新型センチュリーは2500万円!従来のセダンタイプと比較して紹介!歴代モデルもおさらい
トヨタの製造している最高級車であるセンチュリー。
今回は、セダンを離れた新型モデルの発表に際し、歴代モデルを振り返ってみたいと思います。
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INDEX
センチュリーの概要
センチュリーは1967年、トヨタグループの創設者である豊田佐吉氏の生誕100年を記念して作られた最高級車です。
「センチュリー」の名前もこの「100年」から来ています。
いわゆる「ショーファー・ドリブン・カー」として、運転手が運転することを想定されたモデルであり、運転席よりも後部座席の快適性に重きを置かれています。
あらゆるビジネスモデルにも模倣されている「トヨタ生産方式」とは異なる生産体制が取られており、専属の作業員(クラフトマン:職人)が作業にあたっています。
御料車や、内閣総理大臣専用車として使用されているイメージがありますが、一般の方でも購入は可能です。
几帳面
几帳面といえば人の性格を指す言葉ですが、本来は「几帳」とは平安時代の貴族が自身の姿を隠すために使用した間仕切りのことです。
緻密さが求められる「几帳」の柱の角を滑らかに仕上げる面取りの工程から「几帳面」という単語ができたと言われています。
センチュリーのボディも、クラフトマンの熟練の手で「几帳面」に仕上げられています。
鏡
センチュリーに設定されているカラーは、神威(かむい)、摩周(ましゅう)、飛鳥(あすか)、精華(せいか)の4種類ですが、神威は上質な鏡面仕上げとなっています。
VIPの方々が車の乗り降り時に身だしなみを見ることができるような塗装をするためです。
漆黒の鏡のような鏡面磨きを生み出すために、クラフトマンの方々は石川県の輪島塗の工房で漆塗りの技術を学びました。
カン・コツ
フロントシートの間に設置するタワーコンソールの取り付けは、手作業で精密に行われています。
シートの隙間を均等にすることが難しいのですが、クラフトマンは、左右への傾き度合いを感じ取り、作業を進めていきます。
それは数値化できるものではなく、トヨタで「カン・コツ」と呼ばれる、クラフトマンの感覚や熟練度への信頼で成り立つ作業です。
ヒストリーブック
ヒストリーブックと呼ばれるものが、センチュリーの生産工場内に保管されています。
生産するすべての車両に対し、各工程が終わるたびに担当者の名前が刻まれます。
生産された車ごとではなく、工程ごとに記録しているのは、手作業で時間をかけて作り上げられるセンチュリーの1台1台が誕生するための軌跡を刻むためです。
1967年 初代センチュリー
先述の通り、センチュリーは1967年、トヨタグループの創設者である豊田佐吉氏の生誕100年を記念して作られました。
外国の高級車の単なる模倣ではなく、「伝統的な日本の美」を感じさせる重厚さを持ったデザインをしています。このことはセンチュリーのアイデンティティーとして現行モデルまで継承されています。
佐藤栄作総理大臣の専用車として採用され、防弾装備が施されたセンチュリーは以後内閣総理大臣専用車として使用されています。
1997年 2代目センチュリー
1967年の登場から「30年間フルモデルチェンジなし」という異例の状態も終わりをつげ、1997年に2代目センチュリーが発表されました。
レクサスLSとの差別化のため、価格が大きく引き上げられました。
ショーファードリブン時とオーナードリブン時に走行機能を切り替える機能も備わっており、運転手を雇わずにオーナー自ら運転する際の仕様にも対応できます。
現に豊田章男氏は、3代目センチュリーを社長専用車としてご自身で運転されています。市販のモデルと仕様が違うらしいものの、「GRMNセンチュリーを作りたい」とも言うほどです。
2018年 3代目センチュリー
匠の技により、「伝統的な日本の美」は維持しつつも、後部座席の快適性、安全性は向上しており、「Toyota Safety Sense」などの安全運転支援機能も搭載されています。
高所得者専用車両のイメージこそありますが、税込2,008万円で購入することもできます。
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2023年 センチュリー
戦後、トヨタは国産自動車メーカーとしての地位を確立するも、クラウンですら立ち向かえず高級車市場は、外国車に負けていました。
日本の高級車を作りたいという豊田喜一郎氏の夢を託され開発されたのが「センチュリー」でした。しかし、当時のトヨタの歴史は30年もありません。伝統を作れるのか疑問の声もありました。
そして1967年、センチュリーを発表。ここで日本の自動車史に「ショーファーカー」という概念が生まれました。
だからこそ30年も続いたのです。
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サイモン・ハンフリーズ氏が登壇し、日本の誇りであることを再強調。
初代センチュリー開発にあたる、中村健也氏と共に奮闘した豊田章一郎氏のことを紹介し始めました。
人間の行動自体が芸術であるという主張のもと、公私をシームレスに移行することを実現したセンチュリー。
しかし、市場が変わっていくことに豊田章男氏も気づいていました。センチュリーが目指す「不死鳥・鳳凰」に例えられる「尊厳」をなくすことなく次の世代に行かなければならないと。
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そしてついに新型センチュリーが登場。従来のセダンタイプと共に鳳凰の両翼と例えました。
シームレスに移動できる自動車として、後部座席の快適性、乗客と運転手の間のプライバシーの確保、静粛性を強調。さらにPHEVによりゼロエミッションへの貢献も示唆しています。
センチュリーは、テーラーメイドのように「あらゆるお客様の声に応える車を」とカラー、素材、さらにはドアまで選べ、スイングドアだけでなくスライドドアタイプも登場していました。
FCEVクラウンセダンなのか、広い空間を持つアルファードなのか、あらゆる選択肢がトヨタにあります。
ワールドプレミアはサイモン・ハンフリーズ氏が「クルマの未来を変えていこう」と締めくくって終わりました。
従来のセンチュリー(セダン)と比較
新型センチュリー | センチュリー(セダン) | |
全長(mm) | 5,205 | 5,335 |
全幅(mm) | 1,990 | 1,930 |
全高(mm) | 1,805 | 1,505 |
ホイールベース(mm) | 2,950 | 3,090 |
前後席間距離(mm) | 1,220 | 1,135 |
車両重量(kg) | 2,570 | 2,370 |
定員 | 4名 | 5名 |
サイズでは全高が30cmほど高くなっていて、乗車定員が4名と言い切っていることから、従来のセダンタイプのセンチュリーよりも後部座席の快適性能が上がったことが考えられます。
画像出典元:トヨタ自動車株式会社
新型センチュリーに搭載された「V6 3.5L PHEV(プラグインハイブリッドシステム)」とは
PHEV(プラグインハイブリッドシステム)車とは、バッテリーに外部充電機能を持たせた車になります。
つまり、ガソリンでも走行できるし、電気で走行もできる、という車のタイプになります。
これにより、電力供給が可能、バッテリーの容量のアップ及びEV走行可能な距離も伸びました。
もし生活圏内に充電スポットがあれば、普段の通勤や買い物など日常使いにおいては、電気のみで走行が可能でしょう。そうすれば、ガソリン代も節約できそうです。
冒頭でも記載したように、PHEV(プラグインハイブリッドシステム)車は、ガソリンでも走行可能です。
したがって、遠方へのドライブや旅行など「充電スポットがどこにあるのかわからない」という心配は不要です。
日常使いは電気で。遠方のドライブ・旅行の際はガソリンで。
あなたの用途に合わせることができるでしょう。
ちなみに、PHEVは「Plug-in Hybrid Electrical Vehicle」の略称です。
「E」はElectrical(電気)を示します。