タイヤの空気圧は高速道路走行時には高めが良い?どのくらいがいいのか解説!
高速道路を走行する際には、正しいタイヤの空気圧を維持することが非常に重要です。
適正なタイヤの空気圧で走行することは、車の安定性、制動性能、燃費、タイヤの寿命に直接影響を与えます。
高速道路の走行ではタイヤの空気圧は高めが良いと言われていますが、本当なのか、なぜそうなのか気になる方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、高速道路の空気圧は高めが良いと言われている理由と、果たしてそれが本当なのかを解説しますので、ぜひご参考にしてください。
安全な方法での走行ができる状態で高速道路に乗りましょう。
関連記事:タイヤの空気圧を点検する意味は?適正ではない空気圧によるデメリットについて
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高速道路でのタイヤの空気圧は高めが良い?
タイヤの大手ブリヂストンによると、以下の回答がありました。
カーメーカーが決める車両指定空気圧に設定頂き、高速道路を走行する際に空気圧を上げる必要はありません。
尚、自然漏れによる空気圧低下を考慮して、車両指定空気圧を基準とし、0~+20kPaの範囲内で調整・管理することをお奨めします。
引用元:株式会社ブリヂストン
カーメーカーの決めた車両指定空気圧に設定すれば良いとのことですが、0〜+20kPaの範囲内が推奨されています。
関連記事:タイヤの空気圧はどれくらい?空気圧を測る方法とタイミングを解説
車両指定空気圧とは?
車両指定空気圧とは、自動車メーカーによって推奨される、特定の車両に適したタイヤの空気圧のことを指します。
安全性や走行性能を最適化する空気圧で、適切に維持することで、タイヤの寿命の延長、燃費の最適化、車両の操縦安定性の向上などにも繋がります。
車両指定空気圧は、以下のような場所で確認をすることが可能です。
関連記事:タイヤの空気圧はどうやって見る?確認方法や充填のやり方を解説
運転席のドアの内側
多くの車両は、運転席のドアの内側にタイヤの適切な空気圧が表示されているステッカーが貼られています。
マニュアル
マニュアルには、タイヤの適切な空気圧に関する情報が記載されていることがあります。ダッシュボードの中に眠っているであろうマニュアルを確認してみてください。
給油口付近
一部の車両では、給油口の内側にもタイヤの適切な空気圧が表示されている場合があります。
ガソリンを入れるついでに確認しやすいためです。
関連記事:タイヤの空気圧の単位多くない?kPaとかkgfとかの違いや換算方法を表付きで解説
なぜ高速道路ではタイヤの空気圧が高めが良いと言われているのか
ブリヂストンの見解では、車両指定空気圧を守ることが大前提でした。
しかし「高速道路ではタイヤの空気圧を高めに」という情報はよく耳にします。
それは、現在流通している「ラジアルタイヤ」が普及する前の「バイアスタイヤ」では、高速道路走行時にパンクやバーストを起こす危険性があったためです。
関連記事:タイヤバーストとは?起こった時の対策は?前兆や予防策もご紹介!
バイアスタイヤとラジアルタイヤの違い
バイアスタイヤは、タイヤのコード(補強材)の配置方法に特徴があります。
バイアスタイヤでは、タイヤのコードがビーズ(タイヤをリムに留める部分)から対角線上に斜めに配置されます。
この斜めの配置により、コード同士が交差することでタイヤの側方剛性が高まります。
バイアスタイヤは、比較的簡単な構造で、重い負荷に対しても強度を発揮することができます。
しかし、高速走行時に発生する発熱や燃費効率の低下が課題となることがあります。
一方、ラジアルタイヤは、タイヤのコードがビーズから直角に配置されます。
この配置により、タイヤの側方剛性が低下し、より柔軟に対応できるタイヤとなりました。
ラジアルタイヤは、高速走行時の発熱や燃費効率の向上、快適な乗り心地などの利点がある上に、バイアスタイヤに比べて軽量であり、ブレーキ性能や耐摩耗性も向上しています。
現在ではラジアルタイヤが主流です。
一部の特殊な用途やクラシックカーなどでバイアスタイヤが使用されることもありますが、一般的な道路走行向けのタイヤとしてはラジアルタイヤがほとんどを占めています。
タイヤの空気圧を高めがいいという意見はなぜ?
タイヤは日々少しずつ空気が漏れていきます。
空気圧を10%ほど高めに入れることで、空気が少し減って空気圧が下がったとしても安全になるように高めが良いという意見があります。
確かに、タイヤのことなどあまり気にしないので、日々の忙しさの中ではつい忘れてしまうことも多いかもしれません。
車両メンテナンスアプリなどでリマインドをしたら忘れることも減るでしょう。
関連記事:シーン別!ドライブの時に役立つおすすめアプリを紹介!
車両メンテナンスアプリ「ドライブオン」
ドライブオンは、車両のメンテナンスの時期になるとお知らせをしてくれるアプリです。
そのまま予約できるような機能もついているため、先に予約をしてしまえば忘れることもないでしょう。
この機会にぜひ、インストールしてみてはいかがでしょうか?
関連記事:ドライブオン(Drive On)とは?ダウンロード数圧倒的1位のカーメンテナンスアプリを紹介!
高速に乗る前のタイヤの空気圧の調整はなるべく直前に
高速道路は、通常の道路よりも速度が出る上に停車させにくいため、乗る直前にガソリンを入れ、空気圧の点検をすることが望ましいです。
高速道路に乗る前にガソリンスタンドなどがある場合
家を出てからインターチェンジまでの道中にガソリンスタンドや整備場があれば、ガソリンを入れて空気圧の調整をしておくと安心です。
なお、不備があって逆に空気が漏れているということがないように、なるべくセルフではなく人がいるガソリンスタンドを選ぶようにしましょう。
関連記事:タイヤの空気圧はガソリンスタンドで測れる?点検や補充方法を解説
高速道路に乗る前にガソリンスタンドなどがない場合
一方で、インターチェンジに入る前までにガソリンスタンドがない場合はついついそのまま高速道路に進入してしまいがちです。
高速道路に乗ってから最初のサービスエリアまでが近ければいいのですが、通常サービスエリアは50kmに1つを目安に設置されています。
もし近くにサービスエリアがない時には、50km近い距離を走行しなければならないケースもあります。
さらにサービスエリアによっては混雑してしまい、空気圧の調整をすると周りの目が気になってしまう場合もあります。
車の状態があまり良くないまま50kmを走行するのはリスクがあるため、前日、もしくはやや遠回りしても当日にガソリン補給とタイヤの空気圧の点検を行なった方がいいでしょう。
ちなみにパーキングエリアは15kmに1つを目安に設置されていますが、ガソリンスタンドがない場所がほとんどです。
走り慣れている道であれば、次のサービスエリアはどこらへんにあるのかわかるかもしれませんが、走り慣れていない場合、1つのサービスエリアを通過してしまうと50kmほど走行しなくてはならなくなるため、不安がある場合には早めのサービスエリアの利用がおすすめです。
関連記事:高速道路の合流が苦手な人へ!合流時の手順やコツなどをご紹介
まとめ
今回は、高速道路に乗るときのタイヤの空気圧について解説しました。
あくまで基準は車両指定空気圧ですが、やや空気が漏れることを考慮して、0〜+20kPaほどの範囲内で調整すると良いでしょう。
また、高速道路に乗ってしまうと50kmほどサービスエリアがないという状態になってしまいます。
不安を感じたら逃さずに停めて点検するように心がけましょう。
カーメンテナンスアプリ「ドライブオン」では、車両メンテナンスのリマインド通知だけでなくそのまま予約も可能です。
車を常に適正な状態にしておくためにも、ぜひインストールしてみてはいかがでしょうか。