カーリースを利用する上でフリーランスと個人事業主に違いはあるのか解説

カーリースは、車を購入するのではなく、一定期間レンタルして利用するサービスです。

近年、フリーランスや個人事業主の間でもカーリースを利用する人が増えています。

フリーランスと個人事業主とでは、カーリースを利用する際に違いがありますが、微妙な差でありわかりにくいという方も多いでしょう。

今回は、カーリースを利用する際の、フリーランスと個人事業主の同じ点、違う点について解説しますので、ぜひご参考になさってください。

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フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスモデル河村友歌

フリーランスと個人事業主、両者の違いは、開業届の有無にあります。

  • フリーランスとは、組織に属さず個人でクライアントと契約し、仕事を獲得する働き方のことを指します。
  • 個人事業主は税務署に開業届を提出し、個人で事業を行っている人のことです。

フリーランスは働き方の一種であり、税務署に開業届を提出しなくても個人として仕事を得ることは可能です。

フリーランスが開業届を提出した際には、税務上で個人事業主とみなされます。

そのため、フリーランスは働き方、個人事業主は税務上の分類として区別できます。

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カーリースの審査に通るか不安な方必見!対処法や審査条件などを徹底解説!

カーリースとは

カーリースとは、車両を購入のではなく、一定期間使用する権利をリース会社から借りるサービスです。

近年、フリーランスや個人事業主などの働き方の多様化が注目を集めていますが、カーリースの利用方法や条件にはどのような違いがあるのか、カーリースを検討しているフリーランスと個人事業主向けに、その違いを詳しく解説します。

フリーランスのメリットとデメリット

フリーランスモデル河村友歌

ここでは、フリーランスのメリットとデメリットについて紹介します。

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メリット1:働く場所・時間の自由度が高い

フリーランスは特定の組織に属していないため、働く場所や時間に縛りはありません。

一方で、会社員は企業が定めた就業場所と労働時間を守る必要があります。

クライアントの依頼に応えられるのであれば、いつどこで仕事をしても問題ないところがフリーランスの魅力です。

休日や労働時間を好きなように決められるのに加え、旅行先やカフェ、自宅などさまざまな場所を仕事場にできます。

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メリット2:スキルを身につければ報酬が上がる

自分の頑張り次第で大幅な報酬アップを期待できるのもフリーランスのよいところです。
必要なスキルを身につけ、クライアントから評価されれば、以前よりも高い報酬で仕事の依頼が舞い込む可能性があります。

会社員は、自分のスキルを発揮して高い成果を出したとしても、必ず給与アップに繋がるわけではありません。

給与が上がったとしても企業が決めた規定の範囲に止まり、不満に感じることもあるでしょう。

自分のスキルを報酬に直結させたいと考えているときは、フリーランスを選ぶのも選択肢の1つです。

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メリット3:定年がない

一般企業の多くは定年制を採用しているため、規定の年齢に達したら退職するのが基本です。
退職後、さらに働きたいと思ったら再就職先を見つける必要があります。

一方で、フリーランスに定年はありません。

働く意思があり、クライアントから継続して依頼を受けられるのであれば、いくつになっても働き続けられます。

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フリーランスのカーリースへのメリット

フリーランスはプロジェクトベースで仕事をするため、収入が不安定になりがちです。

カーリースを利用することで、車に関する費用を固定できるので、収支の計画を立てやすくなります。
また、リース契約によっては、税務上の経費処理がしやすくなるケースもあります。

デメリット1:安定した収入を得るのが難しい

自分で仕事を獲得する必要があるフリーランスは、安定した収入を得るのが難しいといわれています。

クライアントから急に契約を打ち切られたり、低単価の仕事ばかり依頼されたりすると、想定以下の収入になる可能性があるでしょう。

そのため、毎月固定給をもらえる会社員と比べて安定性は期待できません。
日頃からクライアントと良好な関係を築き、継続して仕事をもらえる状況を作ることが大切です。

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デメリット2:生活が不規則になる可能性がある

フリーランスには労働時間の定めがないため、自己管理が足りないと生活が不規則になる恐れがあります。
例えば、夜遅くまで仕事をして昼夜逆転したり、キャパオーバーの仕事を受けて休みがなくなったりといった事態が考えられるでしょう。

不規則な生活によって体調を崩しやすくなると、仕事にも滞りが生じるため注意が必要です。

デメリット3:社会的信用が低くなる傾向がある

個人で活動するフリーランスは、会社員と比べて社会的信用が低下する傾向があります。

特に、収入が不安定な状態が続いていると信用度が下がり、ローンやクレジットカードの審査を通過できない可能性が高まるでしょう。

フリーランスとしての実績を作り、信用性を高めるための努力が必要です。

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フリーランスのカーリースへのデメリット

フリーランスは仕事の場所が変動することが多く、走行距離が予測しにくいことがあるので、走行距離無制限のプランを選択することが望ましいです。

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カーリースの走行距離制限とは?超過したらどうなる?

個人事業主のメリットとデメリット

個人事業主。モデル:河村友歌

ここでは、開業届を提出して個人事業主となるメリットとデメリットを紹介します。

メリット1:節税対策をしやすくなる

個人事業主の場合、開業届と併せて「所得税の青色申告承認申請書」も提出しておくと、青色申告が可能になります。

青色申告とは、一定の条件を満たすことで最大65万円の控除を受けられる制度のことです。

また、3年間の赤字繰越も可能になります。
しっかり節税対策をしたいときは、青色申告を選択するとよいでしょう。

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メリット2:屋号を設定することで社会的信用が上がる

開業届には、屋号を記入する欄があります。
屋号とは法人における社名に該当するもので、あらかじめ設定しておけば屋号名義の銀行口座開設も可能です。

また、屋号があると実態を伴った事業を行っていることを証明しやすくなるため、社会的信用度を上げるのにも役立ちます。

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個人事業主のカーリースへのメリット

カーリースを事業用途で利用することで、事業用と個人用の車両を明確に分類できるので事業の正確な経費計算が可能となります。

カーリース料金は経費として計上できる場合が多いですが、プライベート利用分は按分する必要があります。また、カーリース車両は資産として計上する必要がないため、資産税の節約につながります。

デメリット1:扶養の対象外となる場合がある

扶養には健康保険上の扶養と税法上の扶養があります。
税法上の扶養は開業届の提出に関わらず、所得が103万円以下なら対象になるのが原則です。

一方で、健康保険上の扶養は開業届の提出によって対象外となる場合があります。

扶養から外れると自分で健康保険料を支払う必要が出てくるため、開業届を提出する前に確認しておきましょう。

デメリット2:失業給付金を得られない場合がある

失業給付金は、再就職の意思がある場合に受給が認められます。
開業届を提出し、個人事業主になった場合、他企業に再就職をする意思がないとみなされるため、失業給付金の対象外となるリスクがあるでしょう。

開業届提出後に失業給付金を受給し続けていると、不正に該当する恐れがあるため注意してください。

個人事業主のカーリースへのデメリット

メリットの所でも触れましいたが、リース料を経費として計上する際には、事業用途であることを明確に示す必要があります。事業用と私用の区分けを正確に行い、経費計上の適切性を保つのが面倒だという方もいらっしゃるでしょう。

事業規模や活動範囲に応じて、カーリースの契約内容(契約期間、走行距離制限など)を適切に選択することが重要です。

フリーランスや個人事業主が向いている人は?

個人事業主。モデル:河村友歌

ここでは、フリーランスや個人事業主として働くのに適した人の特徴を紹介します。

自己管理ができる

フリーランスや個人事業主として活動するためには、自己管理が欠かせません。

仕事のスケジュールや進捗・経理の管理まで、フリーランスがやるべきことはさまざまです。
それぞれのタスクを管理できていないと、どこに手をつければよいかわからなくなり、仕事が破綻してしまいます。

また、仕事だけでなくプライベートの管理も重要です。規則正しい生活を意識し、体調を崩さないようにすることで健全に働けるようになります。

フリーランスは、全てにおいて自己管理が求められる働き方だといえるでしょう。

変化に動じない

フリーランスや個人事業主として働いていると、多くの変化に直面します。

自分のスキルを発揮できる大仕事と出会えるチャンスがある一方で、突然仕事がなくなったり、報酬が減額されたりといったマイナスの変化が起きることも少なくありません。

そのため、どのような変化が起きても動じず、自由に働けることに喜びを感じられる人でなければフリーランスとして仕事を続けるのは難しいでしょう。

情報収集や勉強が好き

個人で働くためには、情報収集と勉強を続けることが大切です。

常に新しい情報をキャッチし、スキルを磨くことで他と差別化を図らなければ、クライアントから継続的に仕事をもらうのは難しくなるでしょう。

好奇心を持って情報収集と勉強を楽しめる人こそ、フリーランスに向いていると考えられます。

まとめ

フリーランスは働き方の一種であり、税務署に開業届を提出すると個人事業主として扱われるようになります。

フリーランスは場所や時間の自由度が高く、スキル次第で報酬アップを期待できるのが魅力です。個人事業主になれば、節税対策や社会的信用を得やすくなります。

カーリースを利用する際にも、フリーランスと個人事業主でいくつかの違いがあります。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分に合ったカーリースを選ぶことが大切です。
総合的に判断して自分なりの車の乗り方を検討しましょう。

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