Honda e の航続距離はどのくらい?特徴や日産リーフとの比較を解説
2020年10月にホンダから発売された「Honda e」は、長年の電気自動車の研究・開発によって産まれた新型電気自動車(EV)です。
Honda eは先進のテクノロジーを搭載し発売前から大きな話題を呼び、発売当初は予約段階でオーダーストップとなるほどでした。
この記事では、Honda eの概要とスペック、電気自動車の代表格である日産リーフとの比較、航続距離を長く保つポイントや受けられる補助金について解説します。
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INDEX
Honda eは未来型の電気自動車
Honda eは環境に優しいだけではなく「人のココロとつながるクルマ。」をコンセプトに、これまでの車にはない魅力を追求した近未来的な雰囲気の電気自動車です。
ラインナップは、2020年に発売された「Honda e」と2022年9月に発売された上級モデル「Honda e Advance」があります。
価格は以下の通りです。
・Honda e:4,510,000円(税込)
・Honda e Advance:4,950,000円(税込)
シンプルでモダンなデザイン
Honda eは、ユーザーが求めているものは何かを徹底的に考えてデザインされています。
中でも目を引くのは独特な丸いヘッドライトで、親しみやすい印象です。
また、ドアミラーにカメラが使用されていたり、ドアハンドルが収納型になっていたりとこだわりを感じさせます。
車内のインテリアは、リビング空間のような人の生活に密着したデザインです。
機能的ですが、全体的にシンプルにまとめられています。
高い走行性能
Honda eの一充電走行距離は、街中での移動に十分です。
「シングルペダルコントロール」で加速・減速の切り替えがアクセルペダルのみで簡単に行えます。
また、サイドカメラミラーをコンパクトにし車幅内に収めることで、狭い路地でも安心して走行が可能です。
加速に対しての反応が早いだけでなく、ハンドル操作がしやすく小回りが効くため、市街地でもスムーズに走行できます。
先進の安心・安全性能
Honda eは、あらゆる安全運転支援機能を搭載しています。
安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、衝突を予測してブレーキをかけたり自動で適度な車間距離を保つなど、安心・安全な運転が可能です。
また、車の周囲を映像で確認できる「マルチビューカメラ」や、ブレーキ時の車輪ロックを防いだり横滑りや加速時の車輪の空転を抑制する「VSA(車両挙動安定化制御システム)」も備わっています。
そのほか、坂道発進時の後退を約1秒間抑制する「ヒルスタートアシスト機能」や、シートベルトがされていないとき(運転席、助手席、後部座席全て)、メーター表示と警告音で知らせる「シートベルトリマインダー」も大変便利です。
Honda eと日産リーフの航続距離や充電時間を比較
日産リーフは数々の世界的な賞を受賞するなど、高い評価をされている電気自動車ですが、ここでは、Honda eと日産リーフのカタログに記載されている航続距離と充電時間を比較します。
航続距離
今回比較した各車のグレードは以下の通りです。
日産リーフ X(40kWh)
日産リーフ e+G(62kWh)
Honda e(35.5kWh)
Honda e Advance(35.5kWh)
車名 | 日産リーフ X | 日産リーフ e+G |
WLTCモード | 322km | 450km |
JC08モード | 400km | 550km |
※参考元:Honda e | 航続距離・環境性能
車名 | Honda e | Honda e Advance |
WLTCモード | 283km | 259km |
JC08モード | – | 274km |
※参考元:Honda e | 航続距離・環境性能
日産リーフはバッテリー容量が大きいこともあり、Honda eより航続距離が長いです。
また、Honda e(ベースグレード)の方がAdvanceよりも航続距離が長いことが分かります。
充電時間
充電時間について、Honda eと日産リーフ2車で比較しました。
普通充電とは家庭で行う充電で、急速充電とは電気自動車用充電スタンドで行う充電です。
設備 | 日産リーフ X | 日産リーフ e+G |
普通充電(3kW) | 約16時間 | 約23.5時間 |
急速充電 | 約40分 | 約1時間 |
※参考元:Honda e | 高電圧バッテリーの充電方法
設備 | Honda e |
普通充電(3kW) | 約12時間 |
急速充電 | 約30分(約80%) |
※参考元:Honda e | 高電圧バッテリーの充電方法
普通充電ではバッテリー容量が小さいこともあり、Honda eの方が日産リーフより短時間で充電できます。
急速充電の場合は約30分で80%を充電でき、日産リーフ X(40kWh)とほぼ同じ充電時間です。
Honda eの航続距離を長く保つポイントとは?
最近では電気自動車の充電スタンドが増えていますが、移動中の充電の手間を減らしたいと考える人が多いでしょう。
続いては、航続距離を伸ばすにはどのような点を心がけたらよいのか、走行前と走行中でまとめました。
走行前
まず、簡単にできる対策は以下の2点です。
・不要な荷物を積んだままにしない
・タイヤの空気圧を適切に保つ
また、エアコンは電気自動車の電力消費に大きな影響を与えます。
そのため、走行前の充電器に接続した状態でエアコンを起動し、外部給電される電気でエアコンを稼働させる方法がおすすめです。
そのほか、夏場は直射日光の当たらない場所、冬場は日向や屋内駐車場に駐車して、外気によるエアコンの効率の悪化を防ぐようにしましょう。
走行中
走行中は運転の仕方によって電力消費が大きく変わります。
以下の点を心がけるとよいでしょう。
・急発進や急ブレーキをなるべくかけず丁寧な運転をする
・エコモードで走行する(Honda eの場合は「ECONスイッチ」が搭載)
走行中も同様に、冷房や暖房を控えめに設定すると無駄な電力消費を防げます。
Honda eも対象の補助金制度
最後に、Honda eを購入する際に受けられる補助金とエコカー減税について解説します。
エコカー減税
エコカー減税とは、対象となる燃費や排ガス性能が高い車を購入した場合に、自動車重量税の減税を受けられる制度です。
Honda eの場合、30,000円(自動車重量税の基本税額分)と18,500円(自動車税減税分)を合わせて、48,500円の優遇が受けられます。
クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
車両単体で購入した場合、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金対象となり、555,000円の優遇を受けられます。
まとめ
この記事ではHonda eの概要やスペック、日産リーフとの航続距離や充電時間の比較、航続距離を長く保つポイント、補助金についてまとめました。
デザインが特徴的なHonda eですが、走行性能や安全性も高いです。
航続距離は日産リーフより短く、長距離の走行よりは市街地での走行に適しています。
車両価格は税込4,950,000円(Advanceの場合)ですが、補助金やエコカー減税の対象であるため、購入価格を抑えることが可能です。