ハッチバックのスポーツタイプとは?定義やメリット・デメリットを解説
跳ね上げ式や横開き型のバックドアを備えたハッチバックには「スポーツタイプ」と呼ばれるものがあります。
スポーツタイプのハッチバックには具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
また、スポーツタイプのハッチバックならではのメリットやデメリットが気になる人も多いと思います。
この記事ではスポーツタイプのハッチバックのメリットやデメリットの解説に加えて、おすすめの車種も紹介します。
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ハッチバックのスポーツタイプとは?

ハッチバックのスポーツタイプと一般的なハッチバックでは、どのような違いがあるのでしょうか。
ここではハッチバックの特徴や定義、そしてスポーツタイプの特徴も解説します。
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ハッチバックの定義とは?
ハッチバックの定義は、跳ね上げ式もしくは横開き型のバックドアが採用されていることです。
「ハッチバック」は「ミニバン」、「軽自動車」、「SUV」、「ステーションワゴン」といった車種を表す言葉ではありません。
人が乗る座席のスペースと荷物を積み込む部分が一体化しているため、走行中であっても荷物の出し入れが可能です。
さらに、後部座席を倒してフルフラットにすることも可能で、大きな荷物や長さのある荷物の積みこみにも適しています。
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ハッチバックのスポーツタイプとは?
スポーツタイプのハッチバックの魅力は、積載量の多さだけでなく走行性能のよさも兼ね備えている点です。
中にはハイパワーなエンジンを搭載した高性能なスポーツカータイプもあります。
このようなタイプは「ホットハッチ」と呼ばれ、普段の利用とスポーツ走行の両方を楽しめます。
国産では「ホンダ シビック TYPE R」や「スズキ スイフトスポーツ」、外車では「フォルクスワーゲン ゴルフ」「アウディ S3 スポーツバック」などが代表的なモデルです。
一般的なハッチバックとスポーツタイプのハッチバックの違いは、「搭載しているエンジンの種類」と考えればよいでしょう。
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ハッチバック スポーツタイプのメリット

スポーツタイプのハッチバックのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは3つのメリットを紹介します。
室内スペースを広く使える
室内のスペースが広く確保されているため、小さな子どもがいる人や週末に日用品や食料品などをまとめ買いをする人などに適しています。
後部座席をフルフラットにできるタイプであれば、アウトドアの車中泊も可能です。
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コンパクトなボディのため運転がしやすい
ハッチバックはボディがコンパクトに設計されています。
そのため街中を走行する際にも小回りを利かせやすいというメリットがあります。
免許を取得したばかりの人や「車体が大きな車の運転は不安」という人でも問題なく運転できるでしょう。
また車高が高すぎないため、バック駐車の際に後方が確認しやすいです。
スポーツカーのような走行も楽しめる
スポーツタイプのハッチバックは利便性のよさと高い走行性能を両立させています。
まるでスポーツカーのような加速を味わえるのはスポーツタイプならではのメリットでしょう。
ハッチバック スポーツタイプのデメリット
スポーツタイプのハッチバックはハッチバックのよさとスポーツカーのよさを両方楽しめる反面、デメリットもあります。
ここではスポーツタイプのハッチバックのデメリットを紹介します。
荷物をのせるスペースが狭くなることがある
ハッチバックは人が乗る座席スペースと荷物を積み込むスペースが区切られていません。
そのため、ハッチバックに定員人数(4~5人)で乗車すると、荷物を積み込めるスペースが狭くなります。
そのため複数人で遠出をする際は荷物の量を調整する必要があります。
また大きな家具や電化製品などを車に乗せて帰ってきたい場合は、あらかじめ買い物に行く人数を最低限にする工夫が必要でしょう。
スポーツドライビングには物足りない可能性も
スポーツタイプのハッチバックは、通常の乗用車と比較するとスポーツカーのような走行を味わえますが、専用のスポーツカーと比較した場合は、どうしても物足りなさを感じるでしょう。
スポーツタイプのハッチバックは「スポーツドライビング(強力なエンジンやブレーキ、レスポンスのよいハンドリングなどを用いた運転)ができるように設計された」だけであり、スポーツカーではありません。
しかし、街乗り用として一般的な道路を走行する場合や、レジャーやアウトドアなどで使用する際は、過度なスポーツドライビングは不要なことが多いです。
日常での使用を想定している場合は、スポーツドライビングができない点はデメリットとして感じないでしょう。
人気のスポーツタイプのハッチバック3選!
ここでは人気のスポーツタイプのハッチバックを3種類紹介します。
購入を検討している人は参考にしてください。
ホンダ シビック TYPE R

2021年7月に生産が終了したものの、人気が高い国産のスポーツタイプハッチバックです。
軽快なフットワークを持ち合わせていた上に初代モデルは200万円台で販売されていたこともあり、「身近なスポーツカー」として絶大な人気を誇っています。
2021年に生産が終了した5代目モデルにはTYPE R専用のエンジンが搭載されています。
最高出力は320馬力(1馬力=75kgの重量の物体を1秒間に1m動かす力)まで出すことが可能です。
今後は中古で安く手に入る可能性もあります。
また2022年6月には新型シビック TYPE Rの走行テストの様子が動画で公開されました。ドイツにあるニュルブルクリンクを走る様子を確認できます。
動画の最後には「2022年夏 登場」の文言があり、続報が待たれていました。
そして、2022年9月2日、待望の新型シビック TYPE Rが発売されました。

スポーツモデルの本質的価値の「速さ」、官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を搭載しています。
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スバル インプレッサスポーツ
スポーティな走りが得意な車種が多いスバルの中でも、インプレッサは看板モデルとして有名で、スポーツハッチバックとして長年人気があります。
運転席周りに自発光(メーターの文字そのものを発光させること)用のスイッチがあることも特徴です。
価格帯も200.2~278.3万円と比較的手に入れやすいことも、長い間人気がある理由の1つでしょう。
トヨタ カローラスポーツ
カローラスポーツ(ハイブリッドモデル)は、スポーツタイプでありながら燃費がよい点が特徴の車種です。
「カローラ」という名前から大衆車としてイメージする人もいるかもしれませんが、スポーティな走行と低燃費を両立させた車です。
従来のモデルからモーターを変更したことによって低燃費を実現しています。
走りはスポーティながら、カタログ燃費はハイブリッドモデルのG”Z”グレードで25.6~15.2km/hです。
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まとめ
この記事ではスポーツタイプのハッチバックについて解説しました。
スポーツタイプのハッチバックは積載量の多さと走行性能のよさを両立した車種です。
そのため、一度の買い物の量が多い人や家族・友人と遠出をすることが多い人、スポーツカーのような走りを体感してみたい人におすすめの車種といえます。