【日産】マーチの歴代モデルを一挙紹介!40年愛された車が生産終了に
1982年に初代が登場し、40年にわたり日産の人気コンパクトカーとして愛され続けているのがマーチです。
その愛される理由は、可愛らしくファッション性の高いデザインや豊富なボディカラー、低価格、低燃費であり、幅広い層から支持を得ています。
ただし、残念ながらマーチは2022年に生産が終了してしまいました。
この記事では、マーチの初代から4代目までの歴代モデルの特徴や、40年にわたり愛される理由について詳しく解説します。
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【日産】マーチの歴代モデル
これまで日産は、初代から4代目までのマーチを販売してきました。
各モデルは洗練されたファッション性と広く受け入れられるデザインを特徴とし、幅広い層から支持を得ています。
ここでは、マーチの歴代モデルの概要や特徴について見ていきましょう。
【1982年~1992年】初代マーチ(K10型)
1982年にデビューした初代マーチは、K10型として10年間にわたり販売が行われました。
初代マーチは小型で取り回しがよく、ファッション性の高いハッチバックモデルです。
ニューベーシックカーをコンセプトとしており、イタリアのカーデザイナージョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手掛けました。
1983年には上級仕様車「マーチ コレット」が登場し、1986年には若い女性を対象とした「パンプス」もラインナップに加わりました。
また、モータースポーツ仕様も展開されています。
【1992年~2002年】2代目マーチ(K11型)
1992年に登場した2代目マーチのK11型は、初代に比べてより丸みを帯びたデザインが特徴です。
引き続きコンパクトハッチバックが採用され、後期型からはSRSエアバッグが標準仕様となりました。
トランスミッションはマニュアル、オートマチック、そしてCVTがラインナップされています。
ボディカラーは7色用意され、シート素材にはダブルラッセル、ベロア、トリコットが取り揃えられ、好みに合わせてカラーやデザインを選択可能です。
また、3ドアと5ドアの2つのバリエーションが用意されています。
メーターは大きめで見やすく、ラジオにはデジタル時計が組み込まれています。
オーディオについてはディーラーオプションで選択可能です。
【2002年~2010年】3代目マーチ(K12型)
3代目マーチのK12型は、2002年に登場し、2010年まで販売されました。
全体的に丸みを帯びたデザインが特徴で、カエル顔のフロントマスクは広く受け入れられるデザインです。
高いファッション性が特徴の多彩なボディカラーが用意され、幅広い層から支持を受けました。
「12SR」などのスポーティなグレードや、「ボレロ」といった特別仕様車もラインナップに含まれています。
コンパクトながらも十分な車内空間を確保し、リアシートを倒すことでラゲージスペースを拡張することも可能です。
【2010年~2022年】4代目マーチ(K13型)
2010年にデビューした4代目マーチのK13型は、丸形のヘッドランプやアーチ状のサイドウィンドウなど、3代目マーチに似たデザインを持ちながらも、より親しみやすく使い勝手のよい進化を遂げました。
それまでのマーチは国内で生産されていましたが、4代目マーチはタイで生産され、輸入される仕組みです。
「S」「G」「S プラムインテリア」「X Vセレクション」など、複数のグレードが展開され、エレガントな「ボレロ」やスポーツモデルの「NISMO」も登場しています。
また、欧州では「マイクラ」という名前で販売されています。
大型で見やすいメーター、十分な車内空間、充実した収納スペースが特徴です。
一部のグレードではリアシートを6:4で分割可能で、ラゲージスペースを拡大できます。
日産マーチが40年も愛された理由とは
マーチが40年も愛され続ける理由を明らかにすることで、その魅力を理解しやすくなり、自分に適した車かどうかの判断が容易になります。
ここでは、マーチが40年も愛された4つの理由について解説します。
低価格でお求めやすい
日産マーチが40年間にわたり初代から4代目まで愛されてきた主な理由は、比較的手頃な価格で手に入れやすいためです。
たとえば、4代目マーチのSグレードは128.9万円から販売されており、他のコンパクトカーと比較すると手ごろな価格帯に設定されています。
また、マーチは手頃な価格にもかかわらず、おしゃれなデザインや多彩なボディカラーがあり、車内スペースも広く確保されているのが魅力です。
4代目マーチは安全装備も充実しており、優れたコストパフォーマンスを誇っています。
燃費性能が高い
マーチが長年にわたり多くの人に受け入れられているのは、低燃費を実現している車種であることにより維持費の観点からも経済的であることが要因です。
4代目マーチは1.2リッターエンジンを搭載し、燃料消費率はWLTCモード (国土交通省審査値) で18.6~20.8km/Lです。※Gグレードの場合
優れた燃費性能により、長距離移動時のガソリン代や維持費を抑えられるため、多くのドライバーにとって合理的な選択肢の一つとなり、長年にわたり選ばれ続けています。
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ボディカラーが豊富にある
ボディカラーのバリエーションが豊富であることも、マーチが長年にわたり支持されている理由の一つです。
たとえば、4代目マーチは、以下の11色のボディカラーが用意されています。
・ナデシコピンク
・ダークブルー
・スプリンググリーン
・プレミアムホライズンオレンジ
・チタニウムカーキ
・ブリリアントホワイトパール
・ラディアント レッド
・ピュアブラック
・カプリブルー
・ブリリアントシルバー
・ナイトベールパープル
好みや用途に合わせてボディカラーを選択できます。
多彩なボディカラーは車を選ぶ楽しみを増やし、女性にも好評を博しています。
デザインが可愛らしい
マーチは、受け入れやすいカエル顔のフロントマスクが特徴的です。
全体的に丸みを帯び、可愛らしいデザインとなっています。
丸形のヘッドランプやアーチ状のサイドウィンドウなどが調和し、主張しすぎないデザインが飽きずに長く愛用できる要因となっています。
また、街中に馴染みやすいデザインで高いファッション性も兼ね備えているため、多くの女性からも支持を受けました。
内装も巧みに丸形を取り入れたデザインで、外装と統一感のある印象を与えています。
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日産マーチの中古車相場
マーチは新車でも比較的低価格な設定ですが、中古車市場ではさらに手頃な価格で購入が検討できます。
中古車の販売台数(初代~4代目まで)はカーセンサーやグーネットで1,000台以上と、どちらも非常に多いです。
そのため、自分の好みに合ったグレードやボディカラー、状態のマーチが見つかる可能性があります。
まとめ
この記事では、マーチの歴代モデルの特徴と40年にわたり愛される理由について解説しました。
マーチは、可愛らしくファッション性の高いデザインや豊富なボディカラー、低価格、低燃費などの特性により、40年以上にわたり幅広い層から支持を受け続けてきた人気のコンパクトカーです。
2022年に生産が終了したため新車での購入は難しいですが、中古車市場で入手できる可能性があります。
マーチに興味がある方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。