エンジンの歴史はいつから始まったのか?年代別ごとに見る発展を解説

自動車におけるエンジンの歴史はいつ頃始まり、どのような発展を遂げてきたのでしょうか?

今回は、自動車が初めて登場した当時から現代に至るまでのエンジンの歴史について解説します。

年代別に見るエンジンの移り変わりや日本に輸入された後の紆余曲折、ガソリン以外に注目を集めている燃料についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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エンジンとは?

エンジン

エンジンは自動車を動かすために重要な装置で、日本語では「内燃機関」と表現されることが一般的です。

現在、主流のガソリンエンジンでは装置の中で熱を起こし、それを使って発生させた力で自動車を動かします。

動力源には複数の種類があり、動力源の種類や活用方法によってパワーやスピード、燃費のよさに違いが出る仕組みです。

近年では、動力源の違いによる環境への影響にも注目が集まっています。

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年代ごとに見るエンジンの歴史

次に、エンジンの歴史について見ていきましょう。

自動車の歴史は18世紀後半にまで遡ります。

最初は蒸気を使った自動車向けのエンジンが開発され、その後、現在も使われているガソリンを燃料としたエンジンへと移行していきました。

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始まりは蒸気自動車から

蒸気バス

自動車は1769年、フランス人のニコラ=ジョゼフ・キュニョーにより発明されました。

1769年といえば日本では江戸時代、西洋ではちょうどナポレオンの生まれた年です。

当時、自動車は人ではなく大砲を運ぶための道具でした。
時速は最大でも10kmほどだったといわれています。

世界初の自動車のエンジンには蒸気機関が使われており、蒸気で動く自動車は必要な機材の関係上、どうしても巨大になってしまうことが問題でした。

また、まだ発展途上の動力であったため、事故の発生率も高かったようです。

それでも研究を重ねた結果、技術は進歩し、1830年前後にはロンドンで人を乗せるための蒸気バスが走り始めます。スピードも馬と同程度の時速20kmまで出るようになりました。

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カール・ベンツによりガソリン車が普及

19世紀

馬車業界と利権を巡って衝突しながらも、蒸気エンジンを使った自動車は少しずつヨーロッパの人々の間に浸透していきます。

しかし、蒸気エンジンは小型化や手入れが難しいという問題点を抱えていました。
そこで、1800年中頃からは別の動力を使ったエンジンの開発にも注目され始めます。

1884年にはガソリンを動力としたエンジンの開発に成功、1886年にはガソリンで動くエンジンを搭載した自動車の特許をカール・ベンツが取得しました。

カール・ベンツの開発した自動車は1888年から販売が開始され、自動車の普及に大きく貢献したと考えられています。

当時はまだ「エンジンをかける」という動作に、大変力が伴う時代でしたが、この問題も20世紀初旬には解決し、ガソリンで動く自動車は一気に大衆化していきました。

実はガソリン車より歴史の古い電気自動車

蒸気とガソリンのほかに、電気を動力としたエンジンの開発も並行していました。

19世紀前半には電気で動く自動車が開発され、19世紀後半には販売もされていたのです。

時速100kmの壁を初めてクリアしたのは、実は蒸気でもガソリンでもなく電気を動力としたエンジンでした。

しかし、当時はバッテリー駆動力が低く、電気自動車はガソリンで動く自動車に比べ、長い距離を走ることができませんでした。

大手自動車メーカーが多かったアメリカでは、土地が広いこともあり、エンジンの燃料としてガソリンに軍配が上がります。

電気で動くエンジンは、蓄電における問題点を解決することができた21世紀になって、再度注目されることとなりました。

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日本におけるエンジンの歴史

苦戦を強いられる国産車

自動車が発明されたとき、日本は江戸時代で鎖国をしていました。
そのため、日本における自動車と自動車エンジンの歴史は西洋に比べてやや遅くなります。

日本に自動車が初めて輸入されたのは1898年で、ドイツでカール・ベンツがガソリン車の販売を開始して10年ほど経った頃のことです。

その数年後には「山羽式蒸気自動車」という蒸気エンジンを使った国産自動車が開発され、数年後にはガソリンエンジンの国産自動車も開発されます。

しかし、エンジン以外の技術力不足により、一般化には至りませんでした。

国産車の一般化を目指し国内企業も力を尽くしますが、西洋諸国のパワフルな生産方式の前に、長い間苦戦を強いられます。

トラックを中心に、ガソリンエンジンを使った国産車が安定して市場に出回り始めたのは1930年代で、トヨタ自動車や日産自動車の前身となる企業が設立されてからのことでした。

それでも、この時代にはまだ国産の乗用車は販売できていません。

戦後花開く自動車産業

日本において、自動車関連の産業が花開くのは戦後になってからです。

ノックダウン方式の請負先として、日産自動車がイギリスのオースチンと日野自動車がフランスのルノーと手を組むなど、多くの日本企業が海外の主要な自動車メーカーと提携しました。

これにより、国内での開発力や技術力が格段に上がります。

1955年には、トヨタ自動車が日本で初めて国産の乗用車を販売します。

その後、高度経済成長期にかけて、日本は小型車の生産と販売を武器に、世界の市場でも活躍するようになりました。

大きな転換点となったのが、1970年代前半のオイルショックです。

エネルギー不足の危機に直面したことにより、西洋車における全体的に大型で燃費が悪い点が問題になりました。

そのタイミングで、日本は低燃費のエンジンを発表します。
西洋の製品とは異なり、小回りが利く省エネ路線の日本車は、一気に注目を集めるようになりました。

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現代におけるエンジンの変遷

フランス

2015年以降「SDGs」という言葉を耳にする機会が増えています。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能かつよりよい未来を目指すための世界的な目標です。
代表的な17の項目の中にはエネルギーに関する項目もあり、自動車業界も無関係ではありません。

CO2の排出量の多いガソリンエンジンに替わる新しいエンジンの開発も、日々行われています。

環境に配慮したエンジンを搭載する自動車は、以下の通りです。

ハイブリッド自動車

ハイブリッド自動車はガソリンを使ったエンジンのほかに、電気で動かすモーターも動力として取り入れた自動車です。

ガソリンだけで動いているわけではないため、燃費がよくCO2の排出量も抑えられます。

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ディーゼルエンジン

ディーゼルエンジンは、ガソリンの代わりに軽油を燃料としたエンジンです。

ガソリン車よりも燃費がよいことが特徴ですが、かつてはCO2とは異なる有害物質が排気ガスに含まれるなどの問題もありました。

しかし、その部分を改良した「クリーンディーゼル」が開発されてから、さらに注目を集めています。

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電気自動車

ev給電イメージ

電気のみで走る自動車で、エンジンではなくモーターで走るため充電が必要になります。

電気自動車はCO2を排出することがなく、走行時の音も静かです。

走行距離の短さや価格面でまだまだ発展途上ですが、環境問題の対策に取り組む上で非常に注目されています。

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まとめ

この記事では、自動車におけるエンジンの歴史について説明しました。

自動車のエンジンはいつ頃開発されどのような発展を遂げてきたのか、また、どのような問題をクリアしてきたのかについて理解することで、現在のトレンドへの興味・関心も高まります。

自動車の動力がどのように変化していくのか、今後も目が離せません。

この記事を書いた人

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