ジムニーシエラの内装は使いやすい?特徴を紹介

スズキが製造・販売するジムニーは軽自動車ながら、本格的なクロスカントリー車(凸凹のある山道や岩場などの悪条件でも走行可能な4WD車)として有名です。

ジムニーの普通自動車版が、ジムニーシエラです。
ジムニーシリーズは日常の足としての利用のほか、アウトドアレジャー用途、ラリーなどのモータースポーツや林業の作業車としても使用され、その使用環境は過酷なもの。
そんなジムニーシエラの内装が、実は極めて実用的で機能重視だと一部で話題になっているのをご存知ですか?

今回はジムニーとジムニーシエラの概要と、ジムニーシエラの内装に焦点をあてて解説をしていきます。

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ジムニーシエラの主なスペック

ジムニーシエラはボディそのものは軽自動車のジムニーとほとんど同じです。

ラダーフレーム(ハシゴ状に鋼材を組んだ車の基礎部分のこと)と副変速機付き(4WD状態で低速ギアと高速ギアを変更できる機能)のパートタイム4WD(2WDと4WDを手動で切り替えることができる4WDシステムのこと)も、ジムニーと共通です。

特筆すべき違いは下記の4点です。

  • エンジンが1.5リッターに大排気量化されている
  • 前後フェンダー(タイヤの周りのこと)に樹脂製パーツを装備し、ボディをワイド化
  • ジムニーより太いタイヤを装着できること
  • 前後バンパーが大型化され全長がジムニーより長い

数値的な面は下記の表の通りです。

メーカースズキ
車名ジムニーシエラ JCジムニー XC
ボディタイプSUV
ドア数3
全長3,550mm3,395mm
全幅1,645mm1,475mm
全高1,730mm1,725mm
最低地上高210mm205mm
室内長1,795mm
室内幅1,300mm
室内高1,200mm
ホイールベース2,250mm
燃費WLTCモード
MT〈AT〉
15.4〈14.3〉km/L16.6〈14.3〉km/L
市街地モード
MT〈AT〉
13.8〈12.5〉km/L15.6〈12.4〉km/L
郊外モード
MT〈AT〉
16.2〈15.0〉km/L17.5〈15.1〉km/L
高速道路モード
MT〈AT〉
15.7〈14.8〉km/L16.5〈14.8〉km/L
車両重量
MT/AT
1,080kg/1,090kg1,040kg/1,050kg
総排気量1,460cc658cc
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク40L
駆動方式パートタイム4WD
トランスミッション5MT/4AT
※参考元:ジムニーシエラ|主要諸元表
※参考元:ジムニー|主要諸元表

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ジムニーシエラの内装の特徴

ジムニーシエラインパネ

ジムニーシエラはオフロードでの使用をメインに想定している車です。
そのため、室内は汚れることが前提で、掃除しやすい樹脂製パーツが内装に多用されています。

ボディは基本的に軽自動車規格で、普通自動車としては車内空間がミニマムです。
機能性に特化し、一切の無駄がありません。

SUVらしい水平基調のインストルメントパネル

ジムニーシエラの運転席周りのインストルメントパネルは、水平基調です。

ナビ、オーディオ、エアコンなどのデザインは中央部に集めたT字型。クロスカントリー車でよく見られるT字型インストルメントパネルは、デザインそのものが機能性を追求したものです。
ジムニーシエラは道なき道を走行し、時には崖や岩すら登ります。その時に運転者が車両姿勢を把握しやすくするために、水平基調のT字型デザインを採用しています。

乗降時に役立つグリップ類

ジムニーシエラには、ドアに乗降を補助するドアグリップが設置されています。
乗車時のアームレストとしても機能するよう作られてるため、足場が悪いところでも比較的乗りやすいです。

また、助手席側にはダッシュボックスの上部に乗降グリップを装備し、乗降を補助する設計です。
助手席の乗降グリップはインストルメントパネルのデザインの1部とされています。

1つのパーツに複数の用途を持たせるあたりが、ミニマムな車内空間を有効利用するデザインだといえるでしょう。

機能的なセンタースイッチ

インストルメントパネルの中央部の下方には、大型のセンタースイッチが4点装備されます。

左右がパワーウインドウ、中央がESP OFFスイッチとヒルディセントコントロールスイッチです。
ESPは車両の横滑り防止装置、駆動輪の空転を防ぐトラクションコントロール、急ブレーキのロックを防ぐABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を統合制御し、ヒルディセントコントロールは急な下り坂でブレーキを自動制御する機能です。
センタースイッチが大型である理由は、運転手がグローブを装着していても操作しやすいように、という配慮のため。

また、スイッチが大型というのは、センタースイッチの上部に配置されたエアコンの各種スイッチにもいえます。
こちらも同じ理由で大型にデザインされていると推測できます。

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ジムニーと内装の違いはある?

疑問イメージ

ジムニーシエラは、ジムニーシリーズにおける派生車として扱われています。
本家は軽自動車のジムニーです。

現行型ジムニーシエラはボディ本体をジムニーと共用しており、車内空間の寸法は全く同じで、インストルメントパネルも全く同じデザインで作られています。

あえて違いをあげるとすれば、ジムニーシエラは全車オートエアコン装備ですが、ジムニーにはマニュアルエアコン装着グレードがあり、エアコンのボタンのデザインが異なるところでしょう。
しかし、後部座席の背面において、デザインと機能に違いがあります。

ジムニーの後部座席の背面はフラットなデザインですが、ジムニーシエラは滑り止めのような凸凹がデザインされています。これは樹脂製の防汚タイプラゲッジフロアで、ジムニーには装備されません。

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ジムニーシエラの内装以外の魅力

ジムニーシエラはオフロード走行に特化した車で、全てのデザイン、機能、パーツがオフロード走行のために用意されています。

コンパクトで軽量な車体

ジムニーシエラは軽自動車のジムニーをベースに、変更は最小限にとどめています。
そのため、同等装備のジムニーと車両重量を比較すると40kgしか増加していません。

オフロード走行に特化したクロスカントリー車が軽量で得られるメリットは、スタック(泥道や雪道でタイヤが空転して走行できなくなること)しづらいこと。また、スタックしても脱出しやすく、凸凹の多い山道や岩場でも機敏に走行できることです。

最低地上高が高いジムニーシエラは、車の重心が高く、コーナーでは車体が左右に揺れやすいはずですが、軽量のため比較的その現象が抑えられています。
さらに軽量であればハイパワーエンジンが必要なく、燃費が良くなります。
くわえて、フットブレーキを使ってもブレーキパッドの減りが遅いので、整備費の節約につながるでしょう。

機能本位の設計

ジムニーシエラはオフロード使用をメインに考えられています。
よってソフトパッドや本革シートなどの華美な内装や、高級オーディオや電動シートなどの豪華な装備はなく、必要十分な内容で、ユーザーに好まれています。

オフロードを安定して走るために、堅牢で耐久性の高いラダーフレームと3リンクリジッドアクスルを採用しています。通常の使用ならロングライフが期待でき、万が一自然災害で道路が失われても道なき道を行き、避難が可能な実用車です。

荷室が箱型で使いやすい

ジムニーシリーズのボディは箱型で、室内も同じ構造です。

特に荷室には丸みを帯びた場所はなく、タイヤハウスの突出部は角形の小物入れ兼アームレストのパーツで覆われ、後部座席の座面の高さとほぼ同じです。このためジムニーシリーズの荷室には、眼に見えるデッドスペースがなく、隅々まで活用できます。
荷室の寸法はジムニー、ジムニーシエラ共通で、荷室長240mm(4名乗車時)、980mm(2名乗車時)、荷室幅1,300mm、荷室高850mmです。2名乗車時での荷室は最小限ですが、後部座席を格納すると、9.5インチのゴルフバックを横置きで2点積載可能です。後部座席と助手席を倒せば、約2,000mmの長さが確保できるので、1名なら車内泊もこなせるでしょう。

まとめ

内装が使いやすいと話題のジムニーシエラをご紹介しました。ジムニーシリーズはオフロード走行を主体に開発されたクロスカントリー車です。そのため質実剛健で機能的な内装を採用しています。樹脂製なので汚れても掃除しやすい特徴も持っています。

また、ジムニーシエラは軽自動車のジムニーをベースにした普通車ですが、ボディそのものはジムニーと共通です。
そのため軽量でクロスカントリー車の特徴である悪路走破性は、大型クロスカントリー車にひけをとりません。

2018年に20年ぶりにモデルチェンジしてから4年が経過しても、納車期間が1年半のジムニーシリーズ。
世界的にも人気の高い小型クロスカントリー車「ジムニーシエラ」は今後も期待の車となりそうです。

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