車に幽霊が!?お祓い以外の堅実的な対処法
夏といえばホラー、心霊です。
この季節になるとホラー番組が増え始めますが、中でも心霊スポット巡りに関する動画や逸話は底をつきません。
心霊スポットを訪問する際、多くの登場人物が使用する乗り物といえば、車です。
今回はもし自分の車がホラー話でよくある例の◯◯などの現象に襲われた場合の対処法について解説します。
今回紹介する対処法はあくまでも車の仕様にのっとった方法であり、オカルト的な方法では一切ないことは最初に明言しておきます。
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INDEX
ケース1:車の窓ガラスにたくさんの手形が付いた
ある大学生のサークルメンバーが、一夏の思い出作りと称して心霊スポットとして有名なトンネルへ向かいました。
それも、真夜中に。
登場人物などに違いはありますが、こういった導入で始まるホラー展開はありがちなものです。
心霊スポットを訪れたものの、嫌な気配を察知した面々は帰ろうと車に乗り込みます。
しかし、メンバーの1人がフロントガラスを見ると、なんとそこにはおびただしい数の手形が付いていて……。
という展開になった場合、普通のタオルで拭いてもきれいには取れません。
むしろ、汚れをさらに広げてしまいます。
窓ガラスについた手形・手垢はどうすればきれいになるのでしょうか?
窓ガラスに付いた手垢の取り方
ガラスに手形が付く原因は手に付着している汗や油脂です。
幽霊にも発汗器官が備わっているのでしょうか。興味深いですが、今回は割愛します。
窓ガラスに付いた汚れは消毒用エタノールで落としましょう。
先述の通り、ガラスに付いた手形は油汚れであるため、消毒用のエタノールできれいに取り除くことが可能です。
さらにエタノールは揮発性に優れているため、放っておいてもすぐに蒸発します。
そのため、基本的には2度拭きも必要ありません。
消毒用エタノールを用いた手垢の取り方手順
【準備するもの】
- お湯
- タオル2〜3枚
- 消毒用エタノール
まず、お湯で濡らしたタオルで窓ガラスを拭きましょう。
その後、乾いたタオルで拭きあげます。
軽い汚れならこれだけでも落ちますが、幽霊による手垢がそう簡単に落ちるとも思えません。
次に、消毒用エタノールを吹き付けましょう。市販のスプレーボトルなどに詰め替えておくのがおすすめです。
最後に、そのまま放置していてもいいのですが最後に乾いたタオルで拭くことで、ムラなくきれいに仕上がります。
窓ガラス掃除のNG行為
窓ガラスに付いた油や油脂を落とす際、やってはいけない行為は「水で拭く」です。
油を水で溶かすことはできないため、ただの水で拭いてしまうとただ汚れを周囲に広げるだけの結果となってしまいます。
乾拭きも当然NGです。
今すぐ汚れを落としたい!と思っても、水で濡らしたタオルや乾拭きをするのではなく、最寄りのスーパーに駆け込み消毒用エタノールを購入しましょう。
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ケース2:エンジンがかからない
なんとか、たまたま車内に置いてあった消毒用エタノールでフロントガラスの手垢を取り除くことに成功した一行。
しかし、急いでその場を離れたいのにエンジンがかからない事態に。
幽霊が何かした、いわゆる心霊現象なのでしょうか? それとも人為的なミス?
まずは落ち着いて以下の手順を踏み、エンジンがかからない原因を突き止めましょう。
- エンジンキーを挿して状態を確認してみる
- エンジンキーが回るか、数回試す
- バッテリー上がりの対処を試す
エンジンキーを挿して状態を確認してみる
まずはエンジンキーを挿入して、ACCまたはONの位置まで回します。
この時、ライトが点灯してパワーウィンドウが動くのであれば、バッテリー以外にエンジンがかからない原因があると考えられます。
逆に、ライトやパワーウィンドウが動かない場合は、バッテリートラブルが原因であるとわかります。
エンジンキーが回るか、数回試す
ライトが点灯し、パワーウィンドウが動いた場合は次を試しましょう。
そのままエンジンキーを回して、モーター音がするか確認します。
モーター音がしなければ、バッテリー上がりかセルモーターの故障が原因と考えられます。
モーター音はしているけどエンジンがかからない、という場合は、バッテリー以外の部品が故障している可能性があります。
また、気温が低い場合は寒さが原因でエンジンが始動しないということもあります。
暑い夏場にはあまりない事例でしょう。
バッテリー上がりの対処を試す
ここまで試してみて「バッテリー上がりだ」と判断した場合は、ほかの車から電力供給してもらうジャンピングスタートや、バッテリーを充電するジャンプスターターなどを使って対処し、エンジン始動を試みましょう。
ジャンピングスタートやジャンプスタータを搭載していない場合は、ロードサービスなどに連絡するかバッテリーを新しいものに取り替えるしかありません。
ジャンプスタータの使い方
- 車のボンネットを開け、ジャンプスターターに付いている赤いケーブルをバッテリーの“プラス端子”、黒いケーブルを“マイナス端子”に、赤から黒の順につなげる
- このまま5〜10分ほど放置
- エンジンをかけてみる
- 無事にエンジンがかったら回復した証拠です
- ケーブルを付けたときと逆の順番で外す
- 30分〜1時間ほど車を走らせて、バッテリーの充電を満タンにする
なお、ジャンプスタータは事前に充電をしておく必要があります。
心霊スポットだけでなく、遠出をする際には準備し、確認しておくと安心でしょう。
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エンジンがかからないその他の原因について
車のエンジンがかからない原因として、バッテリー以外に下記の3つが考えられます。
- ガス欠
- バッテリー以外のトラブル
- 人為的ミス
ガス欠は燃料(ガソリン、充電)切れやガソリンの品質低下によって引き起こされます。
バッテリー以外のトラブルであれば、セルモーターやオルネーター、エンジンそのものの故障などが考えられます。
また、オートマ車の場合はシフトの位置も確認してみましょう。
シフトレバーがPかNの位置にないとエンジンはかかりません。
盗難防止用のハンドルロックがかかってしまっている場合、キーを回すこと自体できなくなるため注意しましょう。
解決方法
シフトレバー、ハンドルロック以外が原因の場合はその場でどうこうして解決するものではありません。
この場合はロードサービスや自動車整備工場、加入している任意保険のサービス窓口などに連絡をして力を借りましょう。
シフトレバーの位置に問題があった場合はすぐにPかNの位置に戻して、もう一度エンジンをかけてみてください。
ハンドルロックがかかってしまっている際には、下記の方法でロックを解除しましょう。
ハンドルロック解除方法
ハンドルロックはキーが挿入されていない状態で一定以上ハンドルを動かすと作動します。
ハンドルロックを解除するには、ハンドルを回しながらエンジン始動ボタンを押すか、キーを回しましょう。
ケース3:車のシートが濡れた
焦ってハンドルロックがかかってしまいましたが、落ち着いてロック解除を行いなんとか人里まで逃げ帰ることのできた一行。
しかし、ここであることに気づきます。
誰も座っていなかったシートがびしょ濡れなのです。
まるで、全身ずぶ濡れの人がずっとそこに座っていた……、あるいは座っているかのようにびしょびしょのシート。
このまま放置していると、トラブルの原因となってしまいます。
シートがびしょ濡れになってしまった場合は、いったいどのような処置を取ればよいのでしょう?
濡れたままは絶対にNG
シートを濡れたままにしておくと、シミやニオイの原因となってしまう可能性が非常に高いです。
たとえば雨など、外気に触れる水分には多くの不純物が含まれています。
シートを濡れたまま放置していれば、水分は乾くかもしれません。
しかし、その水分に含まれていた不純物も一緒に蒸発し、なくなることはありません。
不純物は化学物質や脂質の汚れなどが含まれます。
これらはシートの繊維や革と相性が悪く、色落ちや黒ずみなどのシミの原因とされています。
また、水分は乾いても独特のニオイは残ったままです。
シートの生地ないに溜まった不純物はニオイの元となるうえに、カビの原因にもなってしまいます。
シートだけでなくフロアマットも同様です。
絶対に濡れたままシートを放置するのはやめましょう。
シートが濡れたときの応急処置
応急処置として水分をあらかた拭き取ります。
この際、普通のタオルやハンカチでもいいですがマイクロファイバー生地のものであれば、吸水性に優れているためなおよいです。
拭く際に汚れも取ろうと思ってゴシゴシ擦るのはNGです。
優しくポンポンと叩くようにして拭いてください。
応急処置後の清掃
応急処置が終わったら本格的な清掃を行いましょう。
晴れた日にはドアを全開にして風を車内に送り込み、自然乾燥させます。
「一刻も早くどうにかしたい!」「雨が続いててそんなのはできない」
などの場合には空調装備を利用しましょう。
エアコンをオンにして暖房を車内循環させることで、濡れたシートやフロアマットを乾かせます。
最後は消臭・除菌スプレーを使用してイヤな臭いを残さないようにしましょう。
なお、シミが濃い場合は蒸しタオルやスチームクリーナーが有効的です。
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まとめ
今回はホラーな展開になぞらえて、車に起こるかもしれない悲劇への対処法を紹介しました。
窓ガラスについた手垢の掃除方法、エンジンがかからないときの処置、シートがずぶ濡れになった際にやることなど、幽霊に関係なく今回紹介した方法が使えますのでぜひ参考にしてみてください。
今回ご紹介したのはあくまでも物理的な、目に見えるものへの対処法であり、オカルト的な要素は一切関係ありません。
もし、この夏本当に心霊スポットなどに行く場合は上記の対処だけでなくきちんとお祓いなどにも行く方がよいかもしれません。
(本稿に心霊スポットへの訪問を推奨する意図はまったくありません)
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