道交法改正後も馬は公道を走れる?どこまで許されるのか限界を調査!

「馬は公道を走ることができる」という噂はなぜか不定期で聞きます。

みなさまの中にも、なぜか時々「馬は公道を走ることができる」という噂を聞くという方もいらっしゃると思いますが、「調べるほどでもないな」と思われるかもしれません。

今回は、馬が公道を走れるのか、馬以外はダメなのかなど調査してみましたので、調べるまでもないと思った方の目に止まっていただけたら幸いです。

馬で移動が可能であれば、最もエコでゼロエミッションなモビリティとして共存する道が開けるかもしれません。

関連記事:尿素SCRシステムとは?仕組みやメリット・デメリットを解説!

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

馬は公道を走ることができる

結論から申しますと、馬で公道を走ることは可能です。

道路交通法第二条、十一によると、軽車両の定義として、

軽車両 次に掲げるものであつて、移動用小型車、身体障害者用の車及び歩行補助車等以外のもの(遠隔操作(車から離れた場所から当該車に電気通信技術を用いて指令を与えることにより当該車の操作をすること(当該操作をする車に備えられた衝突を防止するために自動的に当該車の通行を制御する装置を使用する場合を含む。)をいう。以下同じ。)により通行させることができるものを除く。)をいう。

イ 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽けん引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含み、小児用の車(小児が用いる小型の車であつて、歩きながら用いるもの以外のものをいう。次号及び第三項第一号において同じ。)を除く。)
ロ 原動機を用い、かつ、レール又は架線によらないで運転する車であつて、車体の大きさ及び構造を勘案してイに準ずるものとして内閣府令で定めるもの

道路交通法 | e-Gov法令検索

しっかりと「動物の力により、(中略)運転する車」「そり及び牛馬を含み」と記載されています。

牛馬や、馬車と牛車は明文化されています。

改正道交法(施行日:令和5年4月1日)でも認められていた

道路交通法は令和5年4月1日に改正されています。自動運転が発達したためです。

上記の文言でも、自動運転を指した文言が追加されています。

この改正でもカットされなかったということは、現代でも問題はないはずです。

関連記事:4月1日法改正で自動運転レベル4解禁?実際はいつ導入される?自動運転普及のための課題も紹介

よくある質問

日本には、道徳を重んじる文化、空気を読む文化があります。

認められているはずなのに、「事実上NG」ということは誰もが経験したことでしょう。

なので、実際はどうなのか、色々なパターンを深く考察してあらゆる質問に答えてみます。

関連記事:トヨタのEV戦略や水素社会への取り組みに対して海外の反応は?

馬で公道を走るとどうなる?

道路交通法では軽車両と定義されていますので、基本的な考え方は、自転車と同じと考えて良いでしょう。

また、道路運送車両法にも馬に対する規制はありません。

ただ、馬で公道を走る場合に限らず、周囲の車両や歩行者との協調は必要です。
道路を共有する全ての利用者が互いに注意を払い、ルールを守ることが安全に走行するために必要なのです。

関連記事:2人乗りの超小型EV(電気自動車)とは?超小型モビリティについて解説

馬に乗るのに免許証は必要?

軽車両ですので、免許証は不要です。

ただし、安全に馬を乗りこなすには、適切な訓練や指導を受けて練習をすることが重要です。

関連記事:ゴールド免許には裏技がある?最短で取得する条件を紹介!

馬で移動するのは歩道?車道?

基本的には車道です。

なぜなら軽車両だからです。

また、左側通行や、信号などもきちんと守りましょう。

関連記事:路肩とは?路側帯との違いや駐車・停車のルールを解説

お酒を飲んで馬に乗ったら飲酒運転になる?

軽車両ですので、飲酒運転となります。

馬もですが、自転車も飲酒運転になるので絶対にしないでください。

関連記事:ノンアルコールビールを飲んで運転してもよい?飲酒時の注意点を解説!

スマホとか見ながら運転できる?

運転中にスマートフォンを見るなどのながら運転は道交法によりダメです。

関連記事:信号待ちのスマホ操作は違反?ながら運転の罰則や危険性について解説

牛で公道は走れる?

牛馬ですので、牛も問題はありません。

他の動物は公道を走れる?

道交法によると「動物の力により牽引されている車両」と書かれています。

つまり、動物に引っ張ってもらう分には軽車両扱いとなります。
現実的な手法だと、降雪地の犬ぞりは軽車両扱いです。

動物単体に乗っての走行については言及されていません。動物の種類別に言及していたらキリがないのでしょう。

乗りたい動物について乗っても良いかお問い合わせを行なってください。

関連記事:スタジオジブリ「となりのトトロ」のネコバスのボディタイプを考察!

馬にとってはいいことなの?

あまりいいことであるとは言えません。

現在の公道はアスファルトなので、足を傷めてしまう可能性があるためです。

競馬場でも地面は芝かダートですので、「アスファルト上を走る」という経験のある馬はあまりいないでしょう。

蹄鉄にこだわる、適切な削蹄、適度な休憩を取らせるなど、馬に配慮した走行が必要です。

関連記事:車のメンテナンス方法とは?長く使うための基本項目

ナンバープレートは必要?

不要です。自転車同様、軽車両だからです。

関連記事:軽自動車のナンバープレートは黄色以外もある?プレートの種類を解説!

馬はいくらで買える?

馬といっても、サラブレッド、アングロアラブ、中間種など様々です。

一般的な馬ですと、ペットポニー、ペットホースとして、20万円〜100万円といったところですが、有名馬のサラブレッドなどは高級で、数億円する馬もいます。

関連記事:高級車の定義とは?おすすめの高級車も紹介!

馬はいくらで飼える?

競走馬の場合

自馬という観点から、個人馬主と仮定します。

まず、競馬の場合は多額の金銭がついて回るため、複雑な税金の問題が生じます。

税率を考えると、一定規模を超えたら法人馬主資格を取ったほうがお得でしょう。

その場合は、厩舎への委託料が月20万円程度かかります。(調教代など込み)

ペットホースの場合

飼料代は意外と安く、月に5千~1万円と、実は大型犬を買うよりも安価だったりします。

また、小型といえども、健康な蹄の状態を保つため、削蹄が必須となります。
削蹄料4~6千円に加えて、装蹄師の出張費がかかります。

関連記事:車の維持費を抑えるコツとは?「維持費って馬鹿らしい!」と感じる方へ

ヘルメットは必要?

令和5年4月1日の改正道路交通法では、自転車のヘルメット義務化についても話題になりました。

そのことに触れた第六十三条は、以下のような条文です。

自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。

道路交通法 | e-Gov法令検索

軽車両なので、今まで自転車とほぼ同じスタンスで説明してまいりましたが、ヘルメットの着用に関しては、自転車のみに留まっています。

しかし、落馬する危険があるので、乗馬用の防具は身につけるようにしましょう。

駐車場は必要?

駐車場は必要ありませんが、厩舎や馬房は必要です。

また、出先での駐車に関しては、主に私有地内となりますので、所有者の指示に従ってください。

関連記事:車庫証明に必要な書類を紹介!そもそも車庫証明はなぜ必要なの?

ドライブスルーは利用できる?

原則として、私有地ですので、お店の方に聞いておいた方が良いでしょう。

ちなみに、公式の見解では、以下のような例があります。

  • マクドナルド:車以外でのご利用は「お客様の安全を最優先する」との判断のうえ、お断り致しております。店舗によりましては、安全の確保ができると判断した場合は、車以外でも、自動二輪もしくは、原付のご利用は可能とさせていただく場合もございます。
  • ケンタッキーフライドチキン:店舗状況によって制限される場合はありますが、原則として、バイク・自転車でのドライブスルーのご利用は可能です。

参考までに、実際に自転車でドライブスルーを利用しようとしたところ、1回は受けて頂きましたが、「今後はないようにしてください」と注意されました。

馬の寿命は?

およそ20年から30年です。

関連記事:車のバッテリーの寿命はどのくらい?長持ちさせる6つのコツを紹介!

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。