ジェミニの「街の遊撃手」とはどういう意味?車界の遊撃手が絶滅?
先日のWBCでは日本が優勝し、野球界が大変な盛り上がりを見せました。
MVPには大谷翔平選手が表彰されるなど胸躍った方も多いでしょう。
しかし、野球ではショート(遊撃手)というとても大切なポジションがあります。
自動車業界でも遊撃手と呼ばれたジェミニという車が存在します。
今回は「街の遊撃手」について解説しますのでぜひ最後まで読んでください。
INDEX
街の遊撃手とは?
「街の遊撃手」とは、以前いすゞから販売されていた、「ジェミニ」という車のキャッチコピーです。
2代目ジェミニの頃に放映されていたCMでのカーアクションが話題となりました。
現在のようにCGや合成などを使うこともできない環境でのカーアクションは当時の視聴者に衝撃を与え、本当にそのような挙動ができたと思った視聴者もいたそうです。
日本国内だけでない放映を想定しているため、左ハンドルの車を使用しています。
そして実際に、東南アジアや、中南米で放映されました。
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メイキング
ジェミニとは?
ジェミニはいすゞから1974年に販売開始された、4ドアセダンと2ドアクーペの2モデルで展開された車種です。
アメリカではシボレー・シェベット、韓国ではセハン・ジェミニなどの名称で販売され、海外からの反応もよかった車です。
1985年、2代目ジェミニが販売されました。
先述の通り、「街の遊撃手」というキャッチコピーがド派手なカーアクションで話題となりました。
3代目ジェミニは1990年に販売開始、日本国内でも予想を上回る売れ行きで、アメリカでは月間1万台を超えるなど、逆に商品不足となりました。
しかし、1991年には、バブルの終焉とともに苦しい商戦と化しました。
1993年、4代目ジェミニが登場しますが、いすゞ自体は乗用車の生産から撤退しており、ホンダのドマーニからのOEM供給での販売となりました。
ただ、奇しくもホンダのシビックフェリオの人気に押され、販売台数はそこそこといった所でした。
1997年、ドマーニとともにフルモデルチェンジを行い5代目ジェミニが誕生しましたが、2000年に生産終了、ホンダのドマーニも2001年6月に販売終了しました。
なお、ジェミニは全日本ラリー選手権に5回優勝しています。
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絶滅寸前?
現在、ジェミニの流通台数は激減しており、絶滅寸前と言われています。
特に1980年代のモデルは激減しすぎて、中には200万円を超える価格で販売されてるモデルもあります。
デロリアンのようにファンが多いため、街の遊撃手は価値が高いのです。
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まとめ
今回は、「街の遊撃手」について紹介しました。
ジェミニだけでなく、過去の車は価格が高騰します。
最近生産終了したモデルも、今後のために大切に乗って歴史をつないでいきたいものです。
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