプションの選択ができないケースもあるため、購入前に比較するのが大切です。
生産台数や購入タイミングが限られている
特別仕様車はいつでも販売されているモデルではありません。
メーカーによって発売される時期や目的が異なります。一般的には、モデルチェンジ前や販売促進のために特別仕様車が販売されることが多いです。
車によっては、台数限定や1ヶ月限定などある程度定められた時期と販売台数で発売されるケースもあります。
販売されている特別仕様車が人気車の場合、発売から短期間で販売終了となってしまう恐れも考えられるでしょう。
車によって値引き額が少ない可能性もある
特別仕様車は台数に限定があることや発売から間もない車ということもあり、値引き額が少ない可能性があります。
車によっては値引きなしで販売される場合もあるでしょう。
販売店でも、通常グレードと比較して充実したオプションがお手頃の価格で販売されているのを理由に、値引き交渉を上手く避けていることが考えられます。
大幅な値引きを狙った特別仕様車の購入は、場合によって上手くいかない可能性もあると頭に入れておきましょう。
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まとめ
特別仕様車はメーカーの販売促進や限定モデルとして販売されていることが多く、人気車であれば発売から数ヶ月で販売を終了する可能性も考えられます。
通常グレードよりも装備が充実していたり、特別カラーを選べたりと特別感を味わえるのが特徴です。
販売時期や台数が限られているということもあり、人気車の特別仕様車であれば、車を売却する場合でも納得できる買取金額が提示されやすいでしょう。
一方、標準装備にバリエーションがなかったり、値引きが期待できなかったりとデメリットもあります。
購入後に後悔しないように、特別仕様車を購入するメリットとデメリットを理解したうえで購入を検討しましょう。