三菱の軽自動車を一覧で紹介!eKクロスEVやデリカミニだけじゃない!おすすめ車種を紹介!
「三菱自動車」と聞くと、ランエボやパジェロなどの歴史ある車を思い出しがちです。
しかし、2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「eKクロスEV」や、デリカブランドを軽自動車の規格まで削ぎ落とした「デリカミニ」など三菱の軽自動車も気になっている方も多いのではないでしょうか?
eKクロスEVやデリカミニも確かに魅力的ですが、三菱の軽自動車はそれだけではありません。今回は三菱自動車の軽自動車を一覧で全てご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。
三菱ユーザーにとっても、軽自動車ユーザーにとっても選択肢が増えていただけると幸いです。
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INDEX
三菱の軽自動車の特徴
三菱自動車の特徴としては、4WDのラインナップが豊富であることから悪路走破性の高い車にこだわっています。
近年はそのオフローダーにPHEV(プラグインハイブリッド)を搭載したアウトランダーやエクリプスクロスなども加わり、EVシフトも順調に行っている傾向にあります。
一方で、軽自動車に限って言えば、eKシリーズがメインとなっています。
その“eK”とは何を意味するのかというと、“excellent K-car”、つまり「優れた軽自動車」というシンプルなネーミングで、語呂合わせとして「いい軽」と読むこともできます。
2001年の初代eKワゴンの発表から現在まで20年以上もの間eKブランドを守ってきており、予防安全技術「e-Assist」が搭載されていることが特徴です。
2011年には、以前から協力関係にあった日産と合弁会社NMKV(Nissan Mitsubishi Kei Vehicle)が設立され、部品調達・企画・デザインを日産が、製造・開発を三菱が行う体制が整いました。
現状ラインナップされている軽自動車は日産の軽自動車と関係が深く、以下の車種と兄弟関係にあります。
- eKクロスEV:日産サクラ
- eKワゴン:日産デイズ
- eKスペース:日産ルークス
なお、eKクロスは先代eKワゴンからのフルモデルチェンジに際し、SUV要素を取り入れたモデルで、デリカミニはeKクロススペースからのブランド変更モデルです。
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三菱の軽自動車一覧
現在三菱が販売している車種は以下の6車種です。
- デリカミニ
- eKクロス
- eKクロスEV
- eKワゴン
- eKスペース
- タウンボックス
それぞれ見ていきましょう。
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デリカミニ
デリカミニは2023年にeKクロススペースからのブランディング変更により誕生しました。
他の軽自動車のカスタムモデルと同様に取られていたeKクロススペースに、SUV要素を詰め込むためにデリカブランドの名を当てた上で「ミニ」と名付けることで「デリカ」の印象を残したままハイトワゴンとして受け入れられました。
リリース時の開発者にメッセージでも、やはりキャンプに触れられており、デリカD:5の「アウトドアへ飛び出す4WDオフロードミニバン」のコンセプトを継承していることがわかります。
一方で、2WDモデルも選択できるようにしているなど、軽自動車ユーザーにも配慮が見られます。
軽自動車にしたのも、ミニバンやSUVユーザーだけでなく、軽自動車でもキャンプを身近に感じてほしいというメッセージだったようです。
見た目もデリカD:5の子どものような可愛げのある「やんちゃ坊主」のようなデザインです。
そんなデリカミニのスペックは以下の通りです。
車名 | デリカミニ |
本体車両価格(税込) | 1,837,000円〜 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 20.9 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,800 |
ホイールベース(mm) | 2,475 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,200×1,335×1,400 |
車両重量(kg) | 970 |
総排気量(cc) | 659 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量(L) | 27 |
トランスミッション | CVT |
カラー(全12色) | アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ ナチュラルアイボリーメタリック×ブラックマイカ ライトニングブルーマイカ×ブラックマイカ サンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカ レッドメタリック×ブラックマイカ ホワイトパール×ブラックマイカ アッシュグリーンメタリック ナチュラルアイボリーメタリック ミストブルーパール ブラックマイカ チタニウムグレーメタリック ホワイトパール |
関連記事:デリカの名前はだてじゃない、アウトドアにも安心していけるデリカミニに試乗
eKクロス
2019年、eKワゴンのフルモデルチェンジと同時に発売されたクロスオーバータイプの軽自動車です。
日産の運転支援システムを取り入れており、後にeKクロスEVにつながるなど技術的にも発達したモデルとなります。
eKワゴンからの派生ではあるものの、三菱の専売モデルで日産には同様のモデルは存在しません。
フロントフェイスは三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用し「THE CUTE BEAST(キュート・ビースト)」をコンセプトにSUVテイストを強めています。
カラーも2023年の仕様向上により10色展開となり、安全性能も追加されました。
スペックは以下の通りです。
車名 | eKクロス |
本体車両価格(税込) | 1,664,520円〜 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 23.3 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,650 |
ホイールベース(mm) | 2,495 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,065×1,340×1,270 |
車両重量(kg) | 850 |
総排気量(cc) | 659 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量(L) | 27 |
トランスミッション | CVT |
カラー(全10色) | ホワイトパール チタニウムグレーメタリック ブラックマイカ ライトニングブルーマイカ サンシャインオレンジメタリック レッドメタリック×ブラックマイカ ホワイトパール×ブラックマイカ ミストブルーパール×ブラックマイカ ナチュラルアイボリーメタリック×アッシュグリーンメタリック チタニウムグレーメタリック×サンシャインオレンジメタリック |
eKクロスEV
eKクロスのEVモデルですが、日産サクラを兄弟車としています。
日産サクラと見た目が違うのは、あくまでeKクロスからの選択肢の一つとしてEVを考えてほしい、という思いからデザインはeKクロスを踏襲しているためです。
そのため「ダイナミックシールド」を採用したエクステリアデザインとなります。
SUVとBEVと軽自動車という、一見相容れなさそうなコラボレーションを実現したモデルとなります。
スペックは以下の通りです。
車名 | eKクロスEV |
本体車両価格(税込) | 2,568,500円〜 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモード一充電走行距離(km) | 180 |
WLTCモード交流電力消費率(Wh/km) | 124 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,655 |
ホイールベース(mm) | 2,495 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,065×1,340×1,270 |
車両重量(kg) | 1,080 |
総排気量(cc) | 0 |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 |
総電力量(kWh) | 20 |
カラー(全10色 ※Gグレードには2トーンなし) | ナチュラルアイボリーメタリック オリーブグリーンメタリック ブラックマイカ レッドメタリック ミストブルーパール ミストブルーパール×カッパーメタリック レッドメタリック×ブラックマイカ ホワイトパール×ブラックマイカ ナチュラルアイボリーメタリック×カッパーメタリック オークブラウンメタリック×ナチュラルアイボリーメタリック |
eKワゴン
eKワゴンは2019年にフルモデルチェンジを行い、同時にeKクロスも発売されました。
日産デイズの2代目と兄弟車にあたり、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーの「スモールモビリティ部門」を受賞、三菱車では初めての快挙となりました。
2020年のマイナーチェンジでe-Assistに多くの先進運転支援システムが搭載され、さらに三菱の軽自動車の立場を屈強なものとしました。
三菱のハイトールワゴンのスタンダードモデルとして、広い室内空間と収納スペースも実現しています。
スペックは以下の通りです。
車名 | eKワゴン |
本体車両価格(税込) | 1,389,300円〜 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 23.2 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,650 |
ホイールベース(mm) | 2,495 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,065×1,340×1,270 |
車両重量(kg) | 840 |
総排気量(cc) | 659 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量(L) | 27 |
トランスミッション | CVT |
カラー(全11色) | ミストブルーパール×オークブラウンメタリック ナチュラルアイボリーメタリック×ブラックマイカ ライラックピンクメタリック×ホワイトソリッド ホワイトソリッド ホワイトパール スターリングシルバーメタリック ブラックマイカ ナチュラルアイボリーメタリック ミストブルーパール ライラックピンクメタリック レッドメタリック |
eKスペース
2014年のeKワゴンのフルモデルチェンジに伴い発売開始され、現行モデルは2020年にフルモデルチェンジを行なった2代目となります。
上述のeKワゴンと同様、フルモデルチェンジ時にe-Assistに多くの先進運転支援システムが搭載されています。
スペースという通り、全高が上がり、車内空間が広がりました。
また、フルモデルチェンジに伴いSUVモデルのeKクロススペースを発売しましたが、eKクロススペースは2023年に上記のデリカミニに引き継ぎ販売終了しましたが、中古車としては未だ健在です。
スペックは以下の通りです。
車名 | eKスペース |
本体車両価格(税込) | 1,547,700円〜(販売当時の新車価格) |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 20.9 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,780 |
ホイールベース(mm) | 2,495 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,200×1,335×1,400 |
車両重量(kg) | 950 |
総排気量(cc) | 659 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量(L) | 27 |
トランスミッション | CVT |
カラー(全11色) | ナチュラルアイボリーメタリック×ブラックマイカ ホワイトパール×ブラックマイカ ミストブルーパール×ホワイトソリッド コーラルピンクメタリック×ホワイトソリッド ナチュラルアイボリーメタリック ホワイトパール アッシュグリーンメタリック ミストブルーパール ブラックマイカ スターリングシルバーメタリック レッドメタリック |
タウンボックス
タウンボックスは、スズキのエブリイワゴンからOEM供給を受けている軽バンです。
1999年に初代が発売され、現在は3代目モデルが販売されています。
タウンボックスは、その高い室内空間と使い勝手が特徴です。
全高は1,910mmと高く、後部座席の頭上空間は十分に確保されています。また、リアシートは前後スライドとリクライニングが可能で、荷室との連結も可能です。
さらに、タウンボックスには、さまざまな便利な機能が搭載されており、両側パワースライドドア、電動リモコン格納式ドアミラー、オートエアコンなどが標準装備されています。
スペックは以下の通りです。
車名 | タウンボックス |
本体車両価格(税込) | 1,778,700円〜 |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 13.3 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,910 |
ホイールベース(mm) | 2,430 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,240×1,355×1,420 |
車両重量(kg) | 960 |
総排気量(cc) | 658 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量(L) | 37 |
トランスミッション | 4AT |
カラー(全4色) | ブルーイッシュブラックパール シルキーシルバーメタリック パールホワイト クールカーキパールメタリック |
ホンダ N-VAN e:2024年 三菱と共にEV展開
2023年9月、ホンダは新型軽商用EV「N-VAN e:(エヌバン イー)」の情報を公開し、10月12日には三菱商事とEV普及拡大を見据えた新事業創出の覚書を締結しました。
今後、両社の強みを活かしたサステナブルなビジネスモデルの構築に向けて、EVおよびその車載バッテリーを通じたユーザーの利用価値の向上を目指します。
関連記事:ホンダ N-VAN e:2024年春販売 三菱と共にEV展開を本格スタート
まとめ
eKクロスEV、デリカミニに目が行きがちですが、必要そうなタイプは全て三菱の軽自動車にもラインナップがあります。
2022年のeKクロスEVと2023年のデリカミニに続き、軽自動車界にも三菱が本格的に参入したら、三菱のタフな車を作る技術から、いまだに少し残っている軽自動車のチープな印象を拭い去ってくれそうです。
今回紹介したモデルから、ぜひご検討ください。
画像出典元:三菱自動車工業株式会社