免許証を紛失した際の対応とは?免許証の再発行手続きについても解説

運転免許証を紛失した際は、どのように対応すればよいのでしょうか。

身分証明書としても使用できる運転免許証は、悪用されると思いもよらぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
深刻な被害に遭わないためには、早めに対処することが大切です。

この記事では、免許証をなくした際の対応や再発行手続きの方法について解説します。

また、免許証がない状態で運転するとどのような罰則を受けるのか、免許証が悪用されるとどのようなことが起こり得るのかなども併せて説明します。

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免許証を紛失した際の対応

運転免許証は、身分証明としても使われる証明書です。

他人の手にわたって悪用された場合、さまざまなトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
そのため、紛失した際は迅速に対応することが大切です。

遺失物届の提出

免許証を紛失した際はまず、近くの交番や警察署に行って遺失物届を提出します。
遺失物届には、落とした日時・場所・落としたものの特徴などを詳しく記載する必要があります。

緊急性が低い場合や、遺失物に含まれている現金が100万円未満の場合であればオンラインで提出できます。

遺失物届を提出すれば、免許証が見つかった際に連絡が入るため、受け取るまでの流れがスムーズです。
ほかにも、免許証が悪用されたときに不正利用であることが分かりやすくなる利点があります。

なお、一部都道府県のWebサイトでは、過去3カ月間で警察に届けられた遺失物が検索できます。

警視庁のWebサイトには、各都道府県の検索サイトのリンクが集められているページがあるため、該当地域に住んでいる人は定期的に確認するとよいでしょう。

信用情報機関への連絡

免許証は、身分証明書としての機能を持っています。
そのため、紛失時には、クレジットカード会社や金融機関などの信用情報機関へ連絡することが望ましいです。

免許証をなくしたことを信用情報機関へ伝えておけば、第三者から個人情報を悪用されることを防げます。

主な信用情報機関としては、一般社団法人全国銀行協会(KSC)・指定信用情報機関(CIC)・日本信用情報機構(JICC)の3つが挙げられます。

郵送またはそれぞれのWebサイトからの手続きも可能です。
各ページの情報をよく確認して、申告手続きを進めましょう。

再発行手続きの実施

次に、再発行手続きを行います。

免許証を再発行するためには、運転免許の試験場や運転免許センターなどで手続きを行う必要があります。
手続きには、再交付申請書の提出や身分証明書の提示などが必要なため、事前に準備しましょう。

なお、普段車の運転をしない人にとって、免許証の再発行は不要と考える場合があるかもしれません。
しかし、なくした運転免許証をそのままにしていると悪用される危険性があります。

免許証の発見を待つだけではなく、速やかに再発行の手続きを行いましょう。

免許証の再発行手続きのやり方

免許証を再発行する際は、決まった施設に必要な書類を持参して手続きを行います。

ここでは、免許証を再発行する方法を詳しく解説します。
再発行の予定がある人は参考にしてください。

免許証を再発行できる場所

免許証の再発行が可能な場所としては、主に以下の施設が挙げられます。

・住民票のある地域の警察署

・運転免許試験場

・運転免許センター

・交通安全協会

住んでいる地域によって再発行できる場所が違うため、事前に電話やWebサイトで確認することが大切です。

また、平日しか開館していないところが多いため、来訪できる日時についてもチェックしておきましょう。

免許証再発行時に必要なもの

免許証を再発行する際には、以下のものが必要です。

・再交付申請書

・身分証明書(パスポート・住民票・保険証・公共料金の請求書など)

・顔写真

・再発行手数料

外国籍の人は、上記に加えて在留カード・特別永住者証明書などの在留資格が確認できる書類も必要です。

なお、再交付申請書は再発行する窓口で入手できます。

新しい運転免許証に必要な顔写真については、手続き場所で撮影できる場合もあります。
再発行する施設で顔写真を撮影できるときは、持ち込む必要はありません。

持参する必要があるときは、縦3㎝、横2.4㎝かつ申請前6カ月以内に撮影した、道路交通法施行規則を満たすものを選びましょう。

再発行手数料は、2,250円(2023年7月時点)です。変更される可能性もあるため、事前にWebサイトで確認するようにしましょう。

免許証再発行の流れ

必要なものが準備できたら、実際に手続きする場所に行き、免許証を再発行しましょう。

免許証を再発行するときの流れは、以下の通りです。

・再発行場所に行き、再交付申請書を受け取る

・再交付申請書に必要事項を記入する

・受付を行う

・身分証明書を提示する

・必要な場合は、暗証番号を設定する

・顔写真を撮影する

・再発行手数料を支払う など

・再発行手続きが完了したら、再発行された免許証を受け取る

免許証再発行にかかる期間

再発行の所要時間は30分から1時間程度で、即日受け取ることが可能です。

ただし、警視庁で再発行する場合、2週間ほどかかることがあります。

すぐに免許証を再発行したい人は、運転免許試験場で手続きすることをおすすめします。

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免許証を紛失したまま運転するのはよい?

車を運転する際には、免許証の所持が義務付けられています。
免許証を取得していても、手元にない場合は運転が認められません。

免許証がないまま車を運転した場合の罰則について、以下で詳しく解説します。

免許証を携帯しないまま運転した場合

免許証を持たずに運転した場合は、運転免許証不携帯として罰せられます。

道路交通法第95条によって、運転資格を所有していても、車を運転する際に証明書を所持していなければ検挙の対象となると定められているためです。

ほかにも、運転時に免許証を携帯すべき理由として、警察に提示を求められた際に応じる義務があることが挙げられます。

運転免許証不携帯の罰則内容

運転免許証が不携帯の場合、反則金が科せられます。

反則金の金額は、一律で3,000円です。
この際、違反点数は加算されず、違反歴の記録はされません。

しかし、免許証の携帯は法律によって定められたドライバーの義務であるため、軽い罪だと考えるのではなく免許証紛失時は運転を避けるようにしましょう。

なお、警察に運転免許証の提示を求められて拒否すると、5万円以下の罰金が科されます。

免許証を携帯していなかった場合だけではなく、携帯した上でどこにあるか分からず提示できなかった場合も同額の罰金を支払う必要があるため、管理に気を付けましょう。

免許証は悪用される?

運転免許証には、大切な個人情報が含まれています。

第三者に悪用された場合、振り込め詐欺で使用するための銀行口座を開設される恐れがあります。

ほかにも、クレジットカードの再発行に使用されることや消費者金融で金銭を借用されること、携帯電話を契約されることなどさまざまなリスクが考えられるでしょう。

免許証そのものを悪用されるだけでなく、記載されている住所を利用して自宅に大量の出前が届いたり、出会い系サイトに登録されたりなどのトラブルにつながる恐れもあります。

なお、近年の免許証は紛失時の悪用を防ぐために、ICチップが内蔵されているものに変更されつつあります。

発行時に設定した暗証番号によって個人情報が守られているため、暗証番号を忘れたり情報が漏れたりしないように、細心の注意を払いましょう。

まとめ

この記事では、免許証を紛失した際の対処法を解説しました。

免許証は、大切な個人情報が含まれたカードです。
紛失時は速やかに警察署や信用情報機関に申告し、再発行の手続きを行いましょう。

再発行は最短即日から行えます。
できる限り早く新しい免許証を取得することで、トラブルに巻き込まれるリスクが減ります。

免許証の情報が悪用されると、気づかないうちに銀行口座が開設されたり、クレジットカードの再発行に利用されたりなどの被害に遭う可能性もあるため、管理方法に注意しましょう。

また、免許証を持たずに車を運転すると、道路交通法に基づいて罰則が与えられます。

免許証がない状態での運転はしないようにしましょう。

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