軽自動車の任意保険料の費用相場はいくら?自動車保険料を抑える方法とは

軽自動車はコンパクトで運転しやすい上、内装や外装にもこだわった車種が増えてきたことから軽自動車の人気は上がっています。

また、燃費のよさや税金・自動車保険などの費用が抑えられるのも魅力と感じる方も多いですが、相場が気になるという方も多くいらっしゃいます。 

この記事では軽自動車の自賠責保険と自動車保険の任意保険料、そして保険料を安く抑える方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

軽自動車の購入を検討している人や軽自動車の維持費をさらに安くしたい人におすすめの記事です。

関連記事:【2023年】人気の軽自動車ベスト15+3種をおすすめランキングで紹介!選ぶポイントも解説!

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軽自動車に限らず車には2種類の保険がある

「軽自動車にかかる保険料は普通車よりも安い」といわれることは多いですが、具体的にはどのくらい安いのか解説していきます。

車には2種類の保険があります。

  • 自賠責保険
  • 自動車保険 (一般的には任意保険と呼ばれる)

車を所持していたり購入を検討している人は、必ず耳にしたことがあると思います。

まずはこの2つの保険の違いを解説していきます。

関連記事:車の維持費が馬鹿らしいと感じる方に!維持費を抑えるコツを紹介

【自賠責保険】加入していないと法に触れてしまう保険

「自賠責保険」法律で加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険に加入せずに公道を運転すると以下のような罰則があります。

  • 違反点数6点、免許停止30日間
  • 50万円以下の罰金または1年以下の懲役

また自賠責保険に未加入の場合、車検を受けることはできません。

自賠責保険は、自動車の運行によって他人を負傷させたり、死亡させたりした場合に、被保険者(保有者または運転者)が損害賠償責任を負う場合の損害について保険金等をお支払いする保険で、自動車損害賠償保障法に基づき、すべての自動車に加入が義務付けられています。

自賠責保険の加入は、自動車検査証の交付を受ける際に行うのが一般的で、車検の有効期間と自賠責保険の有効期間は同じとなります。

自賠責保険の補償範囲は、対人賠償に限られています。
事故を起こした車の保有者自身のケガなどには適用されず、クルマの損害や建造物(ガードレールなど)の損害などの物損事故も対象外です。

つまり事故による自身のケガや車の修理などは補償されません。

このためドライバーの義務として自賠責保険にも加入しなければなりません。

関連記事:車をぶつけた際の対処法とは?保険や修理費用についても解説

【自動車保険】加入が推奨されている保険

自動車保険の加入は強制されるものではありません。
ただし前述の通り、自賠責保険では最低限の補償しか受けられません。

万が一車両同士の衝突など大きな事故を起こしてしまった場合は、自賠責保険でカバーしきれないでしょう。
自動車保険への加入が推奨されているのはそのためです。

補償の内容は保険会社によって多種多様で、自賠責保険より手厚い保証が受けられます。

一般的には以下のような補償があります。

  • 対人賠償…他人を死傷させてしまった場合の補償(※自賠責を超える部分)
  • 対物賠償…他人の物や家屋(ガードレール、信号、店舗など)に対する補償
  • 搭乗者障害…搭乗者が死傷してしまった場合の補償
  • 人身障害補償…搭乗中や歩行中に自動車事故で死傷してしまった場合の補償
  • 自損事故…単独事故での怪我に対する補償
  • 無保険者障害…相手の無保険、当て逃げ時など相手から補償が得られない場合の補償
  • 車両保険…自分の車の破損などに対する補償

自動車保険は、これらの中から自分に必要な補填を選んで加入します。

また、補償内容自体以外にも特約があることも多く、基本補償にプラスして例えば、以下のようなものが挙げられます。

  • 自転車事故特約:自転車事故で相手にケガをさせてしまった場合の賠償費用を補償
  • ロードサービス特約:事故や故障でクルマが動けなくなった場合に、レッカー代や宿泊代などを補償
  • 弁護士費用特約:交通事故の裁判や示談交渉にかかる弁護士費用を補償

関連記事:中古車購入後はどのような任意保険に入ればよいのか?

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軽自動車の保険料はいくらになる?安くするコツも解説

軽自動車の保険料は、普通車と比べると安価といわれています。ここでは、軽自動車の保険料について具体的に紹介します。

軽自動車の保険料の相場

軽自動車の自動車保険料は一律ではありません。
等級や年齢などの条件、また保険自体の内容によって金額が変わります。

損害料率保険機構が2020年に行った調査では、軽自動車 (乗用)の自動車保険料の平均は「年間50,694円(月額4,224円) 」でした。

普通車やコンパクトカーと比較すると、数千~数万円ほど軽自動車の自動車保険料の平均が安いことが分かります。

関連記事:軽自動車と普通車の違いとは?維持費や走行性能の違いを解説

車のタイプ  自動車保険料 
軽自動車 年間50,694円 (月額4,224円)
普通乗用車 年間74,439円(月額7,091円)
※軽自動車との差額:
年間23,745円(月額2,876円)
コンパクトカー年間57,706円(月額4,809円)
※軽自動車との差額:
年間:7,012円(月額585円)
※参考元: 損害保険料率算出機構‗機構統計集‗第2部自動車保険

軽自動車の自動車保険の保険料が安いのはなぜ?

軽自動車の保険料の安さには理由があります。
主には以下の3点です。

  • 車両価格が安い
  • 事故を起こす可能性が低い
  • 相手側の損害が大きくなりにくい

車両価格が安い

保険料が安い理由の一つは、そもそもの車両価格が安いことが挙げられます。
車両価格が安ければ修理費用も安価で済むことが多いでしょう。

全損した場合の補償額は車両価格に依存するため、相対的に保険料も安くなります。

関連記事:軽自動車の価格はどの程度?軽自動車の特徴や選ぶ際のポイントなどをご紹介

事故の可能性が低い

2つ目の理由は、車体がコンパクトなため操作性が高く、事故を起こす可能性が低いことです。
小さな軽自動車は前後左右の視認性がよく、狭い道でも負担なく走れるため、事故が起こりにくい傾向があります。

軽自動車で事故を起こす人が少ないことも、保険料が安い要因と考えられます。

関連記事:軽自動車の安全性は高い!安全な軽自動車の見極め方を紹介

相手側の損害が大きくなりにくい

3つ目の理由は、万が一事故があった場合も相手に与える損害が小さい傾向があることです。
例えばガードレールや店舗にダンプカーが衝突した場合と軽自動車が衝突した場合では、質量の大きなダンプカーの方が与える損害は大きくなりがちです。

これら3つの理由から、軽自動車は普通車と比べ万が一の際の修理費用や損害賠償費用が安価で済む可能性が高いと考えられています。

そのため保険料率が低めに設定されているのです。

保険料を安く抑える方法

軽自動車の自動車保険料を抑えるには次のような方法があります。

  • 車両保険をかけない
  • 使用目的や運転者を限定する
  • セカンドカー割引を利用する

車両保険をかけない

自動車保険の中で最も高額となるのが車両保険です。
車種にもよりますが、車両保険をかけないことで全体の保険料が半額になる場合もあります。
車両保険があれば小さな事故での修理費用も補償されるため安心です。

しかし、諸事情でどうしても保険料を安く済ませたい場合は「本当に車両保険が必要か」を検討するのも一つの方法です。

関連記事:えっ!車が浸水!?どうすれば!?処理や保険について解説!

使用目的や運転者を限定する

保険会社ごとに決められている「使用目的」を限定することで保険料を安く設定できます。
使用目的は「業務用」「レジャー」「通勤・通学」などがあります。

例えば車をレジャーのみにしか使わない場合、保険料は安くなります。

また「年齢限定」「家族限定」など運転者を限定することでも保険料を抑えられます。

関連記事:軽自動車でキャンプに出掛けよう!キャンプに適した車種や車中泊のコツを紹介

セカンドカー割引を利用する

軽自動車を2台目の車として購入する場合は「セカンドカー割引」を利用することで保険料が下がる場合があります。

保険料は等級によって決定されます。新規契約では6等級から加入するのが一般的ですが、セカンドカー割引を利用すると、割安な7等級から加入できる場合もあるのです。

家族が新しく車を購入する場合を考えてみます。
新しい車を本人名義ではなく、すでに保険に加入している家族名義のセカンドカーとして契約すれば、保険料を抑えられるでしょう。

軽自動車と普通車で保険料は違う?

軽自動車と普通車では保険料の金額が異なります。ここでは、保険料がどのように決まるのかを解説していきます。

保険料の基準になるのは「型式別料率クラス」

保険料算出の基準となるのは「型式別料率クラス」です。
ファミリー向けの車なのか300kmの速度が出せるスポーツカーかなど、運転する人や車自体の特性から「型式別料率クラス」が決まります。
判断の基準は以下のような項目です。

  • 車両の形状
  • 構造
  • 装備
  • 性能
  • ユーザー層

上記から事故リスクを評価し、保険料が算出されます。
普通車は1〜17、軽自動車は1〜3のクラスが設定されており、数字が小さいほど保険料は安くなります

型式別料率クラスはどうやって決まる?

型式別料率クラスは「損害保険料率算出機構」という機関が決定しています。
算出されたクラスはそのままもしくは目安として使用され、年に1度見直しが行われます。

型式は車検証のほかディーラーのWebサイトやカタログに記載されているため、どの車の保険料が高いのかを事前に調べられます。

車自体にこだわりがなく保険料を抑えたい場合は「型式別料率クラス」で保険料が安くなる車を購入するのも一つの方法でしょう。

まとめ

軽自動車の保険料は、普通車に比べて安価に済む場合が多いです。
運転者限定特約、セカンドカー割引など自分に合った保険を選ぶことで、保険料をさらに抑えられるでしょう。 

故意ではなくとも事故を起こす・巻き込まれることは誰にでも起こり得ます。
車を購入する際は万が一に備え必要な自賠責保険はもちろん自動車保険にも入っておくのが安心です。

自動車保険に加入する際は、必要な補償を見極めて自分に合った保険を選びましょう。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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