産後の運転はいつからできる?目安や注意点を解説

妊娠前は運転をしていた人でも、妊娠中や出産前の運転は控えている人もいるでしょう。
妊娠中や出産前は体調が変化しやすく、できる限り体に負担をかけないことが大切です。

では、産後の場合どのくらい経てば運転してもよいのでしょうか。

この記事では、産後に運転できる時期を解説します。

併せて、運転時の注意点についても触れるため、産後に運転する予定がある人は参考にしてください。

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産後に運転する時期の目安

赤ちゃん

出産直後は体調が安定せず、集中力を保ちづらいことから一般的に運転は難しいとされています。
では、産後に運転できる時期の目安はどれくらいなのでしょうか。

ここでは、産後運転を再開する際に目安になる時期を解説します。

2週間検診時に運転しても大丈夫?

出産を終えた後にすぐ控えているのが2週間検診。
生まれたばかりの赤ちゃんを連れて初めての外出となる場合も多いでしょう。

その際、自分で車の運転をしても大丈夫なのでしょうか?

産後6-8週間は産褥期(さんじょくき)と呼ばれ、安静に過ごした方が良いとされています。

産褥期は10ヶ月かけて妊娠に適応してきた体が徐々に妊娠前に戻る時期で、大きな負担がかかっているため運転するのは危険です。

2週間検診はまだ産褥期の折り返し地点。
1ヶ月検診時に運転をしても良いか医師に確認をとり、問題がなければ晴れて運転再開となります。

1カ月健診が終わってから

産後の1カ月健診を終えた時期は、産後に運転できる目安の一つです。

産後の健診では赤ちゃんの状態だけではなく、母親の状態も確認します。
1カ月健診を受けて、経過が順調であることを確認してから、少しずつ生活を出産前に戻していきましょう。

なお、車の運転をしたい場合は、健診時に相談することをおすすめします。

許可が出た後も、当日の体調を確認しながら運転しましょう。

産褥期に心身ともに回復してから

産褥期は、産後から体の調子が妊娠前の状態に戻るまでの時期です。

一般的に妊娠前の状態の体に戻るまでは、産後6~8週間の時間を要するといわれています。

産後すぐは、ホルモンバランスの乱れや夜間に繰り返される授乳などによって、体だけではなくメンタル面にも大きな影響が出ます。

また、十分な睡眠時間が確保できず、集中力の低下・メンタルの落ち込みなどにつながる可能性が高いです。
産後はできる限り無理をせず、体と心を休める時間にしましょう。

産褥期に入り、心身ともに回復したことが感じられた際は、運転を再開してもよいといえるでしょう。

産後に運転できる時期は人によって異なる

赤ちゃん

産後に運転できる時期の目安としては、1カ月経過した後という認識が一般的ですが、出産方法や体調によって時期はさまざまです。

ここでは、どのような要因で産後の運転時期に個人差が出るのか解説します。

出産方法で異なる

出産方法には、自然分娩・無痛分娩・帝王切開などがあります。
帝王切開の場合は体にメスを入れるため、自然分娩や無痛分娩よりも回復までに時間を要することが多いでしょう。

自然分娩の場合は、産後1カ月が経過して体調に問題がなければ運転してよいとされています。

一方、帝王切開の場合は、産後3カ月以上経過してからの運転がすすめられています。

理由としては、出産時の傷口が治るまでにおよそ3カ月程度かかるためです。

住んでいる地域で異なる

住む地域によっては、車を運転しなければ移動が難しく、生活に支障が出る場合があることも考えられます。

そのため、なるべく早く運転を再開したい人も多いでしょう。

しかし、体と心の回復がままならないときは運転を控えることが大切です。

ほかの家族に運転を代わってもらう、タクシーやバスなどの公共機関を利用するなど、出産直後で体調が優れないときはできる限り運転を控えるようにしましょう。

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体調で異なる

産後に体調が安定する時期は人によって異なります。
早い段階で体と心が回復する人もいますが、産褥期が経過してからも妊娠前の状態に戻れない人もいます。

一般的な目安を意識し過ぎず、体調を確認してから運転を再開しましょう。

産後の運転に注意が必要な理由

赤ちゃん

産後の運転は、さまざまな点において注意が必要です。

注意が必要な理由について、3つの観点から解説します。

注意力が鈍るため

産後は、ホルモンバランスの乱れで体調が安定しないことや赤ちゃんのお世話で睡眠不足になることなどから、集中力が低下する傾向にあります。

運転時は交通ルールを守り、安全に走行する必要があるため、注意力が低下した状態で行うのは困難です。

また、赤ちゃんを連れて移動する機会も多くなるため、運転中も赤ちゃんに意識が向いてしまう可能性が考えられます。

赤ちゃんを同乗させる場合は、チャイルドシートを着用させる義務があります。チャイルドシートに乗せることで安心感が生まれ、運転に集中しやすくなるでしょう。

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万全な体調ではないため

産後は体調が万全とはいえないということを理解しておかなければなりません。

産褥期が無事に経過し、体の調子が回復したとしても万全であるとはいい切れません。

一時は回復したと思えても、活動している時間が長くなるにつれ頭痛やメンタルの不調が起こってしまう日もあるでしょう。
「このくらいなら大丈夫」という過信が、大きな事故につながる恐れがあります。

産後の運転は、自身の体調やメンタル面が万全ではないことを理解し、可能であれば途中で運転を交代できる同行者もいるとより安心です。

運転中に痛みが生じることがあるため

産後の運転は、体に痛みを伴う場合があります
。考えられる不調としては、会陰切開による傷の痛みが増すことや、出産で骨盤が広がったことによって腰に痛みが出ることなどです。

産後の運転は、体にさらにダメージを与える可能性があります。
運転中に痛みが生じると、運転に集中することも難しくなります。運転をする前に、痛みが生じないか確認することが大切です。

産後に運転する際に気を付けるべきこと

注意点

産後に運転をする際に気を付けるべきことはどのようなことでしょうか。

産後の運転時に気を付けたい注意点を紹介します。

体調を考慮する

産後は、自身の体調がよい日のみ運転するようにしましょう。

体調が悪い日は、注意力が散漫になりやすいため、運転中にトラブルが起きた場合、咄嗟に対応できないことも考えられます。

出産した際の傷が完治していないときは、運転中に痛みが出ることもあるでしょう。

体調が万全ではない際に運転すると、思わぬ事故につながる可能性があります。
産後に運転をする日は、事前に体調を確認し、少しでも不安があれば避けるようにしましょう。

体調が悪い日に外出しなければならない場合は、タクシーやバスなどの利用をおすすめします。

長時間運転は控える

産後は、長時間の運転は避けた方がよいでしょう。

産後ではない人でも、長時間運転は体に大きな負担がかかりやすいです。
長時間同じ姿勢で運転をすることにより、骨盤や腰に負担がかかって痛みが伴う可能性があります。

産後の運転は、できるだけ短時間にするよう心がけましょう。

短時間であれば体にかかる負担が軽減され、運転中に具合が悪くなるリスクも減ります。

やむを得ず長時間運転しなければいけない場合は、こまめに休憩を取ることをおすすめします。

泣き声を聞いても慌てない

赤ちゃんを同乗させる際は泣き声を聞いても焦らないよう心がけましょう。

赤ちゃんの腰や首がすわっていないときは、体がチャイルドシートに隠れてしまい、表情を確認するのが難しい場合があります。
そのため、走行中に泣かれると心配になり、慌てる人もいるかもしれません。

しかし、走行中に赤ちゃんを確認してしまうと、前方への注意が疎かになり危険です。

なお、安全運転をした上でチャイルドシートを活用していれば、基本的に赤ちゃんが泣いていても心配し過ぎる必要はありません。

そのため、チャイルドシートは運転前に正しく装着できているかチェックすることが大切です。

どうしても泣き声が気になる場合は、安全な場所に車を停車してから確認するようにしましょう。

関連記事:チャイルドシートは助手席につけてはダメ?シートの種類別に設置すべき位置を紹介

まとめ

今回は産後の運転はいつからできるのかについて解説しました。
基本的に産後1カ月を過ぎた頃が運転再開の目安といわれていますが、産後の体調は不安定な場合が多いです。

運転前に体調を確認した上で判断するようにしましょう。

また、出産方法や体調などによって、運転できる時期はさまざまです。
帝王切開の場合、傷口が治癒するのに約3カ月かかるといわれており、それ以前に運転すると痛みを伴う可能性があります。

ほかにも、育児疲れや寝不足などによって体調が万全ではない場合もあるでしょう。

産後に運転する際はこまめな休憩を挟むことや、長時間の運転は避けることがポイントです。

体調が優れないときは交通機関を利用したり、家族に運転してもらったりなど、できるだけ運転しないように心がけましょう。

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