CX-60が失敗といわれる理由とは?魅力についても解説
新車を買うときに「失敗したくない」というのは誰もが考えることでしょう。
マツダCX-60についての口コミを探すと、「失敗」という言葉が出てくるケースも少なくありません。
そこで今回の記事では、マツダCX-60の魅力や特徴について解説しつつ、本当にこの車が失敗なのかどうかも見ていきましょう。
新車の購入を考えている人や、CX-60について詳しく知りたいという人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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INDEX
CX-60の概要
マツダが製造・販売しているCX-60は、2022年3月に欧州で初公開され、2022年9月から日本で発売されたクロスオーバーSUVです。
特徴的なのは、マツダ車として初めて「プラグインハイブリッドシステム」を搭載したモデルが発売された点です。そのほかには、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッド(ディーゼル)エンジンがあります。
マツダらしいスポーティーで躍動的な外観を有しており、力強さに加えてエレガントさも兼ね備えています。ボディカラーは全7色から選択が可能です。
インテリアは上質感溢れる作りとなっており、所有している喜びを感じられます。
また、ボディの大きさもCX-60の特徴です。車内空間を広く使うことができ、キャンプといったアウトドアをはじめとした、さまざまなアクティビティを楽しむのに最適な車です。
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CX-60が失敗といわれる理由とは?
CX-60は、期待が大きかっただけに結果として失敗したという声がありますが、それにはどのような理由があるのでしょうか。
ここでは、その理由について解説します。
CX-60の購入を検討している人は、失敗しないためにも、事前に理由について把握しておきましょう。
直進安定性がよくない
CX-60は、直進安定性がよくないといわれることがあります。
その理由は、ゼロキャスターが原因といわれています。
一般的な車では、ハンドルを左右に切るとキャスターアクションにより、ハンドルがまっすぐ前に戻ろうとする力が働くものの、CX-60はそれがありません。
そのため、直進安定性が低く、左右に「ブレる」ような乗り心地になるといわれています。
リアサスペンションによって乗り心地の悪さは多少軽減されるものの、全体的に落ち着かない乗り心地になっている点は「サイズがデカすぎるのに運転もしづらい」という感想を抱く方も多く、失敗といわれる理由のひとつといえるでしょう。
また「足周りが硬い」という意見も見られ、全体的に乗り心地の面で課題があるといえるかもしれません。
駆動系の問題
一般的なAT車には、トルクコンバーターが使用されており、この部品によってスムーズな加速が実現されます。しかしCX-60にはトルクコンバーターが使用されておらず、MT車のような駆動になっています。
例えば、ギアの低い状態でアクセルを戻した場合、エンジンブレーキがかかり、急に速度が落ちてしまうという現象が発生します。
一定の速度で運転するケースでは、特に問題は生じないものの、低速での運転時にスムーズな動きにならないことがあるようです。
また、ディーゼル車の場合は、音がうるさいという口コミもありました。
特にアクセルを踏むときに「カリカリ」とノッキング音がするケースもあるようで、快適な乗り心地とはいえない点が失敗といわれる原因です。
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自動運転サポート機能が充実しすぎている
CX-60は、「ADAS」と呼ばれる、自動運転サポート機能にも問題があるとの口コミがありました。
ADASとは、ドライバーの安全・快適を実現するために、走行中に車が周囲の情報を把握し、ドライバーに対して的確に警告や表示を行ったり、自動で車を制御したりする機能の総称です。
例えば、80km/hで走行している際に、隣車線の車が60km/hで走っている場合、CX-60は隣車線の車の速度を検知して、勝手に減速するようなケースがあります。
このようなケースでは、走行中に突然ブレーキがかかるため、後続車との事故につながる恐れがあるのではないかと懸念もされています。
ただ、運転支援機能、特に、ドライビングポジションサポートとドライバー緊急時対応の技術が「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定されたという評価もされています。
本体車両価格が高い
マツダのCXモデルには、このCX-60に加え、CX-3、CX-5、CX-30、CX-80があります。
エントリーモデルでの本体車両価格を比較すると、以下のようになります(価格は税込)。
CX-3 | 2,279,200円 |
CX-5 | 2,909,500円 |
CX-30 | 2,759,900円 |
CX-60 | 3,223,000円 |
CX-80 | 3,943,500円 |
上記の通り、CXシリーズで300万円を超えるモデルはCX-60と2024年に販売されたばかりのCX-80しかありません。
買ってみたら支出が負担となり失敗だったというケースも多いようです。
車体は大きいのに3列シートではない
CX-60が販売された当初は、その大きな車体(全長×全幅×全高=4,740mm×1,890mm×1,685mm)から一部で3列シートモデルもあるのではないかという噂もありました。
しかし、実態は2列シートのみのラインアップであり、最大5人までしか乗ることができません。
全体的に車内スペースを広く使えるというメリットがあるものの、6人以上で乗る機会が多い方にとっては失敗だったという印象を与えてしまうでしょう。
CX-60の魅力とは?
CX-60は、失敗という声もありますが、多くの魅力を持つ車です。そのため、CX-60を購入する際は、魅力的な部分も考慮したうえで、決めましょう。
ここでは、CX-60の魅力について解説します。
こまめなアップデートにより改善されていく点が多い
先ほど失敗の部分で紹介した内容について、ソフトウェアのアップデートにより解消されるという声もあります。
例えば、トランスミッションを制御するプログラムが不適切だった点が修正されたり、インバータの制御プログラムが修正されたりなど、これまでにもこまめなアップデートが行われています。
以前問題とされていた点も、このようなアップデートを経て改善されていく点が多いため、CX-60の魅力として紹介しました。
走る喜びを感じられる
CX-60は、マツダが目指す人馬一体の走りを体現している車です。
高速域での安定した走りにおいては、まさに車と一体になっているかのような爽快さを体感できるでしょう。
また、ハンドルも滑らかなため、山道などでの運転においても、車を意のままに操ることができ、快適なドライブができます。
ほかにも、パノラマルーフの開放感は、ドライバーが走る喜びを感じられる大きな要素といえるでしょう。
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車体が大きく車内が広々としている
CX-60は、大型のクロスオーバーSUVであるため、車内空間が広くなっており居住性が抜群です。
似たようなコンセプトのCX-5の全幅が1,845mmであるのに対して、CX-60の全幅は1,900mmとなっています。
この差によって広い居住空間を生み出すことができ、車内でゆったりと過ごせるでしょう。
CX-60の購入を失敗と思わない人とは?
CX-60は、車体の大きなクロスオーバーSUVであるため、力強さを感じられる車です。
この見た目に一目惚れして、CX-60の購入を決断した人も多いでしょう。
購入後は、さまざまな場所に移動するときの相棒になるため、自分の気に入った見た目の車を選ぶことは、車を長く大切に使用するためにも重要です。
また、CX-60は、見た目だけではなく実際の走りも力強さを備えた車です。週末に家族でドライブを楽しみたいという人や、長距離ドライブを頻繁にするという人におすすめします。
車内も魅力的であるため、一度試乗してみることで虜になる人もいるでしょう。開放感抜群のパノラマサンルーフや、運転のしやすさにこだわって作られたコックピットを体感することで、購入したい気持ちが高ぶるかもしれません。
ここで紹介したような魅力が大きいと感じる人は、CX-60の購入を失敗と思わないでしょう。
まとめ
今回はマツダCX-60について、「失敗」といわれる理由について解説しました。
実際のところ、CX-60の弱点といえるものはあるものの、ソフトウェアのアップデートにより、改善している点が多いのも事実です。CX-60は、見た目や走りの魅力が多く詰まった車です。
これらの魅力を大きく感じられる人であれば、CX-60の購入を失敗とは思わないでしょう。
まずは、実際の車がどのようなものかを知ることが大切です。CX-60が気になるという人は、試乗してみてはいかがでしょうか。
画像出典元:マツダ オフィシャルウェブサイト