チャイルドシートの洗い方は?汚れる原因や洗う際に準備するものをご紹介
6歳未満のお子さまを車に乗せる際は、チャイルドシートを使用することが道路交通法によって定められています。
警察庁とJAF(一般社団法人日本自動車連盟)が合同で行った全国調査(調査期間:令和4年4月22日から令和4年6月30日)によると、74.5%の人がチャイルドシートを使用して6歳未満のお子さまを車に乗せていることが分かりました。
多くの人が利用しているチャイルドシートですが、チャイルドシート利用者の中には、「チャイルドシートに付着した汚れが気になるけど、どのように手入れをすればいいのか分からない」と困っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、チャイルドシートを洗う際に準備するものや、チャイルドシートの洗い方を紹介します。
関連記事:子どもを助手席に乗せてもよいのは何歳から?正しいチャイルドシートの利用方法を解説
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チャイルドシートは洗ってもよい?
2023年7月現在、販売されているチャイルドシートの多くは、チャイルドシート本体へさまざまなパーツを取り付けたり、取り外したりできる構造です。
さらに、取り付けや取り外しができるパーツの多くは、専門的な知識や道具がなくてもお手入れ可能な素材で製造されています。
つまり、チャイルドシートは簡単に洗えるように作られており、洗ってもよいのです。
定期的に洗うことで、お子さまは常に清潔なチャイルドシートを使用できます。
チャイルドシートを洗う前には、取扱説明書をよく読み、取扱説明書に記載されている注意事項を把握することが大切です。
また、チャイルドシートの各パーツを洗う際も、取扱説明書に記載がある洗濯時の注意事項を遵守しましょう。
取り外して洗えるパーツ
取り外して洗えるチャイルドシートの主なパーツは、以下のとおりです。
- シートカバー
- インナークッション
- 肩パッド(肩ベルトカバー)
- 幌(サンキャノピー)
- 本体
チャイルドシートによっては、上記パーツの一部のみ取り外し可能な製品や、パーツが装備されていない製品があります。
洗えるパーツに関しても、取扱説明書等で確認するとよいでしょう。
作業前に必ず取扱説明書を読み込む
チャイルドシートの各パーツの取り付け・取り外しを行う際は、事前に取扱説明書を必ず読み込み、取扱説明書に記載されている注意事項を把握しておきましょう。
また、チャイルドシートの各パーツを洗う際も、取扱説明書に記載がある洗濯時の注意事項等は遵守することが大切です。
チャイルドシートが汚れる原因
チャイルドシートは、さまざまな原因で汚れていきます。
ここでは、チャイルドシートが汚れる原因を確認しましょう。
食べこぼし・飲みこぼし
チャイルドシートが必要となる年齢のお子さまであれば、家で食事をしていても食べこぼしや飲みこぼしをすることがまだまだ多いのではないでしょうか。
そのため、動いている車の中でお菓子を食べたりジュースを飲んだりすれば、食べこぼしや飲みこぼしをして、チャイルドシートが汚れてしまいます。
よだれ・汗
お子さまのよだれや汗もチャイルドシートが汚れる原因の一つです。
よだれに関しては、お子さまの成長と共に減少するでしょう。
汗に関しては、お子さまと切っても切り離せない汚れです。
特に夏場は汗をかく機会が増えるので、汚れやすくなります。
泥・砂・土
車に乗る際、お子さまの服や靴に付着した泥や砂、土をすべて落としきることは難しいです。
そのため、泥や砂、土もチャイルドシートの汚れの一因となります。
カビ
チャイルドシートに付着している白っぽい汚れや黒っぽい汚れは、白カビや黒カビが発生したことによる汚れの可能性があります。
カビはお子さまの健康を損なう要因になるため、注意が必要です。
ダニ
お子さまの食べこぼしや飲みこぼし、そしてチャイルドシートに付着したお子さまの汗や落ちた髪の毛等をエサにして、ダニが繁殖する可能性があります。
ダニもチャイルドシートの汚れの一因です。
関連記事:チャイルドシートを助手席につけると危険?シートの種類別の設置する位置を紹介
チャイルドシートを洗う際に準備するもの
チャイルドシートを洗う際は、以下の用具を準備するとよいでしょう。
- 掃除機
- 雑巾(タオルや着古したTシャツ等、水拭き・乾拭きができるものでも可)
- 歯ブラシ
- 竹串(隙間に溜まっているゴミをかき出せる棒状のものでも可)
- 綿棒
- メラミンスポンジ
- 中性洗剤
- 洗濯ネット(洗濯機で洗えるパーツがある場合)
- 粘着カーペットクリーナー
- 消毒用アルコールスプレー(カビ汚れがある場合・除菌したい場合)
- 消臭スプレー(ニオイが気になる場合)
- 重曹(お子さまの肌が触れるパーツに洗剤を使用するのが不安な場合)
- セスキ炭酸ソーダ(重曹では落とせない汚れがある場合・洗いながら消臭をしたい場合)
- クエン酸(オシッコのニオイが気になる場合・除菌したい場合)
チャイルドシートの洗い方
チャイルドシートの洗い方の手順を解説します。
パーツを取り外す
取扱説明書を熟読し、注意事項に気を付けながら取り外せるパーツはすべて取り外しましょう。
洗い終えてからパーツを取り付けるのが不安な方は、取り外す前にパーツの取り付け方が分かる写真をスマートフォンで撮っておくのがおすすめです。
チャイルドシート本体の掃除
取り外し可能であるパーツをすべて取り外したチャイルドシート本体は、掃除機を用いてゴミを吸い取りましょう。隙間や細かい溝に溜まっているゴミは、竹串や歯ブラシ等を用いてかき出します。
掃除機でゴミを吸い取ったら、雑巾で水拭きを行いましょう。
隙間の汚れには水でぬらした綿棒が有効です。
カビ汚れが付着している場合は、消毒用アルコールスプレーを使用しカビ汚れを落とします。
チャイルドシート本体の汚れを落とせたら、雑巾でしっかり乾拭きして、水分が残らないようにしましょう。
カバー類を洗う
シートカバー等のパーツは、一般的に洗濯ラベルが付随しています。
洗濯ラベルの表示に則って、洗濯機や手洗いでシートカバー等を洗ってください。
取扱説明書に記載されている、「漂白剤の使用不可」「他の衣料品と分けて洗う」「乾燥機の使用不可」等の注意事項は必ず守りましょう。
洗濯機で洗える場合は、洗濯ネットを用いるとシートカバー等に与えるダメージを抑えられます。
食べこぼしや飲みこぼし等のこびりついた汚れがある場合は、歯ブラシでこびりついた汚れを落としたりつけ置き洗いをしたりする等、予洗いをするとよいです。
クッション部を洗う
クッション部は、最初に粘着カーペットクリーナーを用いて、髪の毛等の付着したゴミを除去します。
クッション部が本体から取り外せないタイプのチャイルドシートは、付着ゴミを除去してから掃除機でさらにゴミを吸い取り、最後に水拭きを行いましょう。
本体から取り外せるクッション部は取り外して洗いますが、洗濯機で洗うと傷むおそれがあります。
そのため、手洗いをするのがおすすめです。
その際、力を入れてゴシゴシ洗うことは控えましょう。
優しく手洗いした後、しっかりとすすぎを行いますが、脱水は軽めが推奨されています。
陰干しで乾燥
洗い終えたシートカバー等の各パーツは、風通しのよい日陰で型崩れしないように形を整えて、十分に乾くまで干しましょう。
まとめ
チャイルドシートには、お子さまの食べこぼしやよだれ、汗等さまざまな原因で汚れが付着します。
チャイルドシートの多くは、各パーツの取り付けや取り外しが容易にできる構造になっているため、定期的に洗うことで清潔な状態を保てます。
今回紹介したチャイルドシートの洗い方を参考にして、お子さまが車内で快適に過ごせる環境を整えましょう。