バックトゥザフューチャーの車デロリアンとは?維持費とタイムマシンの作り方を数式なしで解説!

デロリアンDMC-12は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」に登場したことでも知られる車です。

車の生産開始からすでに30年以上が経過していますが、2024年8月現在でもファンは多くいらっしゃいます。

可能なら、今からでもデロリアンDMC-12を購入したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、デロリアンDMC-12の歴史や購入方法、中古価格相場などについて詳しく解説します。
維持費も紹介するため、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。

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デロリアンの概要

「デロリアン」という名称は、1975年に設立された自動車製造企業の会社名から名づけられました。

DMC(デロリアン・モーター・カンパニー)

企業の正式名称は「デロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company Ltd.)」です。

DMCはジョン・ザッカリー・デロリアン氏が1975年10月24日に設立し、本社はデトロイト、製造工場は北アイルランドに所在していました。

エアロスミスの「Walk This Way」をモチーフにした同名曲で大ヒットしたヒップホップグループのRUN-D.M.C.やデトロイト・メタル・シティとはおそらく関係はありません。

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DMCの経緯

デロリアン氏はゼネラルモーターズ(GM)の副社長でしたが「自分の造りたい車を作る」といって会社を退職し、自ら社長となってDMCを立ち上げました。

デロリアンDMC-12が登場したのは1981年です。
なお、デザインはイジョルジェット・ジウジアーロ氏、メカニカル設計はロータス・カーズ社が担当しています。

DMC-12の初年度販売台数は約6,500台と好調でしたが、価格が当時の為替レートで約1,600万円と高額で製造品質の低さによるトラブルが多発しました。

その結果、翌年以降は販売不振に陥っています。

1982年10月には、デロリアン氏のスキャンダルが発覚して企業全体の経営が傾き、DMCは倒産しました。

そのため、DMCはDMC-12のみ製造・販売を行い、倒産しています。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にタイムマシン仕様で登場

夜、ドライブ

わすが1モデルで会社が倒産するという悲劇に見舞われたデロリアンDMC-12ですが、1985年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場した車であるため知名度が高く、多くのファンがいます。

なお、映画ではデロリアンDMC-12が過去や未来に移動できるタイムマシンとして登場しました。

企画当初は箱型のタイムマシンになるはずでしたが、自動車型にするというアイデアが人気を博し、映画のヒットとデロリアンDMC-12の知名度向に貢献しています。

ガルウィングドアを備えた個性的なフォルムとステンレス製のボディという未来的なフォルムが、タイムマシンという設定に説得力を与えたと考えられるでしょう。

映画でのデロリアンDMC-12は、パワーユニットとして原子炉を搭載しています。

時速140km以上で装置が作動するという設定で、速度を増すと車輪の跡が炎の線で表現される演出も人気となりました。
なお「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」では、生ごみを燃料にしています。

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デロリアン(DMC-12)の特徴とは

デロリアン in ユニバーサルスタジオジャパン
撮影地:ユニバーサルスタジオジャパン

デロリアンDMC-12には、数多くの特徴があります。詳しくは以下の通りです。

ガルウィング

ドアは2ドアのガルウィングを採用しています。
個性的なフォルムにガルウィングを装備した外観は、デロリアンDMC-12の大きな特徴といえるでしょう。

ボディ

ボディはステンレス製で、地がむき出しの無塗装となっています。
加工時のサンドペーパーによる傷も残ったヘアライン仕上げで、手入れはタワシだけで済むといわれています。

エンジン

搭載されているエンジンは、プジョー、ルノー、ボルボが共同開発した2.8ℓV型6気筒のSOHCです。
ミッションは3速ATと5速Mがラインアップされていました。

最大出力135ps、最大トルクは22.9kgmで、最高速度は209km/hです。

このように、デロリアンDMC-12は、ドア、ボディ、エンジンが個性的な車であることがわかるでしょう。

デロリアン(DMC-12)を入手する方法

デロリアンDMC-12は、日本国内でも入手することが可能です。

ただし、近年の排出ガス規制や衝突安全基準はクリアできないため、中古車販売店もしくは、個人売買で購入する必要があります。

中古車として販売されている価格の相場ですが、1,000~1,500万円ほどです。

デロリアンDMC-12は年式が古い車ですが、新車価格が高額であったことや、一部のファンから人気があるなどの理由で高額に設定されています。

車両価格が気にならないのであれば、国内の中古車販売店でも取り扱われているため、実はそこまで入手は難しくありません。

今からデロリアンDMC-12を入手したいと考えている人は、ネットの中古車検索サイトや、個人間の中古車売買サイトなどで確認するとよいでしょう。

個人売買での購入を検討している場合には、ネットオークションサイトの利用をおすすめします。

ただし、通常のネットオークションと同様にトラブルに巻き込まれるケースもあるため、代行業者やオークションの提供会社が安心できるか、事前にチェックしておくことが大切です。

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デロリアン(DMC-12)を維持するためにはどういった費用が必要?

デロリアンDMC-12を維持するためには、どのような費用が必要になるのでしょうか。
ここでは、燃費や壊れた際の修理費用について紹介します。

ただし、あくまでも目安であるため、参考程度に留めるようにしてください。

登録・車検費用

まずは、登録・車検時に必要となる費用から見ていきましょう。
デロリアンDMC-12も、通常の中古車と同様に登録・車検を行う必要があります。

実際の費用は状況によって異なりますが、ここではノーマル車両の登録と車検に関する費用について紹介します。

  • 自動車税(1年):51,000円
  • 自動車重量税:45,000円
  • 予備検査:45,000円
  • 印紙代:700円
  • 自賠責保険料:35,390円

合計:177,090円

任意保険は月に10,000円前後と考えておけばよいでしょう。

ただし、型式不明で古い車であるため、車両保険は拒否される可能性があります。

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燃費・オイル交換

続いて、登録と車検が完了してデロリアンDMC-12を所有した後の費用です。
燃費ですが、ハイオクで6~7km/Lは走るとされています。

オイル交換はおよそ年に1回が目安です。1回あたり約7Lを交換します。

費用や燃費を総合してみると、同クラスの排気量車と同程度の維持費になると考えてよいでしょう。

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修理代

ただし、故障した際の修理代は、近年で販売されている車よりも高額になる可能性があります。

デロリアンDMC-12は30年前に開発された車であるためパーツが少なく、故障した場合は、修理が大がかりになることも少なくありません。

また、古い部品を使用していることから、ボディの腐食や電装系のトラブルも発生しやすいといえます。

故障した箇所によっては、100万円以上の費用がかかるでしょう。

いずれにしても、デロリアンDMC-12の購入を検討しているのであれば、高額な維持費がかかります。

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タイムマシンは作成可能なのか?

デロリアンDMC-12はタイムマシンとして登場しましたが、それができるのかというと、現時点での物理学の枠組みでは、タイムマシンの実現は非常に困難で、多くの理論的・技術的な課題が存在します。

タイムトラベルやタイムマシンのアイデアは、相対性理論や量子力学に関連するいくつかの理論で探究されていますが、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

特殊相対性理論

1905年、アルベルト・アインシュタインが発表した理論で、速く動くほど時間の流れが遅くなることを発見し、特殊相対性理論を発表しました。

電車の中でボールを真上に投げると、電車の中の人からは垂直運動に見え、電車の外からは放物線を描くように見えます。
同じ時間で違う距離の運動をしていることから、研究が始まり、理論として発表されました。

一般相対性理論

特殊相対性理論を突き詰めて行き、重力、加速度が時間や空間に与える影響を理論として1915年に一般相対性理論として構築しました。

タイムマシンを作るには、一般相対性理論の中でも光速度不変の原理、重力による空間の歪みが重要です。

時間と空間は密接に関連しており、強力な重力場が時間の進行を遅らせることが示されています。

理論的には、「ワームホール」と呼ばれる空間のショートカットを利用することで、過去や未来に移動することができるかもしれません。

しかし、これにはワームホールが安定であることや、その存在が証明される必要がありますが、現在のところどちらも実現していません。

光速度不変の原理

光の速さは299,792,458m/s、およそ30万km/sですが、これはあらゆるものの運動の速さの限界とされています。

どのような体系でもこれは変わらず、光速度不変の原理といい、光の速さにどんなに近づいても超えることはできません。
光速度不変の原理では、光の速さに近づくほど、時間の流れ遅くなり、質量は大きくなります。

物理学的には未来には行ける

例えば、光の速さの99%まで加速することに成功すれば、時間の流れは約1/7となります。

そのような運動をする物体で1年間移動をすると、その間に世間では7年の月日が流れているため、6年先の未来に行くことが物理的には可能です。

このことは、熱力学の第二法則により、時間は一方向に進むとされていることと関係しており、時間の矢と呼ばれます。

これに反する時間の逆行は、宇宙全体のエントロピーが減少することを意味し、現実の世界では観測されていません。

また、質量の非常に大きい物体(例えばブラックホールなど)の近くでは時間の流れが遅くなります。
そのような場所にしばらく滞在していると地球上では何年も経っているでしょう。

しかし、技術的な問題で、人間の質量をもつ物体を光速に近づけるような動力源の完成はまだできていません。

問題は過去にどう行くか

未来に行く方法は分かりましたが、問題は不可逆運動ということであり、過去に戻れないことです。

現状は、「過去には戻れない」という意見が主流ですが、一般相対性理論と重力量子論を合体させた、「超ひも理論」を使えばいけるのではないか、という意見もあります。

重力量子論が未完成である以上、超ひも理論も未完成なため、可能性はあり得るかもしれません。

もしタイムトラベルが可能になった場合、過去に戻って自分の過去を変更することが可能となり、パラドックスが生じる可能性があります。

例えば、親殺しのパラドックスなどは未解決ですし、「過去ではなく違う世界線(パラレルワールド)に行った」という意見が現状の主流なようです。

まとめ

デロリアンDMC-12は30年以上も前に開発された車ですが、映画でタイムマシンとして使用され、多くの人に認知されました。

人気が高い要因には、知名度の高さだけではなく、ガルウィングやボディ、エンジンなどが個性的であることが挙げられるでしょう。

魅力の多い車ですが、購入する際には費用面に注意する必要があります。

購入時だけではなく、購入後の維持費も高額になることが予想されるため、長く乗り続けたいと思っている人は、それなりの資金を用意しておく必要があるでしょう。

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