普通車の車検費用はどのぐらい?相場や車検費用に関する豆知識をご紹介
車を所有する上で、定期的に車検を行う必要があります。
車検には、どれくらいの費用がかかるのか気になる人も多いでしょう。
車の所有年数が長いほど車検の費用が高くなる傾向にあります。
車検の費用が高くなる場合、まとまったお金が必要になるため事前に把握しておきたいところです。
そこで今回は、普通車の車検費用はどのぐらいかかるのか、相場や車検費用に関する豆知識を紹介します。
普通車を所有しており車検の費用について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
関連記事:車検に必要な時間はどれくらい?時間を短縮するポイントを紹介
関連記事:車検の見積もりにかかる時間や車検の見積もりの必要性について解説
INDEX
そもそも車検とは?
車に乗り続けるには車検を行う必要がありますが、そもそも車検の目的とは何なのか、必要性や費用内訳について解説します。
車検の目的
車検の正式名称は「自動車検査登録制度」といい、車が保安基準を満たしているか検査する制度です。
検査の狙いとしては車の機能が正常に作動しているのか、排気ガスの規定が基準を満たしているのかなど、安全性や公害防止性能を検査することにあります。
なお、基準に満たない場合は整備した上で、再検査を受けなければなりません。
車検費用の内訳
車検費用の内訳は以下の3つに分けられます。
- 法定費用
- 車検基本料
- 整備費用
法定費用
法定費用は、道路交通法に定められた費用で「自賠責保険料」「印紙代」「自動車重量税」の3つです。
法定費用はどこで車検を受けても、同額の料金が発生します。
車検基本料
車検基本料とは、24ヶ月定期点検や車検代行、メンテナンスなど車を検査する際に発生する費用です。
車検を行う業者の利益も含まれており、法律による価格の定めはありません。
依頼する業者によっても車検基本料は変動するため、車検費用を安く抑えたい人にとっては、車検基本料が安い業者を探し出すことがポイントになります。
整備費用
整備費用は部品に異常や大きな劣化があり、取り換えを行った際に発生する費用です。
どの程度の整備が必要になったかで費用に差が出ます。
車は走行距離が長くなるほど各部品の摩耗や劣化が進行しやすく、状態によっては複数箇所を交換しなければならないケースもあるでしょう。
交換する部品が多ければ、それだけ費用が高くなります。
普通車の車検費用の相場
車検費用の相場について、各業者の平均費用を一覧表にしました。
◆業者ごとの車検費用の相場
普通自動車 1t | 普通自動車 1~1.5t | 普通自動車 1.5~2t | |
ディーラー | 約90,000円~ | 約90,000円~ | 約100,000円~ |
カーショップ | 約50,000円~ | 約60,000円~ | 約70,000円~ |
ガソリンスタンド | 約50,000円~ | 約60,000円~ | 約70,000円~ |
整備工場 | 約90,000円~ | 約90,000円~ | 約100,000円~ |
ディーラーは、各メーカーの専門知識に特化しており、品質やサポート体制が整っているため高額な傾向にあります。
また、部品交換において、メーカーの純正部品を使用する点も費用が高い要因に1つです。
カーショップの特徴は部品の品揃えが豊富かつ足を運びやすい点にあり、車検費用も比較的安く抑えやすいでしょう。
一方、ディーラーと比べて検査設備が整っていない点や、整備士のスキルが店舗によって差が出やすい点に注意が必要です。
ガソリンスタンドはカーショップ同様足を運びやすく、土日祝日も営業しているため利便性が高いといえます。
一方、すべてのガソリンスタンドが車検に対応しているわけではなく、別途、整備工場へ依頼するケースもあるため確認するようにしましょう。
整備工場の大まかな相場はディーラーと同じですが、実際は多少安く抑えられる傾向にあります。
ただ、整備工場は店舗によって整備士のスキルが異なる点は、ディーラーに劣るでしょう。
国から認可を受けた指定工場であれば、整備スキルの基準を満たしているため安心です。
車検費用が変動する原因とは?
続いては、車検費用が変動する原因について見ていきましょう。
車のサイズや排気量による変動
車検費用が変動する理由として、まず挙げられるのが車のサイズや排気量による変動です。
軽自動車〜特大車までサイズが分類されており、それに比例して費用が異なります。
例えば法定費用に含まれる自動車重量税は、車の重量が大きいほど税額が高いです。
走行距離と使用年数による変動
車の走行距離と使用年数が長ければ長いほど、車検費用が高くなる傾向にあります。
長く使えば使うほど、各部品の劣化による取り換え交換が必要になるからです。
目安として、走行距離が10万kmを超えた車の場合、車検費用が相場より高くなるでしょう。
依頼する業者による変動
車検は依頼する業者によっても費用が変わります。
ディーラーは品質の高さやサービスの充実性に優れていますが、そのほかの業者より相場が高いです。
安さを重視する場合、カーショップやガソリンスタンドに依頼しましょう。
また、ガソリンスタンドではキャンペーンを行っていることもあるため、タイミングが合えばより安く抑えられるかもしれません。
普通車の車検費用について知っておくべきこと
最後に、普通車の車検費用について事前に知っておくべきこととして「車検費用を抑える方法」と「支払方法」に着目して解説します。
車検費用を抑える方法
車検費用は高額になりがちなため、できる限り安く抑えたいと思う人は多いでしょう。
車検費用を抑える方法として、主に以下が挙げられます。
- キャンペーンや割引を上手く使う
- 相見積もりを取って車検費用が安い業者を選ぶ
- 車検の点検項目や整備範囲を見直す
車検費用は早めに予約したりWebで予約したりすることで、割引を受けることが可能です。
いくつか業者を調べてみて、何か特典がないか調べてみましょう。
また、複数の業者に見積もりを取って比較することが大切です。
車検はディーラーに依頼するよりも、カーショップや整備工場で依頼する方が安く済む傾向にあります。
車検を検討する際はいくつかの業者に相見積もりを取り、価格を少しでも抑えるようにしましょう。
応用編として、ほかの業者で取った見積もりを持参して、値引きを交渉する方法もあります。
そのほか、車検の依頼業者を検討するにあたって、費用の内訳をしっかり確認することで、必要のない部品交換や整備範囲の見直しが可能です。
何が必要なのか相談しながら費用の調整を行いましょう。
支払方法
車検の支払方法は以下の3つがあります。
- 現金払い
- クレジットカード払い
- 車検ローン
法定費用は現金払いのみ可能なケースが多いため、法定費用分の現金は用意しておきましょう。
クレジットカード払いは、手元に現金がなくても車検を受けられるだけでなく、ポイントも貯まるためおすすめです。
ただ、クレジットカードに対応していない店舗もあるため、事前に確認するようにしましょう。
一括で支払えない場合、車検ローンを組むことも可能です。
車検ローンの種類は、ディーラーと提携しているローン会社や銀行のマイカーローンなどが挙げられます。
一方、ローンは金利が発生するため、あくまで最終手段として考えておいた方がよいでしょう。
まとめ
今回は、普通車の車検費用の相場や費用に関する豆知識を紹介しました。
車検費用は車のサイズや走行距離、使用年数などによって変わります。
また、車検を依頼する業者によっても変動するため事前の確認が大切です。
費用を少しでも抑えたい場合、キャンペーンの活用や早めの予約を心がけましょう。
車検を依頼する業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取って比較をした上で、自分に合った業者に依頼しましょう。