フォード・マスタング(Ford Mustang)とは?魅力や歴史を紹介
マスタングは、アメリカのフォードモーターカンパニーが製造・販売するスポーツカーで、アメリカだけでなく世界中で夢の車です。
若者から年配者まで幅広い層に人気があり、アメリカの文化を代表する車のひとつとなっています。
今回は、そんなマスタングについてご紹介します。
2022年にフルモデルチェンジが発表されたマスタングですが、この機会にアメリカ車にも興味を持っていただければ幸いです。
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INDEX
フォード・マスタングとは?
先述の通り、フォード・マスタングは、アメリカのフォード・モーターが製造・販売しているスポーツカーで、初代は1964年に発売されました。
マスタングは、アメリカの自動車文化を代表する車種の一つであり、ファストバックとコンバーチブルの2種類のボディ形状が用意されています。
「mustang」とは「野生の馬」という意味です。
ポルシェやフェラーリのエンブレムも馬がモチーフとなっております。歴史を紐解いていくとなかなか面白いです。
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フォード マスタング コンバーチブル
コンバーチブルとは、車体上部を取り外すことができるオープンカーのことをいい、車体の上部を開けることで、開放的な走行を楽しむことができます。
2.3Lエコブーストエンジンを搭載しており、排気ガスを削減しながら、最大で350lb-ftの出力が可能です。
エコブーストの安定性は、ギアチェンジごとに出力を上げる「ブースト機能」によるものです。
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フォード マスタング ファストバック
ファストバックとは、ルーフからテールにかけてなだらかな傾斜をしたデザインの車です。
5.0L V8エンジンにデュアルフューエル高圧直接噴射と低圧ポートフューエル噴射を追加しました。
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マスタングの歴史
初代マスタング前期
初代マスタングは、同じくフォード車の「ファルコン」をベースにしたスポーツカーとして1964年にデビューしました。
コンバーチブル、ハードトップの2種類が販売開始され、バランスの良いスタイリングと性能により大ヒットしました。
1965年、ファストバックが追加されました。
マスタングは、当時のアメリカで人気が高かった「ポニーカー」と呼ばれるジャンルの元祖です。ポニーカーとは、コンパクトなボディにパワフルなエンジンを搭載したスポーツカーのことです。
初代マスタングは、そのポニーカーの特徴を最大限に活かしたデザインと性能で、アメリカの若者を中心に大ヒットしました。
また、その人気の高さから、映画やテレビドラマにも多数登場しました。
中でも、1968年に公開された映画「ブリット」に登場したマスタングは、そのカーチェイスシーンで多くのファンを魅了しました。
「ブリット・マスタング」という呼称までついたほどす。
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初代マスタング後期
1969年モデルのフォードマスタングは、より大きく、よりパワフルな車になりました。
映画「バットマン」に登場したことでも知られています。
ボディはハードトップ、コンバーチブル、スポーツルーフ(ファストバック)の三種が用意され、グレードとして、ハードトップの豪華なグレードである「グランデ」やスポーツルーフのハイパフォーマンスモデル「Mach1(マッハ1)」が登場しました。
また、レーシングモデルであるGT350もリリースしましたが、高価だったため、GT350よりも幅広い層に購入できる価格に抑えたBOSSを新たに開発しました。
2代目マスタング
1974年のフルモデルチェンジによりマスタングIIが正式名称となりました。
このモデルは、前モデルよりもサイズが小さくなり、エンジンの排気量も減少しました。
これは、当時のアメリカの石油危機の影響で実施された排ガス規制の影響によるものです。
この状況を打開するために、フォードはマスタングをよりコンパクトでエコロジカルな車にすることにしたのですが、それでもマスタングは、その力強くスポーティな走りで多くのファンを魅了しました。
3代目マスタング
1979年モデルのマスタングは、フォードマスタングの歴史の中で重要なモデルであり、多くのファンに愛されています。
先代よりも小型で、より効率的なエンジンを搭載しており、コンバーチブルモデルが復活しました。
今回のマスタングは、1993年まで販売されており、1964年から発売されているフォードマスタングシリーズの中で最も長く製造されたモデルです。
この時代のマスタングは、主に3つの点で先代モデルから変更されました。
1つは、エンジンがダウンサイジングされたことです。
先代モデルでは、V8エンジンが標準搭載されていましたが、1979年モデルでは、V8エンジンはオプションとなり、直列4気筒エンジンとV6エンジンが標準搭載されました。
2つ目は、ボディサイズが拡大されたことです。
先代モデルよりも全長と全高が拡大され、より広々とした室内空間が確保されました。
3つ目は、デザインが変更されたことです。
直線基調のモダンなデザインが採用され、フロントマスクの意匠も一新されました。
1979年モデルのマスタングは、これらの変更により、これまでよりもさらに洗練されたスポーツカーへと進化しました。
4代目マスタング
1994年モデルのマスタングは、丸みを帯びたデザインが特徴で、フロントマスクのデザインも一新されました。
日本でも同年導入され、200万円台の価格で販売されたことで話題となりました。フォード・ジャパンも日本での市場を強く意識していました。
2001年には映画「ブリット」仕様が北米で限定8,500台で発売されました。
いわゆる「ブリット・マスタング」です。
5代目マスタング
2005年モデルのマスタングは、従来モデルのデザインを継承しながらも、より力強くエレガントなデザインに仕上がり、フロントマスクはより力強く、リアバンパーはよりワイドになりました。
また、ボディサイズも大きくなり、より広々とした室内空間が実現されており、インテリアもより高級感のあるデザインに変更されました。
この時期になると、デュアルエアバッグやABS、トラクションコントロールなどの安全装備も充実しており、今の車でも搭載されているような安全装備が搭載されています。
6代目マスタング
2015年モデルのフォードマスタングは、50周年を記念してフルモデルチェンジされたマスタングです。
デザインは、よりアグレッシブでスポーティに進化しました。
フロントグリル、リアバンパーは大きくなり、ヘッドライトは細く鋭くなりました。
インテリアも、より高級感のあるデザインに変更されました。
ダッシュボードは新しい素材で覆われ、シートはより快適な素材になりました。
7代目マスタング
2022年の9月、7代目となる新型マスタングの販売が発表されました。
7代目マスタングは米ミシガン州フラットロック工場で生産。
2023年夏より、米国市場で販売されています。
7代目マスタングには、没入型デジタルコックピットが採用されています。
このデジタルコックピットは、ジェット戦闘機からインスピレーションを得ているとのこと。
さらに、ドリフトブレーキ、パワフルな5.0リッターV型8気筒自然吸気ユニットが搭載されています。
ボディタイプは、クーペとコンバーチブルの2種類。
さらに、5.0L コヨーテ・V8エンジン搭載のGT、2.3L 4気筒ターボエンジン搭載のエコブーストという2タイプが揃っています。
エッジの効いたエクステリアデザインも顕在で、走りに爽快感をもたらしてくれます。
まとめ
マスタングは、スポーティな走りと優れた燃費性能を両立した車です。
また、カスタマイズパーツが豊富に用意されているため、自分好みのマスタングに仕上げることができます。
マスタングは、アメリカの自動車文化を代表する車種の一つであり、世界中で愛されています。
スポーティな走りと優れた燃費性能を両立したマスタングは、幅広い層から人気があります。
画像出典元:フォード